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Power Automate for desktopでAccessを操作するアクションが追加されました。

Power Automate for desktop(PAD) バージョン 2.52 でPCにインストールされているMicrosoft Accessを操作するアクションが追加されたのでさっそく試してみました。

※本記事で紹介しているのは 2025年1月 時点でInsider Preview段階の情報です。今後仕様が変更される可能性がありますので、その点はご注意ください。


追加されたアクション

追加されたAccess関連のアクションは下記5つで、現時点ではまだローカライズされていません。

  • Launch Access

  • Read Access table

  • Run Access query

  • Run Access macro

  • Close Access

Launch Accessアクション

説明:Launches an Access database(Accessデータベースを起動する)

Read Access tableアクション

説明:Reads an Access table(Accessテーブルを読み込む)

Run Access queryアクション

説明:Runs a stored Access query(保存されたAccessクエリを実行する)

Run Access macroアクション

説明:Runs a stored Access macro(保存されたAccessマクロを実行する)

Close Accessアクション

説明:Closes an Access instance(Accessインスタンスを閉じる)

テーブルの読み込み

アクション名から大体の内容は分かりますが、特に気になったのが「Read Access table」アクションによるテーブルの読み込みです。

どのような形でテーブルが読み込まれるのか、さっそく試してみました。

読み込んだのは上記テスト用のテーブルで、短いテキスト型の「氏名」フィールドと数値型の「年齢」フィールドだけのシンプルなテーブルです。

上記テーブルをRead Access tableアクションで読み込んだ結果、下記のようにデータテーブルとして読み込まれました。

データテーブルであればPAD上でも扱いやすいので便利ですね!
ただ、Accessをお使いの方はご存じだと思いますが、フィールドには様々な型が用意されています。

OLE オブジェクト型や添付ファイルといった型のフィールドがどのように読み込まれるのかが気になったので、こちらも試してみました。

結果は下記の通りです。

見たところOLE オブジェクト型はバイト配列、添付ファイルはSystem.__ComObjectになっているようなので、PADから扱うには面倒くさそうな印象です。

とはいえ一般的なフィールドであればデータテーブルとして簡単に扱えるので、今回追加されたアクションによってAccess資産も活用しやすくなったのではないかと思います。

注意事項

2025/1/20 追記:
Microsoft Learnの資料が公開され、下記注意事項も記載されていました。

Note
Access actions in Power Automate for desktop are compatible with Microsoft Access 2013 or later versions.

Power Automate for desktopのAccessアクションは、Microsoft Access 2013以降のバージョンと互換性があります。

https://learn.microsoft.com/en-us/power-automate/desktop-flows/actions-reference/access?WT.mc_id=M365-MVP-4029057 より

Known limitations
Read Access table and Run Access query can't retrieve attachment and binary data type cells.

「Read Access table」アクションと「Run Access query」アクションは、添付ファイルとバイナリデータ型のセルを取得できません。

https://learn.microsoft.com/en-us/power-automate/desktop-flows/actions-reference/access?WT.mc_id=M365-MVP-4029057 より

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