動画生成AI「Runway Gen-3」をUnlimitedプランで2週間使ってみた感想
下記記事で紹介されているようにRunway AI社の動画生成AIの最新モデル「Gen-3 Alpha」が公開されました。
このGen-3を利用することで、簡単にテキスト(プロンプト)から動画を生成できます。
詳細については上記記事で書かれていますので、ここでは実際に使用した感想を書いていきます。
※本記事の内容は2024年7月時点の情報を元にしています。今後仕様が変更される可能性がありますので、その点はご注意ください。
がっつり試すならUnlimitedプラン必須
2024年7月時点では、Gen-3を利用するにはStandard(月額15米ドル、日本円で2,330円程度(7/24時点))以上のプラン契約が必要です。
Standardプランには毎月625クレジットが付いてきますが、Gen-3で動画を生成するには、5秒の動画で50クレジット、10秒の動画で100クレジットかかります。つまり、5秒の動画では12回、10秒の動画では6回しかGen-3を試すことができません(翌月にはまた付与されますが)。
私も最初はStandardプランで利用を開始しましたが、正直、これでは全然クレジットが足りません!
公式のプロンプトガイドを見ながら、なるべくイメージ通りに出力できるように工夫しながらプロンプトを書いてはみたのですが、満足する動画は出力できませんでした。
もちろん、追加でクレジットを購入(1,000クレジット/10米ドル)することもできるのですが、「あと〇回しか動画生成できない!😭」という呪縛からは逃れられません。
結局私は月額95米ドル、日本円で15,000円程度のUnlimitedプランに引き上げることにしました。
Unlimitedプランであれば、実行速度は遅くなるけどクレジットを消費しないExploreモードを使うことで、制限なくGen-3で動作を生成できます。
(※Unlimitedプランでは、他のプランと同様にクレジットを消費して生成する「Credits」モードと上記の「Explore」モードが用意されていて、動画生成時に自由に切り替えられます。)
私が試した限りでは、同じプロンプトでも「これは良いな!✨」と思う動画もあればそうでもない動画も出力されるので、ガチャ要素が強いように思います。
(私がプロンプトを組み立てるのが下手なだけかもしれませんが・・・😅)
ですので、StandardプランでもGen-3を試すことはできますが、残りクレジットを気にすることなくがっつりと性能を試すには、Unlimitedプランで契約することをオススメします。
プロンプトを学ぶには公式ガイドとDiscordがオススメ
Gen-3でイメージ通りに動画を制止するにはプロンプトを工夫する必要がありますが、書き方を学ぶには公式のプロンプトガイドがオススメです。
カメラや照明のスタイル、プロンプトのサンプルも載っているので動画を生成するときの参考になるでしょう。
もう一つオススメしたいのが公式のDiscordサーバーです。
プロンプトをシェアするためのチャンネルも用意されていて、Runwayユーザーから活発に投稿もされているので、参考になるプロンプトもきっと見つかるでしょう!
公式のXアカウント( @runwayml )も要チェックです。
最新情報はもちろん、プロンプトのサンプルも投稿されています。
アニメ風の動画も出力できる
Unlimitedプランで遠慮なく動画生成できるようになったので、アニメっぽい動画も生成してみました。
上記動画は比較的上手く生成できた動画を編集してつなぎ合わせたもので、実際には破綻(※下記は破綻している動画の例)しているものも多かったわけですが、それでもここまで出力できるとは思っていなかったので驚きました。
ただ、中には「これ、いったい何の学習データ使っているんだ・・・!?💦」と思うような動画も出力されたので、いくら生成した動画の商用利用が規約上認められているとしても、実際に商用目的で利用するのはある程度のリスクがあるかもしれません。
まとめ
本記事のタイトル通り、リリースされたばかりのRunway Gen-3(Alpha)をUnlimitedプランで使ってみましたが、とにかく面白いです。
Unlimitedプランだとクレジットを気にする必要がないので、「“盆踊り”で生成したらどうなるんだろう?」と思ったらすぐに↓のように試せますし、
下記動画のように動画編集ソフトで生成した動画をつなぎ合わせて物語のような動画を作ることもできます。
上記は男性が狼に変身するショートストーリーの動画ですが、Gen-3のおかげで短時間でこのような作品を作ることができました。
Gen-3は、頭の中に思い浮かんだイメージを動画として表現するのに適したサービスだと思います。
もちろん、イメージ通りに出力するにはプロンプトを工夫する必要がありますが、試行錯誤する過程も楽しいです。
AIによる動画生成に興味がある方は、是非RunwayのGen-3を試してみてください!