10.金継ぎでなおしました〜ガラスのオーナメント
自己紹介
はじめまして
私は金継ぎを習っています。
はじめたのは2018年の新年明けた頃だったと思います。
あれから6年が経ちました。
ずっとやりたくて始めたはずなのですが、金継ぎの地道な作業に馴染めなくて、焦らずにゆっくりと、気長にやってきました。
こんなに長く続けられているのは、先生が良い方だからだと思います。
最近私はやっと重い腰を上げて、金継ぎが上手くなりたいと思いはじめました。
このノートでは、これまでになおしてきた金継ぎの作品を紹介したいと思います。
リラックスして読んでください。
茅ヶ崎のギャラリーへ通っていた想い出
企業に勤めていた頃は若かったので、身を粉にして仕事に励んでいました。
お休みの日はグッタリでしたが、たまに友人と計画して、東京から電車を2、3本乗り継いで、2時間ほどかけて茅ヶ崎へ行ってました。
茅ヶ崎には、別の友人が勤めるギャラリーがありました。
駅から歩いて15分のギャラリーでしたが、オーナーさんの自宅兼ギャラリーの建物が素敵で、暑い中でも小旅行のようにギャラリーへ行ってました。
茅ヶ崎の私たちが行きたいお店は、お店間が離れていましたので、本来ならば車がないと行けないと思いますが、あの頃はバスや徒歩で御目当てのお店を巡るのが楽しみでした。
私たちの友人が勤めるサポネリアというギャラリーには、茅ヶ崎周辺の作家さんの作品や素敵な雑貨が置いてありました。
オーナーさんや友人と他愛のない話をしながら、あのギャラリーでお買い物をしては、お部屋のインテリアや雑貨を愛でて楽しんでいました。
そんなとき、ギャラリーの天井から吊り下げてあった作家さんのガラスのオーナメントが気に入りました。
3つの違ったカタチのオーナメントが一連になっているのですが、センスを感じる作品で心を奪われました。
特に、木のカタチが可愛らしくて、とても気に入っています。
この作家さんの作品は、ふたつ所有することになりました。
東京に住んでいた時は、私のお部屋を飾り、福岡へ住んでからは、数年営んでいたお店に飾り、今は私のアトリエに飾っています。
なおしかた
接着剤で割れた部分をつけて、マスキングテープで固定します。
継ぎ目を金の漆で塗っていきました。
ちょっと手を加えたくなり、点々を描いてみました。
なおったことでストレスフリー
元どおりではないけれど、時間をかけてなおしたことで、モノへ愛着が持てるのが金継ぎのいいところです。
もとのカタチが欠けているまま視界に入ってくるとストレスになりますが、見た目は元どおりなのでストレスがありません。
吊り下げるオーナメントなので、器と違って日常づかいしないし、日が経つほどに、まずまずと見ることはありません。
忘れかけていたあの頃を思い出すことも大事だと…
でも、こうやって文章にしてみると…
知らず知らずのうちに、このオーナメントに癒されていることに気付けました。
今はもうありませんが、茅ヶ崎のサポネリアというギャラリーへ通った日々、あの頃の私はどうだったのかなど、久しぶりにあの頃を振り返ることができました。
これはモノの力であり、私の生きた証なんだなぁ…と。
年齢的にモノを手放す機会が多いのですが、そばに置いておくモノは、時折何かのメッセージを送ってくれています。
使用した素材:色漆
制作時間:3ヶ月くらい
終わる前に、お詫びがあります。
投稿後に、読み直ししてから誤字脱字を発見することがあります。
読みにくい場面があるかもしれませんが何卒ご容赦ください。
少しでも、
共感、発見、楽しさを感じて、キスをしてくださると励みになります!
最後まで、読んでくださりありがとうございました。
次のnoteでお会いしましょう。
感謝を込めて
金継ぎ千古里(チコリ)でした。