食卓のメニュー
よくトマトスープを作ります
多分、家食史上No.1で作っています
中の食材は、旬の手に入れやすいお野菜で組み合わせはバラバラですが、固定の玉ねぎ、人参、豚肉(出来ればセロリを入れたい)と生姜を、カットトマトの缶詰でコトコト煮込むだけの簡単なものです。
ミネストローネとかラタトゥイユとかいえば、ふふ、格好がつきますが、なんも手の込んでいないので「トマト味スープ」の方が私のそれにはしっくりきます。
私がトマトを特別好きなわけでも、スープが無ければ食卓が完成しない!というこだわりも特にはありません。
頻繁に食卓にのぼるメニューのコンセプト
『家族が平均して食べられるもので作られていて、過去に誰も「不味い」と言わかなったから』
…淋しすぎる、が…
長女は少食星人
次女は炭水化物大好き星人(私も)
長男は好き嫌いこだわり食星人
旦那はもの言わぬ黙食星人
家族の食事を預かる私はまず第一に『なるべく健康的』を意識しています。多くの家庭のシェフはそうではないでしょうか。
本音を言えば第一は『如何にして手を抜くか』ですが、それはちょっと部門が違うかな
そう
理想部門第1位は『健康的』
技 部門第1位は『手抜きに見せない』
こちらがどんなに健康食材を駆使して美味しく作ったつもりでいても、ただ食べるだけの者たち(皮肉を込めております)が「アレは入れるな」「コレは嫌い」とか言いたい放題言えば必然的に排除されるメニューは出てきます。
私の大好きな春巻き
野菜たっぷりとろっと餡掛け春雨炒めを1本ずつ巻き巻きして小麦粉を溶かしたお水で口を閉じ、食べる直前に揚げてカリカリを頂く。
「ご飯だよー」
…「ご飯だよー」
………「ごーはーんー」
「ご飯だっていっとるだろがぁ!!」
野菜多目で餡のトロミが少なかったせいかふにゃふにゃに変わり果てた春巻きを無言で残す家族の姿を見て二度と作るかと心に誓った あの日…
では
トマトスープが勝ち残った理由といいますと
『トマトってだけで健康感がすごい』
『視覚で強制的に食欲増進の錯覚』
『スープになれば全員トマトを食べる』
『何となく洒落てる感』
『温め直しの煮詰まりでもうまさが増す不思議』
私の好みとしてはクリームスープ
でもスープの色が白から赤に変わっただけで
『罪悪感が消え、健康感があふれ出す』
リコピンの魔力に完全に踊らされます
トマトは栄養面も抜群
暑い季節は特に、疲労回復効果のあるビタミンたっぷりの豚肉とこちらも同じく疲労回復効果のあるクエン酸たっぷりのトマトを、油と一緒に摂取するとより効率よく栄養が行き渡り、夏バテ防止に最適です
寒くなる今からはこれまた豊富なビタミンのおかげで風邪予防に、生姜をたっぷり入れたスープにすると血行も良くなり、身体が温まります。
白飯のおかずとしては成り立ちにくい一品ですが、味の濃いお肉や魚をメインにすれば育ち盛りの子供の舌も満足させられるし、マカロニをたっぷり入れたひと皿完結・チーズとパン添えなどのようにして日本の片隅で憧れのハイジの食卓を演出してみるも良し。
『国際総合健康手抜き食』と呼んでいます
「うちの母はトマトスープが好き」
と、家族には思われているのかもしれません
正解は
「家族のためにトマトスープを選ぶのが好き」
なのです
頻繁に食卓にのぼるメニューこそ
『愛』がたっぷり込められているのです。
追記
夏の終わりに、旦那がもらってきた沢山の熟トマトをハンバーグに添えて出したら旦那がぼそっと「トマトそんなに好きじゃないんだよね」と20年隠し通してきただろう事実を暴露した
言葉に出さない『愛』は伝わりにくい
我が家からトマトスープが消える日が忍び寄る