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CHANCE座談会 ~参加者のその後~


逆求人型イベント、CHANCE。

2020年10月中旬、全国の企業に中四国の底力を知らしめたイベントである。逆求人は本来の就活とは異なり、学生が強みをアピールし、企業側が自社にマッチした優秀な人材にアプローチするというスタイルだ。倍率6倍かつ3段階にわたるフローと、イベントの選考は熾烈を極めた。イベントでは各学生が2ヶ月かけて準備したプレゼンで、多くの企業からオファーを勝ち取った。
 

この記事で扱うのは、厳しい選考を突破してCHANCEに参加した学生たちの、イベントでの成長や苦悩を話し合った座談会の様子である。


座談会はCHANCE開催の1ヶ月後、11月中旬に行われ、10名弱のCHANCE参加者がオンラインツールZOOMを用いて一堂に会した。座談会で口火を切ったのは、広島大学の理系院生・西川さんだ。彼はCHANCEに参加して変わった点を、以下のように語った。


西川 「CHANCEに出て、自己分析の大切さに気付けた。夏休みに業界絞らずに友達とインターン出してそこそこ通ったから、就活まあまあいけるんじゃないかって思ってた。でも、自分って実際どこ行きたいか全然決まってないし、インターン通っても志望動機とかないから本番落ちるしって焦った。イベントでオファー貰うのがゴールじゃない、この時期で自己分析できてないってことに気づかされていま必死に取り組んでる。」


CHANCEのハイレベルな参加者との触れ合いを通して、自分と向き合う必要性を感じたという。終わりのない自己分析において、彼はどこをゴールに走っているのだろうか?


西川 「今の自分が本当にやりたいことをまず考えて、逆算したファーストキャリアを考えるのが僕の目標。やりたいことがなんとなく2,3個くらいポンポンポンと出てきて、でも紐づいてないし論理づいてなくて、ほんとにこれ僕のやりたいことなのかなって思った。それを(メンターの)橋本君とかに相談しつつ、またもう一回考え直すみたいな。本も買った。とりあえず1週間精一杯やってみて、諦めて業界から探すのはその後でもいいかなと思って。」


“思考から逃げるのは負け” 

優秀な仲間と、時に厳しいメンターとの出会いは、彼を本質的な就職活動に導いたのだ。ちなみに購入した本は、「世界一やさしいやりたいことの見つけ方」。自己理解を通して、軸を見つける手助けをしてくれる一冊である。



「おつかれおつかれー。」ここで登場したのは、同じく広大理系院生の片山さん。パッションあふれるプレゼンで、CHANCE理系の部で優勝を果たした。その背後に写る研究室風景には、どこかブラックなにおいが漂っている。22時過ぎまで研究?そんな我々の懸念を吹き飛ばすように、彼は笑った。


片山 「俺全然研究してない、Wi-Fi使ってるだけだな。」


彼に言わせると理系院生は、意味もなく実験をしている。やらなくていいのに、同調圧力でやらないといけないと思っている、とのことだ。やりたいことは自分で決める、YouTuber・ラッパーを志す彼らしい発言だ。奇特な彼をCHANCEに引き入れたのは、元代表の川上である。Facebookでのメッセージをきっかけに、なんとなくおもしろそうだなとノリで始めたという。代表自らも様々な層に熱意あるアプローチをかけ、多様な参加学生が集まっているのだ。


そんな彼がCHANCEに出て感じたのは、最近の若者の価値観の変化だという。彼は若者の価値観が、高度経済成長期の酒・カネ・女から、誰かのサポートがしたいということに変わっていると驚いた。確かに今回のCHANCEでは、誰かのために、という利他的精神を持った学生が活躍していた印象がある。同時に彼は、そんな人が集まって一緒に就職活動をするこの空間に心地よさを感じたとのことだ。


CHANCEの準備期間中はメンターが毎晩ZOOMをつなげており、参加学生が共同で作業する環境が整っていた。メンターからのアドバイスはもちろんのこと、参加者同士も互いのプレゼンをFBし合うため、他者の価値観には自ずと触れることになる。

互いの価値観を開示して、全員で高めあう空間。

就職活動への走り出しが遅い中四国において、こういった環境に身を置けることは多大な価値となるだろう。適切なFBと、モチベーションを維持できる環境の提供。これは、来年のCHANCEにもぜひ期待してほしいところだ。



以上、お読み頂きありがとうございました!
座談会の様子は、引き続きHPにアップロードしていくため、今後も目を通していただけると幸いです。

HELIX.com ゴダール金太郎

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