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ガッチャード、マジで面白い【仮面ライダーガッチャードのレビュー】

どうも(ガッチャタイム)。
お笑い芸人の木原ケンジと申します。
noteでは主に好きな作品に対するレビューや好きなところを書いています。

今回紹介するのは『仮面ライダーガッチャード』。令和ライダー5作目にして、個人的に歴代のライダーでも十指に入るレベルで好きなライダーです。

(ガッチャードのキービジュアル。https://www.tv-asahi.co.jp/gotchard/より画像引用)

クウガから始まった平成ライダーシリーズは年号が令和に変わった今でも変わらず続いており、今回ガッチャードでなんと25作目。四半世紀近く続いてきたバトンを受け取ったのがこのガッチャードについて語って行こうと思います。

そしてどうかこの記事を読んだ人が仮面ライダーガッチャードを見てくれたら嬉しいです。一人でもガッチャード視聴者が増えてくれたら、と願っています。

仮面ライダーガッチャードとは

【あらすじ】
普通の高校生、一ノ瀬宝太郎はひょんなことから仮面ライダーに変身できるベルト『ガッチャードライバー』を託され、仮面ライダーガッチャードへと変身できるようになる。
彼の使命は、錬金術によって生まれた奇跡の生命体であるケミーを回収すること。101体のケミーの回収、そしてケミーと人々の共存を目指すため一ノ瀬宝太郎は今日も戦う!
友達を脅威から守るため、人々の笑顔を守るため、頑張れ仮面ライダーガッチャード!

平成/令和ライダーシリーズは作品ごとに世界観が独立していて、25作品あるけれどもどこから見てもいいという作りになっています。まあ一作品につき50話くらいあるから1作でも20時間くらいかかるという点がありますが。

そして作品ごとにモチーフがあり、モチーフ×仮面ライダーという点でドラマが生まれている特徴もあります。
仮面ライダー×果物、仮面ライダー×吸血鬼、時には二つ以上のモチーフを組み合わせ仮面ライダー×ゲーム×医療……などなど。

(仮面ライダー×果物、という一見突拍子もない組み合わせなのに『ヒーローとは』に真っ直ぐ向き合った名作・仮面ライダー鎧武。https://www.kamen-rider-official.com/zukan/forms/490より画像を引用)

一年ごとにがらりと変わる作風はライダーの特徴といえるでしょう。

そして仮面ライダーガッチャードは『錬金術』をモチーフにしたライダー。
錬金術によって生まれた生命体であるケミーを用いて変身します。

https://www.kamen-rider-official.com/gotchard/teaser-note01/より画像引用)

例えばこの空色のガッチャードはバッタのケミー『ホッパー1』と機関車のケミー『スチームライナー』を組み合わせて変身する『スチームホッパー』というフォーム。
いきなり専門用語が多くて分からない人も居るかもしれませんが、毎話OP前に説明してくれるのでここら辺はすっと飲み込めるようになります

仮面ライダーガッチャードにおいて錬金術はとても重要な位置にあり、物語の後半からは錬金術に対して歴史と現代の両方からアプローチしているので、錬金術や哲学などを知っている人なら楽しめるかもしれません。

実際僕も楽しめました。いやオタクってなぜか錬金術とかそういう方向に詳しがちじゃないですか。鋼の錬金術師とかを入り口にして。
私はペルソナ3に登場した伊織のペルソナであるヘルメス/トリスメギストス武装錬金入り口でしたね……。

(ぶどうソーダ練乳金時。https://shonenjumpplus.com/episode/10834108156632931620から読めます。)

哲学者の卵、賢者の石、三倍偉大、金の生成、錬金術は台所から始まった、などなど……錬金術と哲学の要素が多く作中に盛り込まれています。
仮面ライダーって子ども向けの番組なんですけど、大人が見ても楽しいというか、知識を得た上で見るとより面白さが増すところがあるシリーズだと思っていますが、ガッチャードにもそれがあると感じます。

ガッチャードは子どもも大人も楽しめるライダーの極地というか、25作品も続いてきたからこその到達点みたいな作品だと自分は感じるんですよね。
自分の中にある童心と、ひねくれたオタクの心の両方がニギミタマ(女神転生シリーズ)くらい笑顔になってる。

(僕のペルソナ3Rのデータのニギミタマ。すぐ合体に回したからあまり強くない。強いのを全書登録したい)
(ニギミタマのこの笑顔)


また錬金術だけじゃなく、学校生活などの青春、大人の責任、モラトリアム、などなど多くの要素が錬金術とガッチャンコしているのもガッチャードの魅力。かけ算が全部プラスになっている面白さは是非見て確かめてほしい。

この笑顔になると思うからさ。

仮面ライダーガッチャード、ライダー紹介

一ノ瀬宝太郎(いちのせ ほうたろう)/仮面ライダーガッチャード

https://www.tv-asahi.co.jp/gotchard/cast/より画像引用)

仮面ライダーガッチャードに変身する本作の主人公。口癖は「ガッチャ!」。
ガッチャってなんだよ。
ガッチャはガッチャだろ!!

ケミ―と人が平和に暮らせる世界を目指して日々戦っている。

この一ノ瀬宝太郎が主人公であるからこそ、ガッチャードの面白さは際立っていると思っています。
一ノ瀬宝太郎は実家の定食屋を手伝う普通の高校生でしかなかったけど、ガッチャードに変身するようになってからその善性がより輝いているように見えるんですよね。
宝太郎がケミーと人の共存を目指す理由は「ケミーも人も関係ない、友達だから」という真っ直ぐなモノ。

個人的にガッチャードの「明るくて楽しい」って雰囲気は宝太郎が主人公だからこそ成立してると思うんです。
ガッチャード世界で起きるできごとって結構洒落にならない重さのときもあるんですよね。
でも宝太郎が絶望して折れたりせず、また折れてしまってもすぐに立ち直り、前を向く精神性が『仮面ライダーガッチャード』の明るく楽しい作品の雰囲気を作ってると思います。

(ぼろぼろになっても折れない、折れても立ち上がる。そこが魅力。https://www.kamen-rider-official.com/gotchard/27より)

あと、宝太郎って高校生ライダーなんですけど、そこがかなり良い味を出してるとも感じますね。
僕は大人で、メイン対象年齢が児童〜小学生な特撮番組を、結婚も子どもがいるわけでもないのに毎週欠かさず見てるので麻痺しがちなんですけど、仮面ライダーって子どもの為の番組なんですよね。

それで言うと宝太郎の「高校生」って設定はかなりいいな、と思うわけです。
我々大人の特撮オタクからすると『子どもだね』と感じる年齢も、メイン対象の子からすると『ライダーに変身するお兄ちゃん』に映ると思うんですよ。
僕達からすると子どもでも、子供からするとお兄ちゃんで。
そんな良いアンバランスさを持ってるのが一ノ瀬宝太郎なんじゃないですかね……!

前述した通り、彼の善性は目を見張るものがあるし、ヒーローとしての振る舞いもしててカッコいいんです。
でも、それだけじゃあない。
宝太郎は等身大の高校生であり、年相応なところもあったりして。
母親にムカついて「オタンコナス!」って口走っちゃうし、それを後悔したりするし。
クールなライバルキャラに分かりやすく「負けてたまるか!」って敵対心を抱いたりもする。
そういう年相応な欠点も彼の可愛さに変わっている。すごい魅力的な主人公で、大人の僕は「頑張ってほしいなぁ」と素直な感情を産んでしまう。

そして一ノ瀬宝太郎のことを応援したくなった時点で……それはもう視聴者ではなく加治木なんじゃないか?(視聴者よ?)

(集英社『スナックバス江』より引用)

子供からの尊敬、大人からの応援。その二つを一身に背負うのが一ノ瀬宝太郎という主人公なのかなぁと感じてます。

九堂りんね(くどう りんね)/仮面ライダーマジェード


https://www.tv-asahi.co.jp/gotchard/cast/より画像引用)

一ノ瀬宝太郎と同じクラスに所属する女子高生であり、錬金術師としての面も持つ本作の2号ライダー。仮面ライダーマジェードに変身する。

クールなヒロインとして登場したものの、クールさが5話あたりで薄れ、9話で完全になくなったため、クールだった頃の名残だけがOPで毎話流れている

でも僕はりんねがクールキャラではなくなったのがちょっと嬉しくあったりもするんですよね。
物語序盤のりんねは父の失踪などもあり荒んでて、かなり気が立ってるようにも見えたので、あれからどんどんと普通の高校生らしい方向へ進んでいってるように感じられるので。

普通の高校生らしくした結果、新撰組になったりお化け屋敷で爆笑したり、適当すぎる変装で先輩を尾行したり、お化けで爆笑したり、恐竜になったりしてるんですがね。
普通の高校生にしてもはっちゃけすぎだろ

(恐竜になった九堂りんね。はしゃぐ。https://www.kamen-rider-official.com/gotchard/39/より)

また九堂りんねは仮面ライダーマジェードへと変身する、仮面ライダーの一人でもあります

(とてもりりしい仮面ライダーマジェード。https://www.kamen-rider-official.com/gotchard/


マジェードは初変身が劇場版、それからしばらくしてTV本編で変身という流れがあり、かなり特殊。
映画での初変身はサプライズ的な要素を含んでいて、映画公開日まで情報が解禁されてなかったのが印象深いですね。
その次の話にデイブレイクという二段階のサプライズを仕込んでいたのは脱帽通り越して脳がぶっ飛ぶけど。
ガッチャード製作陣はサプライズと情報のコントロールがうますぎる。

で、マジェードへの初変身は映画の目玉の一つでもあり、そこでシナリオ的な燃料をかなり使ってしまったかのようにも思えていたのも事実。
「これTV本編でどう変身まで持っていくんだよ……」と少しばかり心配していたのを覚えてます。
んな心配なんざ吹き飛んだけど。

前々(X-REX回)から因縁があったアトロポスと絡めて『自分のルール(=信念)』のために戦うという決意と共に変身……まさにWhat's your FIRE。

映画が父と娘ならテレビはまた違った軸、悪役とヒーローの関係性から変身に至るという、違った方面のアプローチから変身するのは燃えましたね……。
ここでさらに強固になったアトロポスとの因縁、「助けて」に呼応したヒーローの心、それらが最終クールでのvsジェルマンへ繋がってるのは「仮面ライダー観てる〜!」って気分になりますわな。
一年続くドラマだから何ヶ月か前の要素がずっと活きてるのを体感するの、楽しいんですよ……

あと個人的にりんね関連の話だと30話と31話のロミジュリ回が好きですね。
SSSS.DYNAZENONやグリッドマンユニバースはボイスドラマの件もあって雨宮監督の要素が強く出たのかな……とか思ってたんですけど、長谷川圭一先生も普通に噛んでた。
まあ思い返せば宝太郎とりんねをゴルドダッシュ2ケツさせてたらしいからそりゃそうか……

(長谷川先生が劇まで担当されたの、今でもビックリしてる。https://www.kamen-rider-official.com/gotchard/31より)


仮面ライダーで青春ラブコメってまあまあ珍しいのでそういう珍しさもあるんですけど、それだけじゃなくて『宝太郎とりんねの関係性の変化』『りんねの人間性の成長』なども描かれてる名エピソードだなって。
宝太郎を信じてキックを受けるりんね、過呼吸になる宝太郎、「九堂ーーー!!」って喜ぶ宝太郎、あそこの流れがめちゃくちゃ好きです。
心の中の蔵でノスタル爺が笑顔で膝を抱えてるよ。

二人の行く末がどうなるのか気になりすぎる。
色違いでお揃いの指輪をしてるのを親やクラスメイトが知ってる状況ヤバくないか?

黒鋼スパナ(くろがね スパナ)/仮面ライダーヴァルバラド


https://www.tv-asahi.co.jp/gotchard/cast/より画像引用)

宝太郎、りんねの錬金術師の先輩にあたる超A級のエリート錬金術師。仮面ライダーヴァルバラドへ変身する。

(仮面ライダーヴァルバラド。スパナをモチーフにした頭部はクールなかっこよさがある。https://www.kamen-rider-official.com/gotchard/より)

初期はその発言や行動から本作の2号ライダーと確実視されていたが、実際は3号ライダー

性格はとてもクールかつ熱い男。平成/令和ライダーはクールキャラの性格をちょっとずらしてギャグキャラにするのが定番なんですけど、スパナはずっとクールさを保っているため例年とは違う異質さを放っています
しかし本人がクールでも周りがボケになればギャグは成立するのが最近判明しました。

またそのクールさから宝太郎とのケミーに対するスタンスの違いが顕れており、宝太郎がケミーを友人として扱うのに対してスパナは一貫して『錬金術によって生まれた人に使われる道具』という扱いをしています。
このスタンスの違いがライダーとしての戦闘スタイルの違いに繋がっていて、アクションシーンに見所が生まれているのがガッチャードの魅力とも言えるでしょう。

ガッチャードの傑作話はいくつもあるんですけど、個人的にはガッチャードを語る上で20話・21話のスパナ関連の話は絶対に外せないと思ってます。レスラーG回や修学旅行に並ぶ傑作。

(What's your FIRE https://www.kamen-rider-official.com/gotchard/21より)

宝太郎とりんねが等身大の高校生で、ミナト先生や鏡花さんが大人の立場から子どもを見守る、というキャラクターの関係の中でスパナはちょっと特異な位置にいると思っているんですよね。
スパナは錬金アカデミーの卒業生であるものの、まだミナト先生や鏡花さんのように大人になりきれてない部分も見える。まだ子どもな部分もあるんですよね。
両親と久しぶりに再会した20話で見せたスパナの笑顔はまだまだ子どものそれでしたし(クールで大人びたところと、子どもらしい笑顔の両方を両立させてた藤林さんに惚れました)。

その後の彼の絶望は「初変身への試練だとしてもやりすぎだろ」と思いましたし、その絶望が深かったからこそ両親からの愛や鏡花さんからの想いを背負って炎を振るい、ヴァルバラドへの変身を遂げるシナリオへのカタルシスはとんでもないものになっていたし、さすがに目頭が熱くなってしまう。
両親とちゃんとお別れをした=大人への一歩をようやく踏み出した、という風に想える演出をしてくれたエンジェリードは助演男優賞もん。

その後のエピソードでは、とあるマルガム(ガッチャードにおける敵怪人)の撃破をためらってる宝太郎の代わりに自分が手を汚すという「大人としての責任」を果たそうとするところも見えるようになったり。
でもまだまだミナト先生には及ばない面もあったりする。
ようはモラトリアムの途中にある姿、背伸びした青年の姿がいじらしいキャラだと感じます。

あと前述の通り、スパナは一貫してクールだから振り回されるギャグがめちゃくちゃ似合ってますよね。
パクチーラーメンを断ったり、ラケシスとの絡みであったり、クールだからそのままのキャラでめちゃくちゃ面白い。

あと21話を見返していたんですけど、戦闘後に「これは俺の戦いだ……」って一瞥して帰ったのに、アイアンガッチャード回で普通にキッチンいちのせに来てるしプラチナガッチャード回で「お前が言う『ガッチャ』を見せてみろ!」と身体を張って協力もしてくれてるし。
お前めちゃくちゃ熱い男じゃねえかよ……

大人としての責務を果たそうとする姿に矛盾する青臭い魂を兼ね備えたのが黒鋼スパナというキャラの魅力だと感じますね。


ここまでメインのライダー3人のキャラを紹介しましたが、他にも冥黒の三姉妹や錬金アカデミーの先輩ズカグヤ様ミナト先生鏡花さんグリオン様鉛崎ボルトスターシャイン星野などなどもっと魅力的なキャラもいます。
というか本編見たらだいたい皆のことが好きになってしまう。
僕はレスラーG回でジムに突撃してきたヤクザが大好きです。

そして忘れちゃならないのが加治木亮

https://www.tv-asahi.co.jp/gotchard/cast/より画像引用)

ガッチャードの視聴者の5割は加治木のことが好きで、残りの5割は加治木のことが大好きであるとも言われています。

ライダーに変身しない一般人枠で、宝太郎の親友。錬金術との関わりがないため物語の本筋にはあまり絡んでこないけど『日常の象徴』として作品内で目立つ位置にいる。ほぼヒロインの立場にいると言っても過言ではない。

そして加治木=ヒロインの図式が成り立てば……加治木である俺たちも、もはやただの視聴者ではなくヒロインなんじゃねえのか?(視聴者よ?)

オカルト、ミステリ、アイドルといろいろなモノが好きな幅広いタイプのオタクなので僕は彼を純粋に尊敬しています。

でも冗談抜きに加治木の存在はガッチャード世界で重要であるんですよ。
ガッチャードが人々の応援を力に変えるライダーという設定をしているため、宝太郎を応援してくれる加治木は印象に残ります。

【ヒーローとは】という問いは仮面ライダーシリーズが向き合ってきた命題であり、力を使いこなす存在であったり、保身を忘れる者であったり、己を貫く者であったり、無力な人の代わりに拳を振るう者であったり、と。
多くのライダーがそれぞれ時間をかけて種々の回答を出してきました。

そしてガッチャードの回答は【声援に応える者】という真っ直ぐなもの。
誰かの応援を力にする、と王道な回答なんですけど、その回答はガッチャードの魅力だと感じています。
そしてガッチャードは友達の声に応えるから、友達も力を貸してくれる。まさにプラチナガッチャードなどがそれでしょうし。
その回答は加治木がいるからこそより強固になっているのではないでしょうか。やっぱ立場がヒロイン過ぎるな。


ガッチャードを、見て欲しい

ここまでガッチャードのキャラとシナリオの一部を語りましたが、まだまだ書ききれないほどガッチャードに対する思いは強くあります。ネタバレを避けようとして軽く触れるくらいしか書けてないし。で普通にネタバレみてぇなことも書いてるし。

それほどガッチャードに対する想いが強く僕の中に存在してるんですよね。

それは仮面ライダーガッチャードが1年続けて放送される特撮テレビ番組、という点で手を変え品を変えしてきて視聴者の心を掴み続けてるところも大きいと思います。

ライダーシリーズに限らず、連載漫画やドラマや映画などの続きものって『リアルタイムで作品に触れる』ってのが楽しいと思うんですよね。
後から一気見したら話の理解度が上がって面白く思える作品もあるので一概には言えませんが。

ガッチャードはこの『リアルタイム性』がグンバツに高いと感じてます。
前述の映画でマジェードが初変身したのもリアルタイムで追ってるからこそ胸を刺すサプライズでしょうし。
ガッチャードデイブレイクをサプライズでお披露目して年越ししたり、
OPでライダーのヴァルバラドを先出してからスパナのメインシナリオを進めたり、
YouTubeでしか登場してないカグヤ様が満を辞して本編で登場し、去り際に夏映画への目配せをしたり、
キャストクレジットからも排したマルガムが登場したり。

毎週1話、24分間放送される番組である強みと「どうすれば見続けてくれるか」って施策がガッチャンコして『追ってて楽しい』が大きくあるライダーだと思います。
いま僕が抱えている『リアルタイムでガッチャードを追ってる楽しさ』っていうのは何年経っても特別なものとして心に残り続けると思います。
「ガッチャードを毎週見てた2023年から2024年は最高だったな」って何年経とうと、ふとした時に思い出すと断言できます。

でもガッチャードって一気見しても面白いんですよね。
「101体のケミーをガッチャ(捕獲)する」という縦軸の目標があり、毎エピソードで必ずと言っていいほどケミーをガッチャ(捕獲)し続けているので「シナリオが停滞している」と感じることがあんまりないんですの。
エンタメとしてなかなかハイレベル。
僕は作業用BGMにガッチャードを垂れ流しているんですけど、年明け以降のガッチャードはあまり流さないようにしてます。面白すぎて手が止まるので。
でもそのせいでサボニードル回や修学旅行編を死ぬほど繰り返し観てるんですがね……。
サボニードル回の宝太郎の幼い面が大好き。

リアルタイムで追う楽しさ、シナリオが進んでいくのを追う楽しさ。その両輪があるのがガッチャードという仮面ライダー。

だからマジで見てほしいんですよね。
一気見しても面白いんだから。
でも気軽に観てくれ、とはいえないのも事実。
なんせガッチャードはこの記事執筆時点(2024/07/07)で42話あるので。
計算すると42話×24分=約17時間。
半日以上かかる。

ライダーシリーズを勧める時ってこの話数の多さがネックになりがちなんですよね……
だからYouTubeでリバイバル配信されてるライダー(今だと響鬼と鎧武、これからW)を追っていくのが人気になるのも分かりますし。
1週間に2話ずつ、はかなりちょうどいい。

それに昨今のエンタメ作品は増加の一途を辿っているため、そもそも皆んなの可処分時間が少ないってのもありますからね。だから話数が多い作品を追いにくい。
OVA版の銀英伝とか今から新規で入ろうとする人あんまりいないと思いますし。
だったらノイエテーゼを勧める、みたいな。

だからガッチャードに関しては公式YouTubeが投稿してるガッチャードのショート動画がオススメだと思ってます。

ガッチャード shorts

仮面ライダーガッチャードがどういう作品なのか雰囲気を知れると思います。

そして興味を持ったなら是非とも仮面ライダーガッチャードを見てほしいです。

仮面ライダーガッチャードはAmazonプライムで配信中。最新話は水曜日に更新されます。

また、TverAbemaでは放送直後の最新話をチェックできます。お気に入り登録をすれば忘れないで観られます。

そして全話見られるTELASAスタッフのオーディオコメンタリーやキャストの裏話などが堪能できる東映特撮ファンクラブ(TTFC)などもあります。

これからクライマックス&劇場版に向けて更に加速していく仮面ライダーガッチャード、リアルタイムで追うなら今がチャンス!
気になったらオススメエピソードである5話の『燃えよ!斗え!レスラーG!』まで見てほしいです。
この記事にもたびたび登場してる「レスラーG」という単語の意味が分かるでしょうし、仮面ライダーガッチャードがどういうお話なのかが一発で分かる傑作回。
ホッパー1、スチームライナー、クロスウィザードに並んでるレスラーGが好きって人も多いのでは。

というわけで仮面ライダーガッチャードは毎週日曜朝9時から放送中。
明るく楽しく、そして熱いライダー作品を見届けてみませんか?

最後はニギミタマの笑顔でさようなら。

ではまたどこかの機会で。読んでいただきありがとうございました。

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