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アッガイを作ろう
買ったので、アッガイを作ろうと思う。
木更津のアウトレットの、ホビーショップで買った。
出典:https://tour.vipliner.biz/outlet/kisaradu/
すごい楽しそうな空間
なんか、テンションが上がってしまったのだ。
ガンプラなんて作るのは十数年ぶりだ。
自分の金で購入したのはたぶん初めてだと思う。
せっかくだし、なんとなく記事にしていこう。
思い立った。
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置いた。
かっこいい。
かっこいいんだけど、決してカッコつけていないフォルムだ。
武器でいうなら、青龍刀とか、分銅付き鎖鎌とかじゃなく、
「槌」
とか、
「棒」
とか。
なんというか、
自分、戦闘の道具ですから、
という感じだ。
無愛想な職人気質のおじさんが整備しててほしい。
そんなアッガイのパイロットは
無骨な雰囲気を体現したようなおじさんである。
出典:https://wiki.dengekionline.com/gbm/AI%EF%BC%88%E3%83%91%E3%82%A4%E3%83%AD%E3%83%83%E3%83%88%EF%BC%89%E4%B8%80%E8%A6%A7/%E3%82%A2%E3%82%AB%E3%83%8F%E3%83%8A%EF%BC%88%E3%83%91%E3%82%A4%E3%83%AD%E3%83%83%E3%83%88%EF%BC%89
(パイロットのアカハナ)
彼は、必要を迫られてその黒いタイツを身にまとっているのだろうか。
それとも、必要ないにも関わらずわざわざこの服を選んで着ているのだろうか。
わかりやすい悪に徹するため、わざとこのような格好を選んでいるとしたら、なんて不器用で漢らしい生き様だろうか。
一緒に見ていたガンダムが好きな先輩に聞いたところ、本編では割とすぐ負けるらしい。
私は一切ガンダムを見たことがないが、
なんだかそういうあんまり強くない感じというか、人間っぽいところも好みだ。
何より、同じサイズのほかの機体より、300円くらい安かった。
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内容物
結構多くて怖い。
私は根気が全くない。
以前、毎日日記を書こうと思い立った事があったが、
その開始日の日記に「日記を書くのがめんどくさい」
と書いた事がある。
私の脳内にヤフオク、ジモティー、メルカリ、等の文字列が浮かぶ。
果たして作りきることができるのだろうか。
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組み立ての説明書にはいろいろなアッガイが乗っていた。
スタンダードなポーズ
かっこいい。表紙の感じだ。
ちょっとダメージを受けてしまったようだ
漢の背中
!
これはかっこいい。飛んでいる。躍動感がある。
こういう風にできるのはちょっといいと思う。
部品の多さに気圧されていたが、モチベーションが少し戻った。
この勢いで作ってしまおう。
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説明書の①を見る。
ウッ…
めげないでよく見よう。
本質を見極めるんだ。
目的さえ判明すれば、自分が最低限何をしたらいいかは見えてくる。
あとはそれを、さも大層なことを成し遂げたかのように上司に報告するだけだ。
Bの8とBの3が大きい。
とりあえずこの二つを探そう。
これだ。
メスのカブトムシを思い出すフォルム
接合部を切っていく。
切った。
後の接合部は捻り取る。
思いがけず怖い文章になってしまった。
思ったよりだいぶ残る
ーヤスリも買った方がええで。
今のは、
アッガイを買った時にアドバイスをくれた先輩の声だ。
彼は関西っぽいけど厳密には関西でない方言で喋る。
そんなうさんくさい方言の言葉信じられるか、と
あの時は無視してしまった。
今は少しだけ、後悔している。
続いて、B-17 ,B-18, B-19 を切っていく
違った。Dだった。
ずっとBのプレートを見ていた。
通りで見つからないはずだ。
これこれ
中指の先が荒れている。
指の皮も、季節も、変わり目を迎え始めている。
接合部が太くて、
ここ切ってもいいんですかね?
と不安になってしまう。
「ここ切ってもいいんですかね?」
そう呟いても、答える声はない。
ただ、狭い一人暮らしのワンルームが、
心なしか、広く感じられるだけだ。
切った。
以下は、D-19だが、太い接合部が二か所あるので、不安感は二倍だ。
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①の材料がそろった。
組み合わせて①を作っていく。
私は方向とか、図とかの把握能力が低いので、
一回こうかな、と思うものを試したのち、後で帳尻を合わせる方針です。
これは報告です。
ガンプラを作っていたら、小学生の時にやってたガンダムの対戦ゲームを思い出した。
たしか、ガンダムSEEDがやってた時期のやつ。
懐かしい。
私は兄や、兄の友達とよくこのゲームで対戦して
遊んでいた。
基本的にゲームの所有権は兄にあったので、
私は兄がいない間にひっそりと練習したりしていた。
思えば、あの時の私は
兄に勝とうとかそういう気持ちは一切なく、
ただ自分の技術が向上するのが楽しかったような記憶がある。
ある日、
ジン、というキャラで対戦の練習をしていたら
ハメ技を発見してしまった。
高速移動で敵の攻撃を避け素早くマシンガンを打ち込む。
そしてまた高速移動、と言うループ
私は単純に強くなれたのが嬉しくて仕方がなかった。
満を持し、
兄と対戦した時、それを披露した。
ディスティニーガンダムとかガンダムナンチャラとかそういうかっこいいモビルスーツ達を、
手玉に取り続ける量産型のジン。
めちゃくちゃにキレられた。
そのゲームにおいて、
二度と兄弟での対戦は叶わなかった。
今となっては懐かしい。
そんな兄も、今や人の親である。
先日も、もうすぐ一歳になる娘に、
ジョリジョリと頰のヒゲを擦り付けていた。
あの日、私が奪ってしまった兄の笑顔は
彼女が取り戻してくれたのだ。
よかった。
本当によかった。
生まれてきてくれてありがとう。
コトリ…
どうも①です。
①ができました。よろしくお願いします。
よくがんばりました。
ス…
フゥ…
また、どこかで。
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