「草津四部」作全部見せるよ。
草津の料亭旅館「つつじ亭」に依頼を受けて制作したキャンバス画4作品を納品にいってきました。制作のことは前に何度か書いたけど、4作品が完成したとき、依頼してくれた「つつじ亭」の宮嵜さんが、ひとつだけ見せてくださいとのことで、一つだけ写真を送りました。それはこの作品です。
そして他の3作品を今回初めてお見せすることができました。宿で絵の写真をとったのでみなさんにも見せるね。つつじ亭の畳はきれいで気持ちいいよ。
4作品のテーマはそれぞれ「東京」「浅間山」「湯畑」「つつじ亭」で、都会で毎日を過ごしている人が、「温泉いきたいなー」と思い、心の翼を広げて草津に向かい、その途中に浅間山、湯畑を通り、つつじ亭に降り立つというストーリーです。
4作品のうち、「東京」は都会のイメージなんだけど、他は具体的な場所なので、依頼された時に「おまかせします」とはいってもらったものの、なんでもいいというわけではない。浅間山は他の山と同様、見る場所によって表情が違うので、宮嵜さんの浅間山のイメージを聞いて制作しました。4作品を宮嵜さんに見せた時に、4つの作品の中でこの作品を特に気に入ってくれたみたいで「そうそう、この浅間山!」と言ってもらった時は安心しました。
僕が一番作画に時間をかけたのはこの作品、「湯畑」です。僕は前から草津が大好きで、何度も行っているけど、草津といえばこの湯畑で、ここに立った時の温泉のにおい(硫化水素らしいです)は本当にすごい。こればかりは絵も映像も伝わらない。この湯畑は江戸時代にはあったらしいんですが、外周を今のひょうたん型にデザインしたのはなんと岡本太郎だそうです。
作品の制作にあたり、湯畑の滝の迫力と、岩の色、湯煙、そしてエメラルドグリーンのお湯の色、まわりの建物にいたるまで、ライブカメラとかも見ていろいろ調べました。だから今回、草津の湯畑に行った時は、自分では答え合わせをしているような感じでした。この作品は夕方の空といい、試行錯誤を重ねてできた作品です。
「つつじ亭」の作品も湯畑同様、時間をかけて製作しました。この4作品を毎日製作していたわけではありませんが、2ヶ月くらいかけました。全部が完成した時は本当に自分だけの充実感に包まれました。「草津四部作」は自分のキャリアの中でも大事な作品になったと思います。
依頼主の宮嵜さんにも喜んでいただいて本当によかったです。
つつじ亭は湯畑から歩いて10分くらい(車で送迎してくれます)のところにあり、自然林に囲まれてとても静かでくつろげる宿です。みなさんもいつか何かの記念の時に泊まりに行ってね。「料亭旅館」という名前だけあって、料理は本当にびっくりするくらい美味しくて、和食の良さを本当に感じます。
もし、行ったら僕の絵たちによろしくね。談話室にあります。宿の人にもよろしくお伝えください。つつじ亭のHPはこちらです。
つつじ亭の宮嵜さんには、これからも僕に何か依頼したいといっていただけて、今からまた行って、作品を作るのが楽しみです。
みなさんも、僕に絵の製作依頼してくださいね。一緒に考えて、いいのを製作します!HPからメールしてね!