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映画『死ぬまでにしたい10のこと』

こんにちは。桃缶です。 

コロナ禍の中、この4連休は不要不急の外出を避けることになりました。(くそくそつまらん)

真面目な都民なので小池知事の言いつけをちゃーんと守ります。

こんなとき救いの手を差し伸べてくれるのが我らがNetflix、amazonプライム等の動画配信サービスさんですよね。(会員で良かった!)

なにか面白いものは無いかなーと探して見つけた映画『死ぬまでにしたい10のこと』を観たので、つらつらと感想を述べながらご紹介します。

あらすじ

『死ぬまでにしたい10のこと 』(2003)

アンは23歳。家族は失業中の夫と2人の娘。すぐ側にママも住んでいる。パパはもう10年も刑務所にいる。ある日突然、腹痛に倒れて病院で検査を受けると、「あと2ヶ月の命」と宣告される。家族にも誰にも話さない。そう決めたアンは、深夜のカフェで独り、「死ぬまでにしたいこと」リストを作る。それは10項目のリストになった。その日から始まったアンの死ぬための準備。それは同じことの繰り返しだった毎日を生き生きと充実した瞬間に変えていった。しかし、その時は刻一刻と近付いていた・・・。
出典元:Filmarks

感想

まず冒頭のシーン。

傘もささず裸足で雨に打たれているアン。

生命を全身で感じる。今初めて夢から目が覚めたみたいだ、という余命宣告されたばかりのアンの言葉が印象的でした。

17歳で初めてキスした相手の子供を妊娠して結婚したアン。これまでの人生はどこか流されてきたような感じでした。

でも、自分の命に限りがあることを知り、死ぬまでにしたいことのリストを作って実行していく。

これまでしなかったネイルをしたり、夫以外の人と恋をしたり。2人の娘の為に、録音テープでメッセージを残すところは胸が痛くなります。

リストの中に、娘の為に新しいママを用意するというのがあって、実際隣に越してきた同じ名前なのアンという人がこれまた素敵な人なんですけどこの人なら娘たちと仲良くやっていけそうとアンは思うわけです。

そして、自分がいなくなった世界を想像して、具合が悪くて昼間から寝ている自分のことなんてすぐに忘れて、隣の家に引っ越しして、トレーラーで暮らしていたことなんて忘れてしまうのだろうと。

とても切なくなりました。

死ぬことは怖いはずなのに、親にも夫にも誰にも打ち明けないんです。結局、アンは最後まで誰にも病気のことを打ち明けずに死んでいった。

夫と娘と隣人のアン、恋をした相手のリー、アンの母親。エンディングではそれぞれがアンがいなくなった後、悲しみを乗り越えて前を向いて進んでいる様子が描かれていました。

これはアンの望んだ未来でした。

原題は『My Life Without Me』なんですが、この言葉の意味がエンディングにあらわれているなと。私のいない私の人生を想像して、最期の時間を過ごしたアン。その気持ちを考えるととても切ないです。

自分の命に限りがあることを知ったとき、自分だったらどんな行動をするだろうか。

いつ終わりがくるかわからない人生。自分の生き方を今一度考え直してみようと思う映画でした。





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