『サンタクロースが歌ってくれた』のはじまり
キャラメルボックス2021クリスマスツアー『サンタクロースが歌ってくれた』の稽古が始まりました。
この日を楽しみにしていたんですけど、なんだかやっぱりプレッシャーみたいなのがあって、正直稽古場までの足取りは決して軽くなかったのです。
こんなことないんです、本当に。
考えてもしょうがないことを考えてしまう感じ。
なにを?
まぁ、いろんなことを。
わたし、結構さっぱり醤油味の思考の持ち主だと自負しておるので、悩んだってしょうがないことは、探検中に来た道の目印としての金平糖のように置いていく人なんですけども。
分かりにくく例えました。
けども、今日一発、読み合わせをして。
成井さんの言葉を聞いて。
ちょっとスッキリしたし、単純に楽しかったです。劇団員だけで丁々発止、台詞を交わす体験が。
後輩もたくさんいるけども、ちょっと圧倒されながら
「あれ、俺この中でちゃんとやんないとな」
とか思っちゃったことが嬉しかったです。
偉そうに。
ちなみにわたしの奥さんは劇団の先輩でもあるわけで、先日唐突に「サンタは面白いぞぉ」と言ってきました。あんまり普段そんなこと言わないんですけど。
奥さんはこの作品に出演したこともあるのですけど、わたしが台詞を覚えようと諳(そら)んじていると、咄嗟にその次の台詞を言えてしまえるくらい、この作品が好きみたいです。
わたしはキャラメルボックスが好きです。
お、これまた唐突ですね。
だからこそ、構えすぎていたのかもしれませんね。
少し肩の力を抜いて、燃えるところは燃えて、丁寧に慎重に、粛々と、作品を作っていこうと思います。
羅生門読んで寝ます。