きんぴらの白熱教室~推しばかりなのに苦痛を感じるのはなぜか考えた・DDS感想編~
この手のイベントで「苦痛」を感じるとは
ニコニコ系イベント、特に「踊り手」のはチョコチョコ見に行ってるのですが、今回の「DDS(https://twitter.com/dds_2018)」、一部二部と観に行ったんですけど(一部は30分程遅刻)ちょっと「苦痛」を感じました。
今回は「推しばかり」ですし、出演者は「踊り手」としても古参で、実力者ばかり。なのに「苦痛」でした。で、その理由をずっと考えながらの観覧してました。
ニコニコはオワコンなのか?
ニコニコは、一昨年くらいから、会員数の減少になり、「オワコン」と呼ばれてましたが、2019年は増加傾向となり、黒字化にも成功。他の国内ネットコンテンツとの提携など、積極的な動きが目立ちます。
しかし、こちらのデータをみる限り、年齢層の高齢化がすすんでおり、個人的には、昔は若くて、課金の余裕がなかったけど、経済的に安定してきたから課金する余裕ができた人が増えた、と読めるのではないかと思います。
データ的な考察は、これ以上深くしないんですけど、今、ニコニコ眺めても、数年前なら再生数「10万超え」してた踊り手さんが、3万もやっと、という状況だったり、今回の踊り手イベントでも「古参で盛り上げる」という状態で、「若手はどうなってるの?」という感じがします。
ユーチューブに負けないよう、参加ユーザーの収益化に繋がる試みが増え、稼げるトップユーザーもいるそうですが、そこに「踊り手」や「歌い手」さんがいないのが気になるんですよね。そういう人が「収益化」に難色を示してるのかも知れませんが、YouTubeの方が若い人がこぞって参戦してる風に思うのですが、気のせいでしょうか。
そもそも、収益化というより、「この活動が世間的、社会的地位に繋がる」という事には、失敗してる、と僕は思います。メジャーになった成功例がほとんど無い状況は、残念すぎると思うのです。これから巻き返しをしていくようですが、少子高齢化の時代、ニコニコに配信者として参加する人が増えるのだろうか?それも若手が。私は不安です。
そんな事言われてもなぁ、という事をあえて書く
会場の246大阪ライブハウスGABUには初めてなんですけど「広い」とまず感じました。演者さん的には、スペース気にしないで踊れるから、気持ちいいかもしれませんが、広い空間を「埋めれるだけの魅力ある事できた人が少ない」と感じました。
ステージはそんなに高くなく、演者さんが座ってパフォーマンスすると、観客頭に隠れて見えません。その分、観客が座ってくれる、という優しい人達なんですけど、「そんな事を観客にさせるパフォーマンスはどうなの?」と思いました。その一体感が「皆で盛り上げる!」に繋がってるのかも知れませんが、「広い、天井高い会場」だから、座ると余計「空間が目立つ」んですよ。演劇の演出的視点で言えば「空間つかえなさすぎ」につきます。
動画のために、カメラに向かって撮れればいい、という感覚で踊ってるんでしょうか。目の前のお客さんは「数千円以上のお金を使ってここに来てるんですよ」ちう事を、もっと考えた方がいいと思うんですよね・・・
とある有名踊り手さんが「ニコニコぬるい」と生放送で言ってましたけど、そりゃ、そう思うよね・・・と。趣味で楽しく投稿してて、偶然流行った、人気出た、という人達ですから、素人目線なのは仕方ないですし、「お金」を強調する僕が、正しくはないのでしょうけど、演者さんの中には「メジャーデビュー」した人もいるんですよね。「デビューしたのに、『演出視点ないの?』それってどうよ?」と苦笑いしっぱなしでした。いや、それも「才能」だから、「無い」のは仕方ないのでしょうけど・・・でもねぇ・・・
こういうイベント、基本的に一曲ずつで演者交代で2、3ループする、が基本なんですね。これだと、推しがでないときに途中退場しない、飽きさせない、ができるんですけど、僕は「飽きた」だって、いつも「こんな風にしてるから」演者が踊った、終わった、一礼、はけ、次の人待機、音出し・・・が延々繰り返されます。「飽きるよwww」
この、演者の間、何とかならないのでしょうか?その点、ただのんは、こういう所に慣れてるのでしょう、その間をMCで上手に潰して、楽しませてくれました。そういう舞台全体を「俯瞰して演出できる」ようになりませんかね?17回もやってるんだから。
「有名な踊り手さん出しましたよ。これで満足だろ?」と思ってるんじゃないでしょうか。そうだったら残念ですね。
古参頼りのイベントの終わりが見える
年々、踊り手さんが引退します、という事が起こってます。個人的な事ですから、おめでとう、次のステージでも頑張って、とエールを送りますが、さぁ、みんな引退したら、どうするの?これ以上減ったらどうするの?と思います。
次世代育てるコンテンツにはなってない現状をどう考えてるのでしょうか
区切りいい20回やったら、ひょっとして辞めるんじゃないか?そんな事感じました。
次世代に相手にされてない、というのは、結局ニコ動自体が、その傾向あるのではないだろうか、と感じる事があります。
ネット配信コンテンツが増えてる状態
数年前に比べて、YouTubeを筆頭に、ちくたく、showroom、ポコチャとか、配信できるコンテンツが増えてる状態。ニコ動は、それらとの差別化を図っていけるのでしょうか。正直、ファンだった古参が復帰してくれたから、僕は課金「しちゃった」けど、好きな人はYouTubeに行ってますからね。基本的にYouTubeとダブル投稿してるから、来年は課金しないかも知れない。むしろ、YouTubeが会員費下げたら、そっちに乗り換える。これからの5年間が勝負だと思うのですが、どうでしょう。
話が逸れました
ちょっと、次のDDSは、推しだらけでも、観たくないな、と思わせるのに十分な今回。主催者が「演者をもっと魅力的にさせるには」という視点をもっと持つべきでしょう。じゃないと、かわいそうですよ。せっかく「ファンの前で踊れる!」と一生懸命な演者さんが。
演者さん一人ひとりにも細かいダメ出しあるんですけどね
それは、もう置いときます。疲れてきたから(笑)
最終的に、僕からの提言
・ただのん、MC専門にした方が良かったんじゃない?
身も蓋もないな(笑)俯瞰して流れ見れてたの、彼だけだもん。もっと使うべきだと、僕は思いました。
疑似恋愛・疑似子育てが終わる
オタクが地下アイドルに夢中になるのは「疑似恋愛や疑似子育てをしてるから」というのをどこかで読んだ記憶があります。古参が卒業していき、新規が見当たらない現状。恋愛も子育てもいつか「終わりがくる」
その時、ニコ動オタクの僕らはどこに行くのでしょうか。
値段つけるなら?
正直、2500円。4千円は高すぎる。そんなステージでした。
もし、主催者が見てくれるなら、もっとがんばっていただきたい。
以上、長文ありがとうございました。
人生を粛々とやりましょう。