ポケモン考察 アルセウスの真の力とは?

LEGENDSアルセウスの発売も近づいてきたので、アルセウスについて考察したいと思う。

アルセウスといえばシンオウ神話において創造神として描かれているポケモンだ。

アルセウスの創造はシンオウ神話で語られているだけでなく、HGSSのシント遺跡でのイベントでディアルガ・パルキア・ギラティナを生み出す場面を目撃することができる。

今回はこのイベントを別の視点から考察したいと思う。

このイベントが発生するシント遺跡はジョウトのアルフの遺跡とシンオウの槍の柱の両方の伝説を受け継いでいる。

槍の柱はアルセウスが祭られていた遺跡だが、一方のアルフの遺跡はアンノーンが生息する遺跡だ。

となると、アルセウスと同様にアンノーンもこのイベントに関わっているのではないかと考えた。

そして、アンノーンはアニメでは興味深い能力を持っている。

それは心を現実にする力で、新無印「お星さまになったピィ」ではキララの「ずっと夜がいい」という願いを叶えた。

この力が初めて登場したのは映画「結晶塔の帝王」で、脚本を務めた首藤氏が当時の様子をコラムに残しているので、下記のリンク先を見て欲しい。

http://www.style.fm/as/05_column/shudo211.shtml

アンノーンの設定をゲームに近いプロデューサーが考えたことが分かる。

アニメはゲーム本編と異なるオリジナル展開が多いため意外に思えるが、このことからポケモンの能力の設定はゲームとアニメで共有していると推測できる。

実際にアニメではキャラ改変で話題になることは多いが、ポケモンの設定が異なるという話はほとんど聞かない。

となると、アンノーンはゲームでも心を実現する力を持っているのではないだろうか?

アルフの遺跡には「かれら いしき さっちする ちからあり そと こばむ」と、アンノーンがこの力を持っていることを示唆する文が残されている。

そしてアンノーンが心を実現する力を持っているとすれば、アルセウスが行ったと考えられているシント遺跡での創造もアルセウスの心をアンノーンが実現したもので、アルセウスの真の力は心を持っていることなのではないだろうか?

アルセウスの真の力が心というのは少し物足りなく感じるかもしれない。

思い出して欲しいのだが、DPPtに登場する悪の組織ギンガ団のボスであるアカギは、心のない世界を創ることを目的としていた。

それに対して、世界を生み出したとされるアルセウスの真の力が心で世界は心から始まったというのは、アカギの目的と対比になっているように感じる。

それ以外にもアルセウスと心の関わりを示唆する証拠はいくつもある。

アルセウスの分類はそうぞうポケモンとなっている。

一見「創造」に思えるが、アルセウスが「想像」したものをアンノーンが実現したこと表すダブルミーニングになっているのではないだろうか?

その証拠に英語での分類はアルファポケモン、つまり始まりのポケモンという意味で「そうぞう」の意味が特定されないように配慮されている。

また、シント遺跡のイベントはHGSSでアルセウスを連れていると発生するイベントだが、プラチナで同じようにアルセウスを連れていると発生する哲学者イベントでは、実は哲学者がアルセウスは心の現れと考えていることが分かる。

さらに、シント遺跡のイベントが発生するハートゴールド・ソウルシルバー(HGSS)はハート、ソウルと心に関わる言葉がタイトルに付いている。

最後に、アルフの遺跡と同じようにアンノーンが生息するズイの遺跡に残されたメッセージを見て欲しい。

”FRIEND
 すべて の
 いのち は
 べつ の
 いのち と であい
 なにか を うみだす"

このメッセージは、宇宙を生み出したとされるアルセウスも独りで何かを生み出せる訳ではない。

アンノーンの協力があってこそディアルガ・パルキア・ギラティナを、宇宙を生み出せたということを意味しているのではないだろうか?


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