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慢性上咽頭炎歴40年の私がコロナ後遺症について思うこと② ー慢性耳管閉塞症状ー
1.本記事では慢性上咽頭炎とそれに関連した慢性耳管閉塞症状について、考察していきたいと思います。
2.中々本質が掴めない慢性上咽頭炎について、引き続き筆者の体験をもとに考えていきたいと思います。
こんにちは😃
前回の慢性上咽頭炎について多くの方に閲覧していただき、大変感謝しております。
今後も少しでも皆様のお役に立てる情報を、お伝えできればと思っています。
前回の記事
1.慢性上咽頭炎で思い出したこと
今回慢性上咽頭炎を、前回のアレルギー観点や乾燥から、東洋医学的な考察でもしようかなと思っておりました。
しかし、前回の記事を書いたあと、ふと昔のことを思い出したのです。
それは、今から15年ぐらい前のこと。
当時の私は、慢性上咽頭炎という病気も知らず、毎日、自力神経症状や、慢性的な疲労、痛みに悩んでいました。
そんなとき、ある健康雑誌の1つの記事が目に止まりました。
それが
慢性耳管閉塞症状
全く聞いたことがない病名でしたが
私は大変興味がそそられました。
2.慢性耳管閉塞症状とは❓
慢性耳管閉塞症状とは、その健康雑誌に記事を書いた、都内の耳鼻科の先生が研究なさっていた疾患です。
(その医師の方は個人的に◯◯◯◯症候群のように名付けてましたが他の耳鼻科医からは認められてません)
概要としては
・長年慢性的に、耳鼻科疾患があるひとは耳と鼻をつなぐ耳管が閉塞している。
・耳管が閉塞すると、耳抜きができなくなり脳内の方が陰圧になってしまい、目眩や耳鳴りをはじめとする様々な自力神経症状が発現する
・風邪などの後になりやすく、耳抜きができなくなっているが気づきにくい
というものでした。
![](https://assets.st-note.com/img/1691562701317-0AV97Depmu.jpg?width=1200)
3.クリニックを訪ねてみて
善は急げ、早速クリニックを訪ねて見ました。
クリニックは大変混み合っており、1時間位待たされてから、名前が呼ばれました。
当時50台位の先生から、少し問診の後
聴力の検査をするとのことでした。
先生がおっしゃるには
慢性耳管閉塞症状のひとは低音が難聴になっているとのことでした。
すぐに検査結果で私も低音難聴があり慢性耳管閉塞症状があることがわかりました。
慢性耳管閉塞症状があると、先生は嬉しそうに「今から治療するからね☺️」とおっしゃりました。
おそらくいい研究対象が来たからでしょう。
治療自体は非常に簡単です。
鼻からノズルを入れ耳管を通して、耳の方に空気を送るだけです。
ものの数秒で終わりました。
治療の後空気を飲み込むと、鼻から耳へ空気が抜けるのがわかりました。
私は生まれて初めて耳抜きができたのです。
4.治療を終えて
治療後、処方箋を頂きました。
内容はアゼプチン(第2世代のアレルギー薬)とバクシダール(ニューキノロン系の抗生剤)1週間分でした。
薬を飲んでいるうちに、塞がれていた耳管が開いていき
最初は強く息を出さないと出来なかった耳抜きも、次第に簡単におこなえるようになりました。
そのクリニックは3〜4回通ったところで、耳管症状が安定したので、通わなくなりました。
5.考察
耳管閉塞症状が改善して、耳抜きができるようになると、耳鳴り、眩暈の症状が改善した気がします。
あと、かなり呼吸が楽になりました。
耳管閉塞症状が何故発見しにくいのかは
症状が慢性的に推移している為、本人が耳抜きができていないことに自覚がないからです
突然耳抜きができなくなれば、人は気づくと思いますが、徐々にだと気づきにくいのです。
ましてや、私のように子どもの頃から慢性上咽頭炎があれば尚更です。
私の感覚なのですが、耳抜きができないと鼻呼吸がしづらく、口呼吸になりやすい気がします。
口呼吸になると上咽頭炎は乾燥して更に悪化するので、耳抜きは重要だと思います。
6.まとめ
私が今まで見た情報では、慢性上咽頭炎と慢性耳管閉塞症状を関連づけた情報は見当たりませんでした。
しかし、私のように慢性上咽頭炎を患っているコロナ後遺症の方の中には慢性耳管閉塞症状のかたが一定数いると思われます。
私個人的には上咽頭炎になった後に耳管閉塞が続いて起きると考えています。
上咽頭炎と耳管は近くに存在しているので、当然かもしれません。
もしEATなど慢性上咽頭炎の処置をしても、耳抜きができない、耳鳴りや聞こえにくいなどの症状が無くならない場合は耳管閉塞症状を疑ってもよいかもしれません。
コロナ後遺症外来は、内科の医師の方が多く耳鼻科的アプローチが必要かもと思い今回の記事を書きました。
内科医ではなかなか耳管閉塞を関連づけるのは難しいのではないかと思います。
耳管閉塞症状は耳鼻科で空気を通してもらわないと、薬だけでは改善しにくいと思います。
耳管開放症という病気は有名ですが、耳管閉塞症状は殆ど取り上げられません。
少しでも今回の記事がお役に立てば幸いです。
次回も慢性上咽頭炎を深掘りしたいと思います。
良かったらスキなどいただくと励みになります🤲