高血圧の方は気をつけて!注意が必要な市販の胃腸薬
いつもご覧頂きまして、ありがとうございます。
今回は、血圧の高い方に気をつけていただきたい、胃薬についてお伝えしようと思います。
特に病院が休みである年末年始は食べ過ぎ、飲み過ぎなどで市販の胃腸薬を使う機会が多い季節です。
太田胃酸
有名なお薬ですよね。いいお薬です!
私も食べ過ぎなどの時に、よく服用します。
太田胃酸は、調剤薬局などで働いていると、「服用している病院の血圧の薬との飲み合わせは大丈夫か❓」とよく聞かれることがあります。
逆にドラッグストアでも、「太田胃酸を購入したいのだが、この血圧の薬との飲み合わせは大丈夫か❓」と聞かれることがよくあります。
血圧の薬は飲んでいる方が多く、また太田胃酸は人気があるので、この様な質問が多いのでしょうね。
太田胃酸と、カルシウム拮抗剤、アンジオテンシン拮抗剤等の血圧の薬は一見飲み合わせに問題がないように思われますが
太田胃酸の成分を見てみると
ケイヒ
ウイキョウ
ニクズク
チョウジ
チンピ
ゲンチアナ
ニガキ末
炭酸水素ナトリウム
沈降炭酸カルシウム
炭酸マグネシウム
合成ケイ酸アルミニウム
ビオヂアスターゼ
となっています。
この中で、炭酸水素ナトリウム
これがクセものです。
太田胃酸の1日量として
炭酸水素ナトリウムは 1875mgです
炭酸水素ナトリウムにはナトリウムが含まれており
炭酸水素ナトリウム✖️0.7=食塩相当量
となっています。
つまり太田胃酸1日分には食塩が約1.3g入っていることになります。
病院で血圧が高く、食塩の1日量を6〜7g位に抑えるように指導された場合の約5分の1くらいの食塩量になってしまいます。
私も以前、血圧の薬を飲んでいる方の血圧が上がり気味だったので、お話しを聞いたところ、消化が悪いので太田胃酸を続けていた方がいらっしゃいました。
その方に太田胃酸をやめて、炭酸水素ナトリウムが入ってない胃薬を紹介したところ、次回には血圧が元に戻りました。
このように、薬の飲み合わせは問題なくても、その疾患には飲まない方がよいお薬もあります。
市販薬を購入する際は薬剤師に相談するようにしてください。
因みに、太田胃酸に限らず、血圧に問題がある方は炭酸水素ナトリウムの入ったお薬は長期には服用されない方がよろしいかと思います。
また太田胃酸は合成ケイ酸アルミニウムや、炭酸マグネシウムも含んでいますので、花粉症のお薬であるフェキソフェナジン(先発名アレグラ)やテトラサイクリン系の抗生物質などと同時に服用するとキレートを形成して効果が減弱するので注意が必要です。
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