清水寺の国際協力 〜3月22日世界水の日〜

 今日は何の日シリーズ。昨日、友人のFacebook投稿で世界水の日と、水に関する国際協力のチャレンジを知りましたのでそのご紹介。

 その名も「ロシナンテス水基金2018」!!
 スーダンの人々に安全な水を届けるための募金の呼びかけなんですが、何と京都の清水寺との協働プロジェクトだというから驚きです。サイト上には清水寺の声明文も掲載されています。ビジョンを共にしていればどんなに異なるセクターでも協働できるということですね。
 4月18日までに500万の資金調達を目指しているそうです。

 さて、目下国際社会が共通して取り組む課題といえば、網羅的に整理され国際的に合意されているSDGs「持続可能な開発目標」です。SDGsには17の目標が設定されているのですが、その6が「水・衛生」関連です。

 紛争や飢餓ももちろん深刻な問題ですが、水や衛生問題も生命に関わる重大な問題です。

5歳未満児の3大死亡原因は、肺炎、下痢性疾患、マラリア。2016年に5歳未満で死亡した世界の子どもたちの3分の1は、これらが死因となって命を落としている。
(UNICEF:https://www.unicef.or.jp/about_unicef/about_act01.html)

 では、この目標6に向けて、具体的にはどんなことが必要なのか。以下のターゲットに細分化されています。

6.1 :2030 年までに、すべての人々の、安全で安価な飲料水の普遍的かつ衡平なアクセスを達成する。
6.2 :2030 年までに、すべての人々の、適切かつ平等な下水施設・衛生施設へのアクセスを達成し、野外での排泄をなくす。女性及び女児、ならびに脆弱な立場にある人々のニーズに特に注意を払う。
6.3 :2030 年までに、汚染の減少、投棄の廃絶と有害な化学物・物質の放出の最小化、未処理の排水の割合半減及び再生利用と安全な再利用の世界的規模で大幅に増加させることにより、水質を改善する。
6.4 :2030 年までに、全セクターにおいて水利用の効率を大幅に改善し、淡水の持続可能な採取及び供給を確保し水不足に対処するとともに、水不足に悩む人々の数を大幅に減少させる。
6.5 :2030 年までに、国境を越えた適切な協力を含む、あらゆるレベルでの統合水資源管理を実施する。
6.6 :2020 年までに、山地、森林、湿地、河川、帯水層、湖沼を含む水に関連する生態系の保護・回復を行う。
6.a 2030 年までに、集水、海水淡水化、水の効率的利用、排水処理、リサイクル・再利用技術を含む開発途上国における水と衛生分野での活動と計画を対象とした国際協力と能力構築支援を拡大する。
6.b 水と衛生の管理向上における地域コミュニティの参加を支援・強化する。

 そしてSDGsは2015年に採択されてからすでに2年が経過しており、世界の国々では様々な取り組みが進み始めています。
 正に今日も新しい取り組みとして「水の国際行動の10年(Water Action Decade)」がスタートします。
UN広報センター:http://www.unic.or.jp/news_press/info/27714/

 日本では蛇口をひねるだけでアクセスできるのでつい忘れがちな水の問題、防災上も決して備えを怠ってはいけない部分ですよね。今日はその大切さを再認識する日にしてみてはどうでしょう。

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