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聞き上手な人は面白くない!?

タイトルをタップしていただきありがとうございます。

本記事では、話を聞く力を強化したことで、私に起こったデメリットについて書いています。

聞く力を身に付けたくてカウンセリングの技術を学んでいる人が、私と同じ罠に陥らないように予防の意味も込めて記述しました。

少しでもお役に立てるなら本望です。

自称聞き上手な私

私は学生時代から人の話を聞くことが好きであり、人並み以上には得意だったと思います。

そんな自称聞き上手の私が社会人になって、
自分の聞き上手がどれほどのものか試したくなりました。

そこで思いついたのが、カウンセラーの資格を取ること。

結果としては、合格率が約6割ということもあり簡単に資格を取ることができましたが、資格を取った後の生活が大きく変わってしまいました。

資格を取る前と取った後で変わったこと(良い点)

私の聞き上手はあくまでも自称でした。

一番意識が変わったことは、自分の意見やアドバイスを的確に言うかどうか。

取る前は、聞き手である私が考えられる範囲での相手にとって良い方向へ導くことが、相談を受けるときの心構えとしていました。

人生経験が浅い人が何を言ってるんだって感じですよね。

取った後は大きく変わり、
" 相手の答えは相手が持っている " を軸に、ひたすら話を聞き、相手自身がどうしたいのかを見つける手助けをする意識になりました。

どうしても意見を求められれば、私の意見は言うようにしています(本当のカウンセリングでは、これも原則NGです)。

自分の意見をあまり挟まないことを心がけることで、相手は言いたいことを全て言うことができます。これにより、会話が終わった後は相手がすっきりしている度合いが前よりも増えているのではないかと考えます。
(実際に結果が目に見えるわけではないので、何とも言えませんが…)

資格を取る前と取った後で変わったこと(悪い点)

資格を取った後から、私は相手の言いたいことを全て言ってもらうために、良い相槌や場合によっては良い質問をすることに徹しました。

これは相談された時に限らず、普段の会話でも常に実践していました。

そうすると徐々にではありますが、自分の意見をうまく口に出すことができなくなっていきました。

頭の中では意見がぐるぐる回っていて、たくさん意見があるのに外にうまく出せない状態となりました。

要するに、アウトプットの数が減ったことで、アウトプットする力が弱くなっていたのです。

思っていることと話していることがズレ、相手に自分の言いたいことが全く伝わらないということが起き始めました。

さらには、そんな状況を繰り返していると自分の意見を言うことが怖くなったりもしました。

自分の考えを整理する術

この状況を打破するために、
自分の考えを的確にアウトプットする練習に取り組んでいます。

一つは、日記です。

自分が思ったこと、感じたことをただひたすらにノートに書き綴るだけ。

誰かに見せたりしないので、好きなように、好きな表現で書いてOK。

文字にして可視化することで、頭の中を整理することができたり、

書いたことを見ることで、自分の感情を客観的に見ることができます。

問題となっていたアウトプットする力の向上も望めます。

別の方法としては、
このnoteを活用する方法もよさそうです。

頭の中でぐるぐる回っていることを文字にする点では感情日記と同じだと思います。

ただ、紙の日記と異なる点は、
公開してしまうと他人に見られてしまうので、それなりに体裁を整えた文章となってしまいます。

本心を文字で表すということは、汚い言葉が書き綴られることもあるかと思います。つまり、体裁が整った文章は本心とは少しズレた表現となる可能性があります。

私は本心を文字化したいので、日記をnoteに書くことはしませんが、この点をクリアできる人であれば、手書きが面倒な人にとっては、noteはうってつけのツールなのではないかと考えます。

文字にして可視化する練習をしたら、
あとは実践あるのみです。

勇気を出して、色々と意見を言う癖をつけていきます。

間違えたことを言ってしまったなら、訂正すれば良いだけと考えて、どんどん発言するようにしています。

文字で書くことと、リアルな会話のアウトプットの違いはスピード感です。

会話はどんどんと進んでいくので、
少し考えるだけで会話のテンポが乱れます。

相手を待たせることにもなるので、リアルな会話のテンポで次に発言する内容をポンポンと出していかないといけません。

このスピード感に慣れるには、会話で発言するという実践しかないと私は考えます。

まとめ

人の話を聞くことに徹することで、陥った罠について、記述してみました。

私と同じ罠にハマった方はいるでしょうか?

カウンセリングで行うべきコミュニケーションは、日常の会話のものとは全然同じではありません。
カウンセリング技術が使える場面もあれば裏目に出る場面も大いにあります。

カウンセリング技術を日常会話でも使っていたため、いつの間にか、自分の意見を言うことが少ないいわゆる面白くない人になっていました。

私は普段から自分のことを客観視することを心掛けているため、この状況に気づくことができました。

もし、自分のやっていることが正義で、
カウンセリング技術は日常会話でも使えると信じて疑わなかったら、このことには気づきもしなかったと思われます。

せっかく気付けたので、
私は色んな意味で面白いことが言える人になりたいと思います。

(おわり)

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