おばちゃんIC(インテリアコーディネーター)の打ち合わせ準備はタラレバで大荷物
いつもの事務所ではなく現場での確認・打合せを行うことになった。
当日いつにもまして準備物が多く肩にめり込むほどのバックを持った私に「何が入ってるんですか?」と聞く担当者。
「こういう場所で打ち合わせする時に「あれがあったらよかったなぁ」と思ったり、打ち合わせが進まないのが嫌いだから資料やカタログは全部持ってきてる。「タラレバ」で考えている」と言うとへぇーーーと驚かれた。
タラレバというと漫画やドラマにあったような「あの時こうしていたら」「あの時あっちを選んでいたら」「こうしてれば」などと過去を振り返って悔やんだり反省するシーンが多いと思うが私の場合は一種のリスクマネジメント的タラレバである。
「お客様がこう言ったらどうしよう」
「こういう情報があったらスムーズか?」
「これを準備してたら、こういった場合に便利だろう」
「あの資料があったらよかった とならないか」など、いろいろなシチュエーションを妄想して準備をするのだ。
「タラレバ」を数多く自分に問いかけ妄想しながら準備するので、かなり量の準備品となる。資料やカタログには付箋を貼り、取り出ししやすように重ねていく。
これは21歳で店舗の設計デザイン事務所に入り、「現場を知らないと図面は書けない」という社長の考えで、まず現場を知れと工事現場に放り込まれた時に大工の棟梁から「段取り八分現場二分」と教え込まれた影響である。
『仕事「現場」の成功は段取りにある。八割の時間と頭を段取りに割け。そうすれば2分の力で現場は片付く。想定できうる事柄に対して備えておけば何が起こっても現場が滞ることはない。人間相手に仕事をするということは変更ありきと考えよ』
これは30年経った今もしっかり刻み込まれた習性で、どのジャンルの仕事でも同じ準備方法だ。特に県外へ出向く現場の準備にはあらゆる想定で準備をする。聞いていた話と違う!はよくあることなのだ。
伊達に年や経験を重ねているわけじゃない(笑)こうなるかも!な勘も頼りにする。
ダラダラと先延ばしすることが嫌いなので、できるだけその時々で決めれることは決めていきたい私。何度もお客様とアポを取って打ち合わせを重ねるより、一度でしっかり内容を詰めれる方が間違いがないし、終わりも早い。お客さまの負担も減るのだ。
そういうわけで今日も「タラレバ」を酷使して大量の準備するのである。おばちゃんだから荷物が多いわけでは
・・・ない。