ひいおばあちゃんのこと
いつか始めようと思って、登録だけしてあった「note」。
ついにこの日が来ました。
お店のブログでは営業の状況がいつもわかるようにしたいし、自分の想いの丈を語る場としては公私混同な気がして、日常のあれこれはいつも心のうちにしまってきました。でもそろそろもう一度、かつて書いていたブログ(「おきなわのくらしかた」(すでに削除))のように、お店のことだけじゃなくって自分のパーソナルな部分を吐露してもいいのかなと思うようになってきました。
だからまずは、今回の急な臨時休業についての言い訳を兼ねてnoteを始めたいと思います!
どうぞお手柔らかに。
*99歳の大往生
そもそも私が呼ぶ「ひいおばあちゃん」というのは、夫の祖母のことです。我が家の子どもたちにとっては、ひいおばあちゃん。99歳といっても、「本当に?」というくらい元気で、足腰こそ弱っていたけれど、頭はキレッキレで、最後の最後まで自分でご飯を炊き、お味噌汁を作っていました。最後に会ったのは2週間前に帰省したとき。今思えばあのタイミングで会えて笑って話せて本当によかった。ただ、最後に交わした会話が「あらま〜さくらさん!そんな頭して(ただいまヤンキーばりの金髪)、よーちゃん(夫)困っちゃうんじゃないの!?」でした。最後にそんな会話でよかったのかと鏡の中の自分を見て反省ひとしきりですが、そんなごくごく普通の会話を最後にあまりにもツルンとあの世に行ってしまったことで、私は「死後の世界」にあまり恐怖を抱かなくなりました。なんだか「すぐそこ」なんじゃないかと。
*不思議なご縁
話は飛びますが。私は一人っ子だけど、本当は姉がいました。いや、会ったことはないので正確には、姉がいたそうなのです。なので幼い頃から毎年お正月になると祀られているお寺に行き、手を合わせるのが一年の始まりでした。そしてのちに私は夫と結婚をしたわけですが、何を隠そう、その姉の眠るお寺こそ、夫の祖父母のお墓があるお寺だったのです!いわゆる何かの「ご縁」というやつかと。世の中にたくさんのお寺があるのに、ものすごい確率で一つの寺にピンが打たれ、心がざわついたことを今でも覚えています。だからなのかな、夫の実家の仏間に行くとなんとなくふんわりと心穏やかです。
*かまど炊き
今回、葬儀に参列するにあたり、息子も娘もきちんと記憶に残る葬儀参列としては初となります。息子はひいおじいちゃんの葬儀の記憶が若干あるようだけど、娘は説明してもあまりピンとこない様子。「ひいおばあちゃんはどうなるの?」と。無理もない、こないだ普通に話してたひいおばあちゃんがもう動かないのだから。木の箱に入って最後は火葬するという説明をしたら「ひいおばあちゃんは、かまど炊きってこと?」と…。思わず「米か!」とツッコミましたが、人間は永遠じゃないしいつか必ず死を迎えるということ、そしてだからこそ与えられた命に感謝してしっかりと前を向いて生きることの大切さを、小学生なりに感じてもらえたらなと思っています。そういう意味では、99年生き抜いたひいおばあちゃんからの最後のプレゼントなのだと思うのです。
最後のお別れ、行ってきますね。