見出し画像

ヤードセール

ゴールデンウィークの10日間、子持ちの自営業者にとっては子どもをどこへも連れて行ってあげられないという悩ましい期間でもあります。「さて、どうしよう」と悩んだ末に、先日雨で不完全燃焼に終わったフリーマーケットをお店の庭で、子どもたちに任せて再オープンしてみよう!という案が出ました。幸い営業日の3日間の天気予報は晴れマーク。絶好の機会だと思いました。


そもそもそんな発想に至ったのは、数年前の夏に訪れたアメリカ・ポートランド。ごくごく普通の(何ならちょっと高級な)住宅街の庭先で、子どもがポツンと座って恥ずかしそうにレモネードを売っていました。私は「レモネードスタンド」というものを『おさるのジョージ』でしか観たことがなかったので、「わぁ!本当にレモネードスタンドってやるんだ!?」と興奮したのを覚えています。



上記のジョージのお話でもわかるように、いつ、どこで、誰に売ったら売れるのか、身近なものの販売を通してお金の流れを知るという一連の過程は、子どもたちにとってとても大きな学びになるんじゃないかなと思います。


そんなわけで、とりあえずテントを組み立ててテーブルを出し、お釣りに必要な元金と品物を出すところまでは親が準備して、あとは子どもたちに任せてみました。最初はぼけっと座っているだけでしたが、お客さんが増えると計算が追いつかず計算機が必要なことがわかったようで、「自分のipadに計算機アプリを入れる」ことを思いついたようです(ipadにはもともと計算機が入っていません(その理由はスティーブ・ジョブズが…以下お調べください(笑))。その後は、ポールに引っ掛けたカバン類を見てもらえないからもっと前に出そうだとか、オススメの服はハンガーにかけて吊るしてみよう、とか、子どもたちなりに工夫をするようになります。そして見た目がある程度整うと、次は、お菓子を目的に来てくれたお客さんにどうやってヤードセールブースに立ち寄ってもらえるかを考え始めました。お店に入っていくお客さんに「こんにちは〜!」と声かけするとか、逆にあまりじっと見つめない、とか。(笑) 最終的には、小さい子を連れた人には自分が小さい頃使っていたものをオススメしたりもできたそうで、それをお客さんが買ってくれたよ!と喜んでいました。その反面、いつもならパスコードのかかっているipadを計算機を使うために一時的に解除したことで、息子はこっそりとゲームに興じる技も身につけ、こっぴどく叱られる一幕も。笑)


初日:とりあえず緊張して座っていた。


2日目:それなりに工夫して店っぽくなった。



そして迎えた最終日の3日目。


息子はこの日朝からお友達の家族に誘ってもらってキャンプへ行ってしまい、娘は最初一人で頑張っていたけれど「お母さんも一緒にやろう」とかなんとか言いながらフェードアウトし、最終的にはなぜか私が一人で店頭に座らされていました…。まさか従業員を雇うスキルまで身につけていたとは!笑)店頭に金髪のおばちゃんが座っていることで、気のせいかお客さんが寄ってくれなくなった…ような…。それもまた学びってことでいいですかね?


ともあれ、3日間よく頑張ったなぁと思います。そして、子どもたちにお付き合いいただいたお客さまにも感謝!次回はまたステップアップして進化したヤードセールを開店してくれることを願いつつ、その際はまたのお付き合いをどうぞよろしくお願いいたします!





いいなと思ったら応援しよう!