Skyland Venturesは11周年を迎えました。次の10年に向けて
Skyland Ventures(SV)は2023年8月31日(ヤサイの日)に、11周年を迎えました。26歳の頃・2012年にスタートし早くも11年、当時は僕のことを若いと言われましたが今やミドルくらいですが、若手に負けない行動量・熱量でやって行きたいと思っています。
2023年7月・8月SVは激動・多数仕込みました
2023年も半分以上が過ぎましたが、SVや僕にとっての明確なターニングポイントは6/28-30の京都で行われ1.1万人が参加したスタートアップイベントのIVSでした。このイベントで、僕も日本のスタートアップの人たちも日本にスタートアップへ期待・注目が集まっているタイミングと肌で感じる機会になったと思います。そしてこのタイミングでめちゃくちゃアクションしようとなりCo-Hostイベントなどの企画に発展していきました。
そして2023年7-8月にCo-Hostイベントに対しSVメンバー(インターン含む)にそれぞれに予算付けるので自由に企画して良いとしたら2ヶ月で30個くらいのイベントが発生しました。これは今のSVには才能が集まっていることを再確認することになりました。
上記のCo-Hostイベントには スタートアップBBQ や エンジェルスクランブル などがあり、East Ventures・Z Venture Capital・Headline/IVSなど日本を代表するVCと一緒にイベントをHost(Co-Host)することでスタートアップ・VCエコシステムをさらに拡張していける可能性を感じています。
Co-Hostイベントについてはこちら
Skyland Venturesを支えてくれた皆様とこれから一緒になにかする人へ
さて、11周年の話に戻りまして、周年イベントは、原点に立ち返るタイミングになります。まず最初に思い出すのは最初に出資をしてくれた方たちです。個人としてキープレイヤーズ高野さん @keyplayers ・田口さん @shigekichichi が出資して頂き、法人としては上場企業として最初にコミットして頂いたユナイテッドに当時在籍していた丸山さん @maru0 がコミットしてくれて、その他の方を含め当初の数人のファンド出資者が集まり、ファンド組成に至りました。本当に感謝しています。
そしてなんとか2012年8月31日にスタートしましたが壁にぶつかります。僕はそれまで2社のVC会社に在籍しており、多くの起業家と会うこと(ソーシング)は出来ましたが、起業家に投資したいと伝え、条件調整し、支援していく経験は持っていないまま(もちろんM&AやIPOの経験無し)で、VCのGP(General Partner・VCの代表)になりました。なので最初の1-3年は自分の型・考え方を固めるのに苦労しましたし実際投資ペースが遅かったです。
自分は出来ませんでしたが、最初の1年目から10社超、自分のポリシーを持って投資を行っているVCはとても良いスタートを切っていると思います。
また、そこから今のSkyland Venturesのスタイルである若手起業家×インターネット領域に投資し、中でもインターネットトレンド性の強い事業領域・技術・現象などをシードステージの起業家と共に掘っていく形をつくっていきました。
「起業しろ」の始まりを一緒につくってきたスタートアップたち
そして、いわゆる「起業しろ」のスタイルの始まりは、2014-2015年のカウモ・クラスターへの投資あたりからでした。
良い人物に・良い事業領域なのでSVから投資出来ると思うのでと、彼らに起業を促し、その後会社設立し、スタートアップになる。SVの投資がこれぞシードVCだと言う形態になるまで時間を要しました。この辺りの変遷はXTech Ventures 手嶋さん @tessy11 のPodcast前編・後編でもお話をさせて頂きました。お時間ある方はぜひ聞いてください。
「起業しろ」を最初に形作ったカウモは大きな会社にはなりませんでしたが、カウモ出身者がこの10年で約10社のスタートアップを輩出する会社になり、クラスターは日本発メタバースの代表的スタートアップになり、2023年には52億円の資金調達を発表しました。
長く時間がかかりましたが、僕らが良い人との出会いに以前から恵まれていたり、資金がSVのVCファンドやスタートアップに流れてきたのは、スタートアップエコシステムの中心的な場所にいることが出来たからと思っています。
その後は色々なパターンを投資しながら考え、
①優秀な若手起業家の起業時(会社設立時)
②事業領域の決定時(場合によってはピボット時)あたりに関与
が「起業しろ」であろうと整理しました。
②のパターンの会社は既にありましたが事業のピボットから話して再スタートを切ったANYCOLOR・アイデミーに2017年に投資をしました。この2社は2022年・2023年にそれぞれ上場(IPO)しました。
これらの投資先の上場はSV11周年の後半にまとめてやってきました。
今後、SVや僕自身が投資の範囲を広げたとしても、シードVCとして「起業しろ」にこだわって行くのは変わりません。
また、そうこうしていたら、2023年8月にはご縁ありまして100万人超が参加する徳島市阿波おどりと連携し、「起業しろ・スタートアップ」を世に知らしめてきました。起業・スタートアップは日本ではまだまだ新しい概念であろうと思う中で、こんなやり方で多くの人に伝える方法があるのか?と思う体験になりました。
今後も「起業しろ・スタートアップ」啓蒙を通じてスタートアップエコシステムを拡張することを目指そうと燃えています。今回ご縁を頂いた徳島市内藤市長ありがとうございます。
阿波おどりに関与した経緯は下記です。阿波おどりで起業しろ でもたくさんツイートしています
スタートアップの次のフェーズ・2022年以降のSkyland Ventures
SVは、2021年まではほぼ3-4名のメンバーでやってきましたが、2022-2023年にANYCOLOR・アイデミー・メンタルヘルステクノロジーズのIPOがあり、そしてWeb3や生成AIを中心に投資するSV4号ファンドを50億円規模で組成を開始し(その後2023年春に組成完了)、そこからチームメンバーを増やす体力が付き・チーム化を目指しみんなでPDCAを回してきました。
そこのキーマンの一人はVCのHRに関心があると4年前にSVに入り、3年くらいは投資の払込周りなどコーポレートのタスクを中心にやってきた初田さん @SVnohachi です。2022年からチーム化をしていく際には彼女が採用フローを作り、僕と1on1の週次のHR MTGを回し続け、入社したメンバーを細かくフォローしてくれました。これからもさらにSVを拡張するために活躍を期待しています。
そしてもう1人のキーマンは2022年以降にSVにジョインした最初のメンバーの中村さん @kimiya_nakamura でしょう。彼は当時から弁護士をしていて、ただし初めて会ったときに弁護士に未練なくスタートアップに入りたいと言っていたのですが「VCに関心は無いか?Web3の投資を始めたいから一緒にやって欲しい」と話して、今はリーガルの責任者兼キャピタリストをしています。彼が生成AIのインキュベーション荒波 を作りましたし、僕よりも若い天才を発見出来る人です。
他のメンバーも一人一人が真剣にコミットしており、Web3インキュベーションCRYOTOLANDをつくり日本のWeb3インキュベーションのモデルを作りつつある よんくろうさん @yonkuro_awesome 、8/31で退社しVCのフィールドで新しい挑戦を目指すKota @murakamyista は1.5年の在籍期間にWeb3投資のサイクルを作り、それを共に伴奏してきた松本くん @sholana0421
・Kojoくん @ojoknek ・北澤さん @WARAforMuscle 起業しろしゃもじを発案し・うちわやイベント関連のグッズの発注から引っ越しプロジェクトまで拾ってくれる高木さん @SatokoTakagi1・それをサポートしてくれている内藤さん、投資チーム(キャピタリスト)のアクティビティを可視化した畠山さん @saory_skyland や新しいメンバーでもShuto @shutollen や理人 @SAITO_RIHITO やゆずちゃん @yuzu_milk_ice Goくん @inquizitiveness
などは在籍期間の短さからは考えられないコミットをしてくれていると思います。他にも大佐 @skyland_taisa りこちゃん @Riko41984144 愛川さんなど新メンバーにもこれからに大きく期待しています。初田さんより前からのメンバーからは袁さん・佐々木さんそして西木さんへの日々の感謝は言わずもがなです。
2023年8月現在、SVは20名ほどでやっています。社員・インターン関係なくSVメンバー全員が主体的に関わってくれるメンバーのみで、SVにおいても次の時代来ていることを感じます。
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長く書いてきましたが、シードVCとしての活動を始めた2012年から11年が経過し、2022年以降は投資先からの上場が複数出るようになり、ファンドを拡大しチーム化を行い、Web3投資(トークン投資含む)を開始するなどの活動を拡張してきました。そして11周年を期にSkyland Venturesの概要やカルチャーその他をまとめたスライド『Skyland Ventures Next』を作成しました。まだまだ日々更新し進化させたいと思っています。
先日LayerXの『LayerX羅針盤_ver 2.0』がタイムラインに出てきて、企業文化に投資するnoteが良いと思ったので僕らSkyland Venturesもスライドに自分たちの考えをまとめていくことを目指して行きたいと思っています。
お時間のある方はぜひご覧頂けますと幸いです。
これからのSkyland Ventures、Skyland Ventures Nextを期待・応援ください。いつも関わってくださる皆様ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。