よみがえらせ屋でよみがえったものたちと出会った話
類友ってやつなんでしょうか。ぼくの周りには、何でもかんでも自分で作っちゃう人が多い。
反物から浴衣を手縫いとか、踏むところからうどんづくりとか、最近だと一から十まで一人でおせちづくり、とか。
友だちが開設したハンドメイドショップ
友だちの神丘さん(Twitter@kmtrf4)が、お母さまと一緒にハンドメイドショップを開設しました。
「よみがえらせ屋 布小物Okka」。
https://www.creema.jp/c/okka/item/onsale
その名のとおり、ショップには使われなくなった古い着物や和装小物、ヴィンテージネクタイ、飼い鳥ちゃんの羽根などをリメイクした小物が並べられています。
かつてネクタイだったカメラストラップ、帯だったバッグ、紬の着物だったスマホポーチ。
言ってしまえば古くさい素材を、そんなことを感じさせないていねいな手仕事と新鮮なアイデアでよみがえらせる。
どれも素敵な作品です。
神丘さんは趣味でカメラも扱っていて、そのためか、写真からもう手触りが伝わってくるんですよ。それがなんというか、あたたかいんです。
忘れられたものたちが帯びる郷愁
古いものってやっぱり、ずっと使われてきたものであり、よく知っているものだから、落ち着くんですよね。安心できる。
その一方で、もう決して日常的には使われないものたちに対する侘しさもある。
よみがえらせ屋さんの作品は、ぼくに、どことなく「故郷」を思わせます。古いものをリメイクするのって、かぎりなく郷愁に近いんだと思います。
神丘さん自身も、作品について以下のようにおっしゃってました。
一からつくるのも楽しいんだろうけど、やっぱりそこに既にあるもの、もう振り向かれなくなってしまったものになんとか光を当ててやりたいと思う 烏滸がましいかな
新しいぴかぴかの材料で何かをつくるのはほかの人たちに任せて、母や私は見向きもされずに箪笥で眠るものたちをひとつひとつ起こし、解き、洗い、装いを新たにして世に送り出していきたい
おわかりいただけるかと思います。
ひとつひとつ愛情深く手づくりされた作品に、あたたかみが宿らないわけがないんです。
ぼくとよみがえらせ屋さん
ぼくも、カメラストラップとキーホルダーをさっそく注文しました。ヴィンテージネクタイの高級感に一目惚れです。
カメラストラップは先日届いたのでさっそく試してみたところ、しっかりした素材とていねいな手仕事のおかげでかなり頑丈そうです。
ふたつとない柄と色調、それに利便性も高いとなっては愛用しないわけにいきません。はやくこのストラップを提げて、撮影に行きたくてたまらない気持ちです。
さらに、なんと神丘さんからのご厚意でぼくのYouTubeチャンネル「ぼくというコンテンツ」とのコラボ動画を撮影させていただけることになりました。
レビュー用の作品も近日中に到着するということで、わくわくしながら待っています。というか、まったくもって待ちきれず、こんな記事を書いてしまいました。
気になった方はぜひ、「よみがえらせ屋 布小物Okka」さんを訪ねてみてください。今日まで忘れていた大切なものと再会できると思います。