伊藤羊一「やりたいことなんてなくていい」を読んでみた


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www.amazon.co.jp/dp/B082HWFPYT

▼読書前編

・なぜこの本を読もうと思ったのか
伊藤羊一さんの著作は直近読んでいたことから読もうという安直なもの。
転職を考えるときには良い示唆があるのかもなという期待。

・得たいと思ったこと
端的に言うと一歩前に踏み出す勇気のようなもの。
直前「ゼロ」を読んでいたのもあるかも。

▼本の概要
「やりたいこと」が無いと憂う人が多いが、そんなものはなくていい。
目の前に愚直に取り組んできた結果で出来ることが増えて、
最終的にやりたいということができる

著者のビジネス人生を通じて得た気づきを1冊に落とし込んだキャリア論

▼本のポイントの要約

「やりたいこと」は初めはない。
MUSTを全力で、目の前の人に喜んでもらうべくやり切ることで「CAN」となる。「CAN」を積み重ねてゆくことで新しいキャリアが生まれてくる。

リーダーシップを発揮してゆくには自分の信念が必要。
上記のアクションを重ねてゆく中で、気づきを得て、
自分なりの意見や教訓を重ねてゆく。

結果バリュー提供ができるような人材へとなれる

▼本のポイント

①「やりたいことがない」を解決するには
「今やっていること」に120%で取り組むのが解決にあたって再現性の高い手法。

「今やっていること」とは「やらなくてはいけないこと」であり
MUSTと言われるもの。MUSTを120%でやっているうちに、
それはCANとなる。CANが増えてゆくとWILLに行き着く。

CANは実戦でのみ培われる。
突き抜けた経験を3つもすれば100万分の1の存在になれる。

上記の実現のために
・クオリティを徹底する 現場でリアルな経験をノウハウ化する
・「So What」とやってきたことを一般論や教訓に落とし込む
・相手が驚くようなレベルに仕上げる(相手がどう思うとすごいと思うか)
・頼まれたことは全部受ける

②応援されるには

働くことに怖がる必要はない。
ただ目の前の人に役に立つことを全力でやるだけ。

フラットな人間関係を意識する
わからないことを聞く
あきらめなければ味方になってくれる
PDCAを回し続けて成功するまでやる

ポジションがなければある人を動かす。
凄い人に臆することは無意味。求められていない。
そのためにはいろんなことをやり切って信頼を得る
相手に貢献すること。目的をもって人に会う


③リーダーシップ

自分の信念で意思決定したり、行動してゆくこと

リーダーの仕事は正解がない中で意思決定をすること
自分の信念がないと出来ない。
自分の信念は過去の振り返りで気づくことができる。

なのでリーダーシップはスキルではなく「人格」が最重要。
すなわち「マインド」。鍛えるにはアクションと気づき。

④志
自らの信念に基づいて働く
自分の仕事は我が事として「バリュー提供」をしてゆくこと
我が事=当事者意識 自分で語ることのできる言葉。


▼読後編

・読んで見た結果はどうだったか

「ゼロ」を読んだ後だったのでリンクする部分が多いと思った。
両作品に共通することは
120%でやる、や 没頭という表現の差はあれど、目の前ことへ
全力でPDCAを回して、結果として
イチやCANを増やしてゆくこと。
そのために当事者意識を持って、仕事に取組み、自分の意見を持つこと。

ここまで似ているとびっくりもしたものだけれど
遠いようでいて、仕事の本質というのはそういうものかと思う。

目の前のことに全力で取り組む。それは完全同意。
あとは正しい場所で、というのが自分の意見だ。

自分はファーストキャリアが10年間、同じ会社だった。
圧倒的な努力と上記のようなことも散々試してきた。

けれど、人に合わせてしまう、上に迎合しすぎるという
悪い癖があった。自分としてはこう思うけど・・
上が言うならいいか、と思考停止に陥ってしまうのだ。

ここに打ち勝てなかったためか、ポジションがある程度で止まった。
ずっとNO1だったのが、ガンガン同僚や後輩に抜かれていった。
成果はこちらの方が出ているのに。。認められない。
そんな悔しさがあった。

上記のこととは関係なく、転職したところ、
より評価をされ、年収も物凄くあがった。仕事は楽しいけれど
見えない力学に左右されているような部分がある。

本質的に自分に必要なのはより強固なリーダーシップなのだろう。
今も役職はあるし、様々な点で発揮はしているけれど、
どこかど真ん中でやれない部分がずっとある。
俺が主役だと言わんばかりのものが不足している。

そんなことを痛感した正月でした。

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