「考える」が必要なとき・必要でないときの手綱が自分にあればいい
＼むずかしい子育てにあたらしい風を／
発達障害、HSC、不登校、里子…生きにくさをもつお子さんとの日々に奮闘中のママや支援者が、行き詰ったときに明日も歩みを続けられたらいいな。マインドフルネスをベースにした講座を実施しています。
小林ふみこ（臨床心理士・マインドフルネス）です。
【今日のお話の目的】
マインドフルネスでは
私たちは「考えている」とき
過去や未来にいて「今ここ」にいない。
「今ここ」におらず考えている時間は
デフォルトモードネットワークとも呼ばれて
脳疲労の要因のひとつ。
だから、考えるのをやめて、
「今ここ」にもどりましょう。
そんな風に言われることがあります。
私も、そのようにお伝えしていたのですが、
最近違うなと腑に落ちました。
必要なとき考えられて
必要なとき考えるのをやめられる。
手綱が私にあることが重要なのでは
と思うようになりました。
今日はそのお話を書きます。
思考の種類
●過去の出来事
・うまくいったこと……
喜び、幸せなどの感情、またあったらいいな～思考など
・うまくいかなかったこと…
悲しみ、怒りなどの感情、どうしたらよかったのか思考など
●未来のこと
・壮大な未来…
地球の未来のためにすべきこと、使命感など
・数秒後～直近の未来…
具体的なすべきこと、焦りなどの感情など
●ふと思い出される音楽、イメージ
・CMの曲
・おかあさんといっしょの一場面
上記のように、私にはいろんな思考があります。
寝ていても、ふと気づくと、考えています。
電車にのったとき、考えています。
人間は考える葦である。
考える力が備わっているからこそ、
問題解決能力がある。
でも、考える力の副作用で、
考えすぎて疲れ果てるなど
精神的な消耗もある生き物です。
マインドフルネス熟練者の僧侶でも、
ふと考えていることはよくあるそうです。
考えていたと気づくまでの時間が短いそうです。
練習あるのみ。
私は考えていたときにリセットする言葉があります。
それが下記です。
「その考え、今の私に必要？」
このように問うてみます。
「必要！」なとき
例えば、
クリニックで勤務後に、
患者さんをどう理解すればよいのか。
自分の発言はどうだったのか。
そう振り返るための時間を
電車内でとっているときは
あえて考えたいときです。
「必要でない」とき
例えば、
朝起きてベッドでぼーっとしているとき
・ブンブンジャーの戦隊ものの音楽をBGMに
・朝ごはんは何にしようか
・お弁当は何にしようか
ゆる～く考えていました。
BGMもあり、未来の思考もあり。
なんと複合的な動きを簡単にしているのか！
今は考えずに、
子どものお肌に触れている感覚、
自分の体の重みをベッドに預けている感覚、
吐くときに力がたっぷりと抜ける感覚、
「今ここ」に意識を向けました。
考えるのをお休みするためにできること
考えるのが必要！と
思考の時間をもちすぎると
脳も気づくと思考するモードを
強化します。
だから、考えのお休みタイムも必要。
そんなときは、
考えていることを
ノートにつらつらと書いてみる。
考えていたことを
脳の外に出してあげる。
外に出すと俯瞰してみられて、
今必要なことが分かったり、
なんだかスッキリしたりして、
考えるモードを
お休みできたりします。
考えてもいい。大事なのはバランスと手綱
「今ここ」に意識を向け続けるぞ！と
「今ここ」に意識を向けるモードを育てるのは
ステキなことです。
ただ、
考えることを悪と見なすようになるのは
行き過ぎかもしれません。
俗世間を生きるものとして、
時に考える時間もあってよいものだと
私は思います。
ただ、
今必要でないのに
ずっと考えてしまっていたら、
手綱とバランスを思い出してほしいなと思います。
まとめ
「考える」が必要なとき
必要でないときの手綱が自分にあればいい
という内容で書いてきました。
必要じゃないのに
ぐるぐる考えちゃうことも
人間あると思います。
私もあります。
そんなときもありますが、
いずれ、その考えも、変わっていきます。
どうぞ頑張りすぎずに。
1日をちょっとだけ大切に生きたいものですね。
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