オルガテック東京2023に行ってきました!
4月26日から28日までの3日間、東京ビッグサイトで開催されたオルガテック東京2023に、木下商会メンバー全員で参加してきました。
今年の開催テーマは「SHIFT DESIGN〜デザインは働き方を自由にする」です。
展示の特徴や会場の様子についてレポートします。
オルガテックとは?
「オルガテック(ORGATEC)」とは1953年、ドイツのケルンで始まった、ケルンメッセ主催のオフィスのインテリア・ファシリティなどの国際トレードショーです。
2年に1度、ケルンで開催されており、世界各国から多くの業界主要企業が出展します。
オルガテックの開催に合わせて新作を発表するメーカーも多く、最新トレンドの発信源として各国の建築家やインテリアデザイナーなど、多くの来場者が集まります。
オルガテック東京2023
「オルガテック東京」は日本・アジアで唯一のオフィス・施設用家具専門の見本市です。
今年は4月26~28日の間の3日間、東京ビッグサイトの1・2ホールで開催されました。
日本での開催は昨年に引き続き2度目。展示面積は昨年の約2倍に拡大し、国内外から初出展78社を含む127社の出展者が集結しました。
来場者数は3日間で26,000人以上を記録したそうです。会場の賑わいからも世の中がコロナ禍からだんだんと回復してきているのを感じました。
木下商会メンバーは最終日の28日に参加してきました。
開催概要
会場の様子
入場受付
昨年は入場から行列ができていたそうなので、今年も混雑を見越して早めに集合しました。
今年はシステムが改良されていて、事前登録時にメールで送られてくるeチケットを印刷して持参したら一瞬で受付が完了。とてもスムーズでした!
スムーズとはいえ入場開始時刻直前になると来場者が一斉に入場していたので、早めに行ってよかったです。
エクスペリエンスエリア
受付の裏にはバイオフィリックガーデン「エクスペリエンスエリア」が設けられていました。
ステージから前方の観覧席、後方のフリースペースまでゆるやかに繋がっていて、来場者それぞれが自由に過ごせる空間となっていました。
ステージではトークセッションやベストプレゼンテーションアワードの表彰式が行われていましたよ。
オルガテックナイト
1日目、2日目の17時以降には「オルガテックナイト」が開催されたそう。主催者企画によるレセプションや本場ケルンのスタイルを踏襲し、参加者同士がお酒を片手に歓談したんだとか。
日中の明るく熱気あふれる空間とは打って変わって、リラックスした雰囲気の会場の雰囲気も見てみたかった〜。
展示ブース
サステナブル・リサイクル
今年は多くのブースで「サステナブル」や「リサイクル」というキーワードを目にしました。
ドイツのオフィス家具メーカー、Wilkhahn(ウィルクハーン)はプロダクトの材料となっているペットボトルやアルミ缶などのリサイクル材をプロダクトと並べて展示。リサイクルによって守られる環境をイメージした美しい水槽も並んでいて、大きなインパクトがありました。
実際にプロダクトの質量の約半分がリサイクル材だそう。それだけでなく、製造のすべて工程で環境に配慮されているんだとか。
福岡の家具メーカー、ADAL(アダル)のブースは一見シンプルで無骨。
「Use and Reuse」というコンセプトで作られたこちらのブースには、壁面や展示台に規格サイズのままのクッション材やベニヤ板などの家具素材が使われていました。
このようなブースの作り方によって、展示ブースに使用した素材を自社工場での家具製作に再利用することが可能だそう。実際に素材の70%以上の再利用が予定されているそうです。
ベストプレゼンテーションAWARD
「ベストプレゼンテーションAWARD」とは、出展者を対象に「これからの働き方に対してデザインができること」を具現化したブースを選ぶコンペティションです。「SHIFT DESIGN」を実現するための“全体コンセプト” “デザイン性” “機能性” “独自性” “サステナブル性”を基準にブースを審査。建築家の永山裕子氏やアストリッド・クライン氏といった著名な方々によってグランプリや準グランプリが選考されます。
今年のグランプリはコクヨさん。2年連続の受賞です。
「祭」をモチーフにした来場者参加型のブースで会場を魅了していました。
上記のアダルさんも審査員特別賞を受賞していましたよ。
このような展示会ではブースごとに名刺交換を行う場合が多いですが、今回は名刺交換の機会はほとんどなく、eチケットに載っているQRコードをブースの担当者に読み取っていただければよいというのが小さくも嬉しいポイントでした。
名刺交換がないだけでかなりスムーズに回ることができました。
ブースの担当者の連絡先はまとめてメールで送られてきて、ウェブ上でも確認ができます。こちらからの連絡も可能です。
小さな名刺とはいえ来場者が26,000人ともなると相当な紙の量になりますよね……。そういった面での環境への配慮も感じました。
アイテム
展示されているアイテムは全体的に「アースカラー」や「くすみカラー」といった空間へのなじみのよい落ち着いたカラーが多く、流行のようでした。曲線をもつやわらかな雰囲気のアイテムも多く見られました。
また、同じシリーズの異なったアイテムを自由に設置できる、組み合わせられる、移動できる、など楽しさ、柔軟さ、自由さを感じるアイテムも多かったように思います。
ここ数年での急激なワークスタイルの多様化に合わせた柔軟な使い方ができるアイテムや、だんだんとオフィスへ人が戻ってきていることを受けた、オフィスでのコミュニケーションを活性化させるような工夫のアイテムが印象的でした。
個室ブース
昨年に引き続き、個室ブースの展示は豊富でした。
カラーリングにバリエーションが増えていたり、コンパクト化が図られていたりと進化を感じます。
個室ブースの流行はまだまだ続きそうです。
ホワイトボード
個人的に気になったのはリビングモティーフさんのブースに展示されていたホワイトボード。
よくある真っ白のホワイトボードとは一味違う、額縁のようなライティングボードやカラーバリエーション豊富、ツヤとマットの2種類の質感があるガラスのライティングボードが素敵でした。
これならしっとりとした空間にも自然に馴染みます。
メンバーの様子
設計メンバーはブースの担当の方の解説を受けながら熱心に情報収集していました。
ショールームに足を運ばないと見られない実物をこの機会にじっくり。気になっていたアイテムについて質問したり、カタログに掲載されていない張り地の情報をゲットしたり。それだけでも来てよかった!
また、ブースごとに個性豊かなノベルティが用意されていて、たくさんいただいてきました。
木下商会メンバーはKnollさんでいただいたトートバッグがお気に入りという声が多かったです。(早速通勤で活用しているメンバーも)
まとめ
オルガテック東京2023は全体的に「自由」「サステナブル」がキーワードとなっていました。
また、オフィスに人が戻りつつある流れの中で、オフィスのあり方、オフィスでのコミュニケーションを考えさせられるようなブースが多くあったように思います。
プランニングチームのメンバーたちは早速学びを提案に生かせそうだと話していました。
クライアントによりよい提案ができるよう、日々勉強です。
早くも第3回オルガテック東京が2024年5月29日(水)〜31日(金)で予定されているそうです。
来年の開催も楽しみです!