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自分なくしの旅

noteに書きたいことはいろいろあるのだけど、どれもなんだか辛気臭くて、書いては保存して終わり。

元来、根暗なのだ。

ところで私は星野源が好きだ。
何が好きかというと、彼が書く詩や文が好きだ。
どうして好きなのかというと、彼の詩には明もあるけど必ず暗もあるから。生きることの喜びを書くとき、必ず死も書く。だから、前者に説得力がある。

私は星野源の人生を全て知ってるわけじゃないから本当のところはどうなのかわからないけど、彼も元来根暗な人なのだと思う。

まだこんなに有名になる前に書かれた星野源のエッセイ(そして生活はつづく)に、こんな文があった。

「気が寄るというか。
自分のことを、思いすぎるんですね。
でも、実は自分を思うことが自分を滅ぼすことなんですな。
人を思うことが、本当は自分を思うことなんです。」

これは星野源じゃなくて、落語家の二代目 桂 枝雀さんが言っていた言葉らしい。

自分のことばかり考えていると、視野が狭くなってますます自分を追い詰めてしまうということなんだと私は解釈した。
それで星野源は、
「自分のことじゃなくて、周りを楽しませることを考えて、自分も楽しくなって、周りと自分の境界線がなくなるようなことを見つけたい、自分なくしを積極的にしたい」みたいなことを書いていた。
多分彼にとって歌を歌い、演技をすることが、自分と周りが一体化する自分なくしなんだろうなと思うと、それを仕事にしてお金がもらえるまでになった彼はやっぱりすごいなぁと感心する。

私はまだ自分なくしの旅の途中だ。なるはやで自分をなくしてしまいたいと思いそうになることもあるけれど、そういう時に星野源が生や死を歌ってくれることが、ものすごく私の支えになっているんだなぁとしみじみ感じた。

最後に私の好きな星野源の曲をあげて終わります。
「くせのうた」君が大切だと思うから暗いことも受け止めたい、知りたいという愛情に溢れた曲


「私」憎しみを隠さず、でもそんなことよりも楽しいことをしようと言ってくれる曲

「SUN」初めて星野源を知った曲
高校生の時、「僕たちはいつか終わるから 踊る いま」という歌詞にびっくりして、なんか暗い気持ちが吹っ飛んだ記憶がある。途中のニセ明は気にしないで最後まで聞いてほしい笑


全然関係ないけど、トップの写真はこの間花見した梅の花。

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