わすれもの
半年間のスペイン留学から帰国してもうすぐ1週間。
「日本に帰ったら、就職活動やDELE試験に向けて対策しないと!いそがしくなるぞ!!!」とか思ってたのに、なんだか寝てばかりで特に予定のない日々
今日も4時間ほど昼寝をしてしまって、さすがに何しているんだ自分、ということで自分の気を引き締めるために今パソコンの前にいます。
日本に帰ってきてよく見る夢が、日本に帰るための飛行機に乗れなくなる夢。フライトの時間に起きてしまったり、キャリーケースを無くして探しているうちに乗れなくなったり、と。
夢だからあまり鮮明ではないもののこんな感じの夢ばかり見ていると、なんだかスペインに大切ななにかを忘れてきてしまったのではないかとふと思う時がある。
スペイン留学中はとても充実した日々だった。マイノリティとして生活するのは初めての体験だったし、日本では絶対にできないようなアクティビティに参加したりして本当に行って良かったと心から思える留学だった。(両親ありがとう)
そんな充実した生活の中、私は常に心の中で「ここに住むってことは考えられないな」と思っていた。でも、いざその理由をここに書こうと思ったら意外とあまり出てこない。せいぜい、便利さ(100均とか質にこだわらずものを安く買える店が欲しいとすごく思った)、ご飯のおいしさ(日本の外食産業はやはり神だと思った)、エンタメの少なさ(カラオケ、温泉、満喫とかはない)くらいかな。
でも、その理由はすべて「他人任せ」なものだなと思う。
例えば、便利さでいえば、100均の便利グッズが無くても生きていけることが分かった。スペインに来てすぐのころ、寮の中にあまりにモノがないことにびっくりした。ドライヤーとか、洗濯ネットとか…でもみんなドライヤーとか使ってないし洗濯ネットなんて使っている人はほとんどいなかった。お菓子とかもそう。海外はお菓子の種類が日本と比べてすごく少ないと感じた。別にお菓子とか食べなくても生きていけるから。日本はいい意味でも悪い意味でモノにあふれているなと帰国してとても思った。
エンタメの少なさに関していうと、私は正直最初はマドリードをつまらない街だと思っていた。東京という大都市に比べるとあまりにも閑散としていて、時間がある時にやることって全然ないなと思っていた。でも、マドリードにはたくさんの美術館、びっくりするくらい大きな公園などがあった。楽しませてもらうというよりは自分たちで楽しもうという考え方なんだと気が付いた。
どこか自分の中に「楽しませてもらおう」という傲慢さがあったのだと思う。それに気が付いてからは、自分で積極的に様々なイベントに参加したりして日々を楽しんだ。
日本というのは世界的に見てモノにあふれているところなんだと思う。生まれてからずっとこのモノ社会の中で、受動的な心の構えで生きてきた。だからこそ、この留学でもっと積極的にいろいろなことを経験したいと強く思えるようになった。
自分のスペインへの忘れ物は自分のモノに対する執着。
この積極性を大切にする姿勢を忘れないようにわたしは今日も頑張ります。
なんだか思うがままに書いてしまったから読みにくいかもしれない
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