公害防止管理者試験【公害総論】対策メモ-統計データなどについて-
公害防止管理者試験、公害総論にて出題される数値データなどについて個人的にまとめたものです。
出来るだけ正確なデータを収集しているつもりですが、利用にあたっては各々の責任でお願いします。
2024年度受験案内が出た後に改訂予定。
公害全体に関して
(H30-12, R3-13)
全体の割合
騒音33%>大気汚染31%>悪臭20%>水質汚染10%>振動5%
(H28-11,H29-8,R2-13)
生活排水中の汚濁物質原単位(g/(人・日))
BOD:全窒素:全りん=40:10:1(COD:23)
人のBOD発生原単位=50 g/(人・日)
レッドフィールド比(植物プランクトン)
C:N:P=106:16:1
一人1日当たりの一般廃棄物排出量920 g
ここから試算
1人約1kg×365日×1.25億人=456.25t
産業廃棄物について
(H29-13, H30-13, R1-13, R3-13)
産業廃棄物の業種別排出量の多い順
電気・ガス・熱供給・水道業>農業・林業>建設業>
種類別排出量の上位3種類
汚泥>動物のふん尿>がれき類
業種別排出量の上位3種類
電気・ガス・熱供給・水道業>建設業>農業・林業
産業廃棄物の排出量上位3種類
汚泥>動物のふん尿>がれき類
再生利用率上位3種類
がれき類>動物のふん尿>金属くず>・・・>汚泥、廃アルカリ、廃酸
騒音(33%)
七大公害の中で割合が33%と最も多い騒音。出題されるときは振動と一緒に出題されることが多い。騒音・振動ともに発生源が建設作業と工場・事業場であるためだと思う。後述している振動と重複箇所あり。
(H28-12, H30-12, R2-12, R3-13)
騒音
建設作業>工場・事業場>営業>家庭生活・・・
苦情件数
道路に面する地域>航空機騒音>新幹線鉄道騒音
苦情の内訳
建設作業>工場・事業場>営業
7,460件(37.9%)>5,473件(27.8%)>1,456件(7.4%)
大気汚染状況(31%)
七大公害の中で二番目に多い大気汚染について。
(R1-10)
CO(0.3ppm)>NO2(0.01ppm)>SO2(0.002ppm)
(R4-9)
光化学オキシダント注意報の発令延日数
8月が最も多い
(H30-9)
浮遊粒子状物質(SPM)は粒形10 μm以下のもの。※2.5ではない
(H29-9)
大気中濃度において環境基準または指針値を超過した測定地点
悪臭(20%)
七大公害の中で三番目に多い悪臭について。七大公害に限らず、上位三番目までは押さえておきたいところ。
(H29-10, H30-12, R3-9)
苦情件数内訳
野外焼却>・・・
水質汚濁状況(10%)
七大公害の中で四番目に多い水質汚濁について。それぞれの統計情報を間違えないように、上位3つは暗記しておきたいところ。傾向はほぼ変わらないが年によっては変動するので最新情報を確認すること。
(H30-10, R2-10, R3-10, R4-10)
水質環境基準
A→公共用水域(河川・湖沼・海域)
A-1→健康項目(人の健康の保護・27項目)
全体の達成率(ほぼ100%)
海域>湖沼>河川
超過原因
ヒ素(21地点)>フッ素(15地点)>Cd>Pb>…>硝酸
公共用水域への排出の多い物質
ほう素化合物>ふっ化水素及びその水溶性塩>亜鉛の水溶性化合物
大気への排出の多い物質
トルエン>キシレン>エチルベンゼン
A-2→生活環境項目(生活環境の保全)
A-2-①→生活環境の保全
BOD・COD達成率
河川(90%)>海域(80%)>湖沼(50%)
A-2-②→水生生物の保全
B→地下水にかかる水環境基準(28項目)
超過原因
硝酸>ヒ素>フッ素>Pb>…
超過施設種別
有害物質使用特定施設>貯油施設
超過理由行為別
不適切な取り扱い>施設の破損等による漏洩事故
海洋汚染(10%)
(R2-10、R3-11)
汚染原因内訳
油(299件)>廃棄物(148件)>有害液体物質(8件)
*マイクロプラスチックは5 mm以下のもの
振動(5%)
七大公害の中で割合が5%の振動。出題されるときは騒音と一緒に出題されることが多い。騒音・振動ともに発生源が建設作業と工場・事業場であるためだと思う。先述している騒音と重複箇所あり。
苦情の内訳
建設作業>工場・事業場>道路交通
2,902件(69.0%)>698件(16.6%)>304件(7.2%)
土壌汚染と地盤沈下
(H29-11, R4-11)
土壌汚染の調査事例
非超過事例1569件>超過事例936件
土壌に関する主な基準超過項目
鉛>フッ素>ヒ素??
水質概論編
(R4-6, R1-8, H26-7)
PRTRデータを読み解くための市民ガイドブック
大気への排出量(多い順)
トルエン>キシレン>エチルベンゼン>・・・・
公共水域への排出量(多い順)
ホウ素化合物>フッ化水素及びその水溶性塩>亜鉛の水溶性化合物>・
土壌への排出量(多い順)
ヒ素及びその無機化合物>マンガン及びその化合物>クロロタロニル
(H28-5, H27-7)
大阪湾を除く瀬戸内海80%台>海域全体80%台>
東京湾60%台, 大阪湾60%台>伊勢湾50%台
※大阪湾、伊勢湾、東京湾などは、正のエスチャリー
(H30-6)
BOD・COD達成率
河川(90%)>海域(80%)>湖沼(50%)
参考
大気環境問題について
令和4年の海洋汚染の現状(確定値)ー海上保安庁発表
https://www.kaiho.mlit.go.jp/info/kouhou/r4/k230215_3/k230215_3.pdf
令和4年版 環境・循環型社会・生物多様性白書ー環境省
令和元年度公害苦情調査ー総務省
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