牛糞からバニリン

牛糞からバニラ香料(バニリン)を作る研究で、日本人がイグノーベル賞を受賞。
これを御記憶の方は多いだろう。
イグノーベル賞といえば、これを例に挙げることも多いのではないか?

検索すれば2007年、もう17年前だ。
受賞したのは、国立国際医療センター研究所研究員の山本麻由氏、26歳(当時)。
バニリンを作ろうとしたわけではなく、ある物質が牛糞に分泌されている件を証明した結果、バニリンが取れるらしい。

その後、どうなったのだろう?
まず、研究者としての山本氏の近況を探した。
論文検索では、イグノーベル賞を受賞した論文しか出なかった。
著書では、当時出た動物のフンに関する本のみ。

山本氏の消息を検索したら、医療機器会社のボストン・サイエンティフィック・ジャパンに転職されたようだが、その後は、検索しても情報がない。時々、イグノーベル賞を振り返る記述が出るのみだ。

さらに「牛糞からバニリン」を検索すると。
いずれも2006年に。
「産総研の支援で東京農工大が成功」
「積水化学が成功」
山本氏のほかに、2通りの事例が出てきた。

・学者の序列を超えた成功だったのか?
・勤務先の本旨に反すると判断されたのか?
・若い女性だったのでクローズアップされたのか?
研究者の世界に疎い私にはお手上げなんだが。
「山本氏は今は研究者ではない」のは確定のようだ。

古いニュースをふと思い出して、検索で掘ってみたが。
やってみるとホロ苦いもんだな。

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