精神病に当事者団体

 うーん、これまでの例を見るに、かなり難しいとは思う。

 YAMAMOTO氏の想定は、けっこう軽めの患者であり、その層は薬が効いて回復すれば、精神病界隈からは去っていくのではないかな。

 では、病状が固定化された精神病患者はというと。
 病気の性質上、状況の認知や、思考のまとまり、対人コミュニケーションなどに困難がある人が多いので、組織をつくり改善要求をまとめて交渉していく当事者運動や団体は、けっこう難しいかと思う。

 初めて、この話題を覗いてみた人のために御説明すると。
 障害者は、身体障害・知的障害・精神障害の3障害に大別される。
(最近できた「発達障害」をどこに入れるかは未定、というか、元々障害でなかったものを新規に障害者にしたので能力は高いが、偏見の面では精神障害相当というギャップもある)
 障害ってのは、病気とどう違うかというと「症状固定」。つまり、もう治らない、となって初めて「障害者」という扱いになる。

 で、精神障害の場合、他の障害よりも社会的な不利益が大きいのが現状。
 障害者手帳を取得しても他の障害のように割引が適用されない、
 障害年金が安い。
 精神障害だけは市の福祉課ではなく保健所が管轄する。
 「遺伝する」との偏見も最も大きい。
 在宅で看ていると町内会や警察が転居を強要する。
 つまり、福祉の支援対象というより、役所の監視対象として手帳が設けられているのは否めない。

 で、3障害で唯一、当事者団体が無かった。
 代わりに家族会というのがあって、本人の権利を家族が代弁してきた。
 家族会の全国団体が厚労省の天下りを受け入れ、栃木でホテル経営し破綻。そして、団体が無い間に、家族の保護者権限を制限して行政命令で入院させる権限の拡大が行われた(ありゃぁ仕込みだったのかしらんw)。
 また、精神病の家族ってのも酷いもんで、非難されても仕方ない人は多い。
 家族をいびって病ませた張本人に限って家族会役員をやりたがるような雰囲気はある。酷い奴になると次から次から家族を放り込む。
 「精神障害者の家族会=代理ミュンヒハウゼン症候群の毒親集団」だと俺は思っている。

(あ、申し遅れました。俺は、結婚で患者家族になったので、家族会には違和感ありまくり。バイト先で知り合って断続11年ほど助けていたら、転がり込んできて結婚、11年後に離婚して、その後も生活を手伝って10年。精神業界とは32年の付き合いになります)

 精神病とは何ぞや?
 東京の主治医の受け売りですが、周囲の人間が「こいつはかなわん」と医療につなげたら患者になるわけです。別に血液検査で判定するわけじゃない。
 だから、相続トラブルなどで、家族にハメられて患者にされた人もいます。日本においては「こいつの人権を停止してください」が精神病、って面も本質的にはある。醜い話だけど。

 あと、近年は、自分から精神病になりたがる人も少なくはないです。いわゆる「かまってちゃん」「メンヘラ」とネットでは呼ばれる層。ファイザーの「うつは心の風邪」キャンペーンとか、ネット的には南条あや以降とか。この辺が医療どっぷりで抜けられなくなり、シャブ近縁薬の乱処方が摘発された後は「発達の二次障害」に名を変えて、界隈に居ついています。

 元嫁は高校時代に親族に放り込まれ、ファイザー以前の「入ったら死ぬまで、30年選手」時代の若手だったので、年は若いですが旧世代患者です。
 入院すると「ヤクザのオンナだったとか病棟で偉そうにするオバハンおんねん、ヤク中のくせに。閉鎖病棟入ったら一緒や」とか毒づいていますw。
 大ベテランですな。僕の知る世界だと「編集局次長兼部長」のランクだw

 このように、ひとくちに精神患者といってもタイプは大きく異なり、利害も違います。また、本質的に「精神病とは、患者の人権を制限するためにある」という情けない現実もあります。
 ですから、当事者団体なり運動なりを作るのは、とても困難だと思います。もしも患者を上手くまとめ上げる患者がいたら「入院中に誤嚥して窒息」で消されると思う。

 家族会は患者の立場を代弁しておらず、むしろ加害者団体です。
 医療・行政・専門家なども、制度上、患者を利用する立場になります。
 成年後見人なんか論外。精神をカモにしようと寄ってくる草加と同じ。
 学識・左翼・ジャーナリストは、患者と会ったこともなく「イタリアではぁ」と、こいつらも患者をダシにするだけ。もしも患者が助けを求めに行けば、躊躇なく110番する連中でしょう。
 現実には、患者に一番優しいのは「うずくまっていた所を保護された交番の制服警官」だったりします。笑うしかない。

 こんな状況ですから、当事者団体は「あったらいいなぁ」と思います。
 本来、精神保健福祉士(PSW)の団体が方針を立てて、当事者をコーディネートして、当事者団体を作ってもいいんじゃないかと僕は思いますが。
 PSWもなぁ、どういうわけか簡単に資格を取ってしまった保健師アガリとか多いもんで、患者への人権侵害をしかねないし、勤務先によっては「ニセ精神科医」として活用される怪しい資格になってきたし。
 あと「ピアカウンセリング」といって治った患者が後輩患者の世話する、というのが流行りかけたが、軽症者が他の患者を食い物にしようとするか、やろうとした人が再発するか、で立ち消え。

 精神病の当事者の人権について考えると、お先真っ暗な堂々巡りに陥ります。
 俺のように「理解のある彼くん」として、この世界に迷い込んだ者にとっては、患者の食い物にされっぷりに腹が立つことばっかりです。特に行政。
 患者介護は、病との戦いよりも、行政の不当介入との戦いに明け暮れてきました。基本的に公務員はヒマだから、患者を見付けては、何かしらの取り締まりをヤラなきゃ気が済まない。
 「DV」「児童虐待」「女性差別」「行政対応暴力」「障害者虐待」「発達障害」……国が何かのキャンペーンを始めると、必ず、我が家は容疑者として通報や介入や身柄拘束を受けてきました。精神に人権ないからね。
 官製キャンペーンでウチに来なかったのは「ヤングケアラー」だけです(唯一、実際に該当していましたがwww)だからアレは医療費抑制安楽死への刷り込みCMですね、具体的施策は何もない。

 PSWが無理なら、家族会には入らない「理解のある彼くん」たちで当事者を支援して、当事者の団体を作っても良さそうなもんですが、そんなことしたら、別件逮捕や受診拒否が待っているでしょう。それを乗り越えても「自称IT起業家が作ったNPO」に乗っ取られるだけ。発達の放デイみたいになるでしょう。

 うーん、やっぱりお先真っ暗だなぁ。

 せめて学者や左翼といったあたりが、もうちょっとしっかりしてたら良さそうなもんですが。ニワカフェミニズムと同類の意識高い社会党系が「イタリアではぁ病棟廃止」を唱えて、それに物言いが付かないように現実の患者とは顔を合わせないか、共産系なら「医療・福祉労働者の味方」を標榜して患者を敵視するか……実際には正職員が廃されて現場には共産いないけどね、むしろ学会ばっかり。

 ネット、SNSの発達により、自己顕示欲や支配欲を刺激されたアフォがあふれ、自己実現の踏み台として精神患者が標的にされるでしょう。つまり学歴コンプのあるオバチャンがカウンセラーを自称したり、アレです。
 それを思えば、社会の片隅の横の端の掃きだめの、山すそで、その存在すら気付かれず、ひっそり暮らしている方が幸せかもしれません。まぁ、おまいらは「べてる」でも美談視してりゃいいのさ。

※ひでぇこと書くよなぁ。おまいら「障害者差別のネトウヨ」として運営に通報でもするかぁ?www
 たまたまココを覗いた当事者の方は、腹を抱えて笑ってください。
 こんな健常者もおるんやでwww

 たぶん俺は、死んでから「朝日・小熊」「大読・原」の横に並ぶだろう。
 その前に「共に嫁介護で筆を折った元ライバル記者」と勝負つけにゃいかんかなwww

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