思い込みほど恐ろしいものはない

#チコちゃんに叱られそう日記 　22日目。

朝、一枚だけ残っていたサンドイッチ用食パンにクリームチーズを塗り、乾燥ディルをまぶしてスモークサーモンを乗せてみた。本来はドイツ風のライ麦の入ったミッシュブロートのスライスで作るのが好き。ディルも生がいい。どこかで一度食べてやみつきになったサンドイッチなのだが、おいしいヴァイツェン・ミッシュブロートを売っているお店がなかなか無い。東京だったらたくさんパン屋さんがあるだろうけど地方では探すのが大変だ。

出勤して外勤の準備をする。車で出るのだけれど自家用車を仕事に使う時の申請をし忘れていて焦る。すみませんすみませんと謝ってなんとか受け付けてもらう。あの担当さんが今日残業していませんように。

実はドライブが好きだ。誰かと楽しく騒ぐのではなく、ひとりで延々と運転していくのが。今日はすぐに着いてしまう場所だけど、それでもいつもと違う道を地図を頼りに走るのは楽しい。窓を開けると秋の風が舞い込む。街路樹がところどころ紅葉の準備を始めている。

先方に到着し、さて仕事、というところで違和感を感じた。相手方と世間話をするのだけれどどことなくズレがある。幸か不幸かそういうときに適当に取り繕うのがうまいので気のせいだろうとそのまま進めようとした。でも手順も事前に打ち合わせてあったのと微妙に異なる。え？

相手を間違えてる？

そうなんです。入る入り口を間違えたんです。２つ入り口があってなぜか絶対左側だと思い込んでどんどん進んでいったら、実は行き着くべきは右側だったという。バカなの自分？

平謝りに謝り、きびすを返して正しい右側の方（既に約束時間を過ぎていた）にダッシュ。「正しい」先方はわたしが到着しないので心配になり入り口まで見に来てくれていた。すみませんすみません（今日二度目）、間違えましたわたしがバカでした本当に申し訳ありませんっ！！

相手方に大変失礼をしてしまい、穴があったら入りたい気持ちのまま本題の仕事に取りかかる。正しい相手の方には非礼を詫びて挽回する時間が十分あったけれど、間違えた相手の方は早々に退散してきたので明日あらためて詫び状を書いておかなければ。どうしてこうなっちゃったんだろう？　30年を超す社会人人生の中でもベスト10に入るアホな失敗をしでかした。なお「ベスト５」と書きたいところだが恥の多い人生なので10くらいは余裕である。それもまた悲しい。

何もかも、最初に「こっちに違いない」と思い込んでしまったのが原因だ。「こういう仕事をするところはこんな外見」みたいな変な思い込みがあった。だからプレートも何も確かめず、ズレのある情報も無視して突き進み失礼なことになってしまった。自分が笑われるだけならいいが一応組織の一員なので組織自体の評価にも関わる。これから社会に出る若い人々はこういうアホを真似しないよう十分気をつけて欲しい。

傷心のまま平らげた今日の昼ごはん。カップの中身はチャイティーラテ。

仕事自体は順調に終了したのでそのまま整形外科にまわった。今日もしっかり混んでいた。いったん受付を済ませ、一度出ていろいろと用事を済ませてから戻ったが、そこからさらに一時間程度待った。文庫本を持参して本当に良かった。

幸い、足首もお尻も先生の予想以上に順調に回復しており、診療は今日で終了となった。足首サポーターは、外を歩く時は今月いっぱいくらいしているといいよと言われたのでできる限り守ることにする。いつも履いている３センチのローヒールはもう大丈夫だろうか。ウォーキングの際はしばらくサポーターをしていよう。来月にはジムに復活だ。ええと、緊急事態宣言が解ければ。

扉絵はみんなのフォトギャラリーからheywoodさんという方のイラストをお借りしました。この女性の髪を短くし、1.5倍くらい横に広げて顔にしわを付け加えるとわたしです。