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道民の枕草子
noteをフラフラしていて三毛田さんの記事に出会いました。
春の新タマネギ、冬のグラコロなど、どれも激しく同意するものばかり。
それにこの形式は、大河ドラマにハマって平安脳になっている自分にクリティカルヒットじゃありませんか!
ぜひやってみようと思い、書いてみました。
北海道民(札幌周辺)バージョンです。
春は雪どけ。
ようやくところどころ地面が見え始める中、少し暖かい日に道が雪解けのドロドロぐちゃぐちゃで、歩いている脇を車が遠慮なくハネをあげていくのは「わろし」としか言いようがない。
入学式も下手するとまだ雪が残っていて、晴れ着に長靴の親子なんかも見られる。もちろん暖房は切れない。春だけど寒い。その割に東京と同じような薄着で歩いてる若者がいてびっくりする。
夏は生。
大通公園のビヤガーデンはさらなり。北海道にあるまじき暑い日もたまにあるが、雨など降ると夜は20度近くまで下がることもあり、寒い寒いと震えながら大ジョッキとザンギで盛り上がるのも良い思い出である。結局寒すぎてビヤガーデンは早々に退散し、そのまま暖かい屋内の居酒屋に移動してまた大ジョッキ生をいったりする。北海道限定ビールも道民還元ワインもいろいろある。ジンギスカンもよろし。芋もアスパラもメロンもうまし。
秋はかけ足。
夏が終わる終わると思っているとすぐ雪虫が飛んで冬になっちゃうので秋の印象があまりない。以前は秋鮭や生サンマが安く出ていたがこの頃は不漁が多い気がする。お魚はもっと寒いところに行っちゃったの? 生筋子を2キロも買って、弁当屋の夫婦のように夫と二人で醤油漬けを作ったものだが、この頃は高くて買えない。当時は100g298円が最安値だった。
この時期に東京や大阪への出張があると、空港に降り立った瞬間にそのサウナのような熱と湿度にびっくりする。温暖化で日本は暑くなったなあ。もう温帯ではなく亜熱帯だよね。
冬は早朝なんか真っ暗よ。
雲が垂れ込めて雪が降ってる日なぞ、午後の3時半から暗くなってしまい気が滅入る。だけど屋内はガンガンに暖房を入れて暖かいので、暴風雪でも家ではTシャツ短パンでアイスを食べてたりする。
雪まつりの2月は国内外から恐ろしい数の観光客が来てみなキャッキャうふふと楽しんでいってくれるが、終わると札幌市内全域の小、中学校でインフルエンザが流行るのはもう風物詩。
日中に最高気温(最低じゃない)が0度を超えると、凍結路面の上っ面だけ解けちゃって夜になってまたスケートリンク状に凍るので、ツルツルで歩くのが怖いことこの上なし。滑って転ぶのはわろし。転んで骨折したりするのは超わろし。