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ep1. The Art of Senior Engineering

※この記事は、2019/05/03収録「ep1. The Art of Senior Engineering」の文字起こしです。一部、読みやすさのために編集を入れています。

オープニング(00:00〜)

treby:きのこるエフエムは技術分野、キャリア属性の異なる私たちパーソナリティーがこの先生き残る上でのキャリア戦略を共有したり、議論することで、シニアのソフトウェアエンジニアのみなさんのキャリア、人生設計に貢献することを目的にしたPodcastです。

番組はマネジメントに攻めるRubyistのtrebyと、スペシャリストになりたいiOSデベロッパー、banjunがお送りします。

treby & banjun:よろしくお願いします。

始まりました、Podcast

treby:いやなんか台本作ってみたら結構、棒読み感あふれましたけど。

banjun:ちょっとかしこまってる感じは、かしこまった感じはある。

treby:なんか逆に駄目なんじゃないか。

banjun:まあまあやっていきましょう。

treby:第一回目ということでまずわれわれの紹介からですね、していきたいと思うんですけども。私のほうからしていこうかな。

banjun:はい、お願いします。

treby(とれびー)のプロフィール

treby:はい。trebyと申します。「ティー、アール、イー、ビー、ワイ」と書いてtrebyという名前で。このハンドルネームなんですけど実は64(ロクヨン)の「ゴールデンアイ007」で006が悪役なんですけどですね。アレック・トレヴェルヤンっていて、それのキャラクターが好きで、ずっと、対戦モードがあってそのキャラを使ってたらそのときの友人が「トレビー、トレビー」って言ってくれてtrebyというハンドルネームが生まれたという。もう15年ぐらい前の話ですね。

banjun:006ってそこから?

treby:そうですよ。なんかね、007じゃなくて006が好きだったんですよね。最後やられちゃうんですけどね。そうですね、一応今カンペみたいなのがあって、生い立ち、学歴、エンジニアになろうと思ったきっかけなんですけど。福岡ですね。九州のほうの出身ですと。生まれて就職するまで24か5ぐらいまではずっと福岡に住んでました。

エンジニア的な観点で言うと歴としては、ずっと高専っていうとこに行ってたりしてですね。その頃から。電子情報工学科なんで、ずっと情報をやるわけじゃなかったんですけど情報系の授業は受けてきて、そのままの流れで高専の大学院みたいな所に行って、そのあと大学院のほうに編入しまして。そこではプロジェクトの運用管理みたいなことを学んで就職したっていう感じですね。

エンジニアになろうと思ったきっかけというか、逆にエンジニアになる以外の道なかった感じなんですよね。ずっと中学のときに機械いじりとかが好きだったら母親が「そんなんやったら普通の高校よりも高専とかのほうが合ってるんじゃない?」っていう流れとかがありまして、その流れで就職のときもエンジニア以外の道は考えてなかったですね。

banjun:それはあれ?高専に入るときからもうほぼ決まっていたというか。

treby:そうですね。確かに。それ言われるとどうだったかな。当時とか、東京に出てくるっていうのは、東京に出てくるって福岡基準からだと東京に出てくるなんですけど、っていうのは考えてなかったですけど何かしらのプログラミングする仕事には就きたいなっていうのは考えてましたね。

banjun:高専のときにって言うのは、高専って中学のあと入るんですよね。

treby:そうなんです。

banjun:ですよね。中学生の段階でそこまで心に決めていたというか。

treby:決めていたと、あと親ですね、やっぱり。親が知ってて、多分親の知り合いとかがいて、ママさんつながりみたいな。そのつながりの子の息子さんが高専に行かれてて、高専っていう概念を知っていて、母親自身は「普通高校に行ってもいいことなかったよ」みたいなのを言ってるような人だったので。なので行きましたけど。

中学からそうやってキャリアを決めるみたいなのは、キャリアというか進学するところを決めるっていうのはないものなんですかね。

banjun:まあどうなんですかね。高専に行った人はもしかするとみんなそういう感じなのかもしれないですけど。

treby:確かにね。その高専に行って、大学院行って、就職して。最初はグリー行って、2年ぐらいおりまして、そのあとスタートアップに行きたいなっていうことでスペースマーケットという会社に行って、そちらも1年ぐらいおりまして、その後フリーランスになって。

フリーランスでRepro株式会社っていうところで手伝ってたんですけど、その流れで今Repro株式会社というところで事業をやっております。大体社会人になって6年目かな、ぐらいという感じになっております。以上がtrebyの簡単なプロフィールでございます。

banjun:ありがとうございます。じゃあグリーに入社したときに福岡から東京に出てきたみたいな?

treby:そうなんですよ。

banjun(ばんじゅん)のプロフィール

banjun:じゃあ簡単には紹介いただいた通りで。じゃあ私の話しましょうか。私banjunです。同じように生い立ちの話をしますと、どうだろう。僕は高専には行ってないので普通科の高校に行き、大学に行き、大学院に行き、そのあと修士で出てるんですけど、エプソンという会社に新卒入社して、そこでしばらく5年弱かな働いていて。

その頃は長野県の松本、次回RubyKaigiの開催地としても有名な松本に住んでいたわけです。そこから知り合いの紹介で東京の小さな会社、ネットレックスっていう会社に入りました。そこで3年ぐらいiOSエンジニアやってて、最近、今年になってネットZOZOテクノロジーズに転職して入ってますというような状況です。

treby:このエプソンで何やってたんですか?

banjun:エプソンでエンジニアって何っていう。エプソンってご存知の通りプリンターとかプロジェクターを作ってるハードウェアメーカーですね。なので、そこでソフトウェアの仕事って言うと、組み込みのソフトウェアか、ドライバー、PC上で動くドライバーか、あるいは関連するコンテンツ作る系のソフトウェアかっていうのがメインで。

なんですけど僕が入ったときはちょうどクラウドに進出しようっていう話があって、クラウドとプリンターをつないでどこからでも印刷ができるみたいな、いうのを最初やってて、実はその瞬間だけ僕Javaプログラマーだったんですね。

だけどしばらくというかそれをやってすぐにiOSのアプリも出していてそこで人が必要という話が来てそこに滑り込むことに成功し、iPhoneからWi-Fiでプリンターに印刷するとか、そういう系のアプリもやってましたね。写真を直で印刷することもあるし、コンテンツをアプリ上で作って印刷したりとか、あるいはスキャナとか使えるんでスキャンしてiPhoneに読み込むとか。

その結果スキャナー、ドキュメントスキャナーとかも出しててですね、最大手はScanSnapとかあるんですけど、それの競合になるようなスキャナーも出してて、そこからiPhoneを取り込むだとかそういうアプリを書いたりしてました。

treby:そうか、そうかScanSnapってそうか、キヤノンか。

banjun:ScanSnapはキャノンじゃなくてPFU。

treby:エプソンさんじゃなかったですね。

banjun:エプソンではなくてPFUですね。

treby:というと最初からiOSエンジニアをやってたわけじゃなくて最初は組み込みとかやってて。

banjun:組み込みは実はやったことないんです。ちょうど僕が入社した頃はクラウドやるぞっていう流れがあって、そのクラウド。クラウドと言ったらJavaでしょうっていうくだりが。Rubyも一部使ってたんですけどメインシステムはJavaで書くぞみたいなところに投入されて、Java書いてた時期が一瞬ありました。

treby:それで言うと、何でエプソン選んだんですか?

banjun:そうですね、なんかもともとなんか長野に住んでたことがあったんで、長野いいかもとかって思ってたんですね、その時期は。

treby:大学からもずっと長野ってことですか?

banjun:いや、大学は名古屋だったんですけど。名古屋も結構都会だし暑いしとかって思ってて、ちょっと涼しい所に行ってみるかと。

エプソンが良かったのはメーカーなんで、1から10までじゃないけど、設計から製造販売まで全部自社でやれるんですよね。だからその、ものを売るっていうことに対して、すべての部分に一つの会社で責任を持っているというのは結構いいことかな。

その1パートだけに責任を負ってるとどうしても狭い範囲の責任になるんで、全部やれるっていうところはいいところだよなとかって思って、入ってみたっていう感じですね。

treby:そうだったんですね。長野はじゃあ大学のときじゃないってことはそれよりも前に住んでたことがある?

banjun:そうですね。なんか小学生のときとかですけど。

treby:面白いな。クラウドもちょうどやってたしっていうこととかでっていう。その後半のほうからiOSのほうに、だんだん特化していくっていう感じなんですかね。

banjun:はい。iOS始めてたらやっぱりiOS楽しいよなっていう感じですね。

treby:もともとやってたんですか?

banjun:もともとは趣味でやってたんだけど仕事としてはやってなかった。

trebyのこれまでとこれから

treby:それで言うと実は自分、ずっとWeb系の企業行ってるんですけど、全然Webやってなかったんですよね、学生時代に。完全ポテンシャル採用ですね。学生時代やってたのはそれこそArduinoとかNFCとかあっちの低レイヤーって言うんですか。

banjun:ハードウェア寄りですね。

treby:そう。ハードウェア寄りをやってんですよ。今では全然何も役に立たないんですけど、NFCの本とか書いたことがあって。あと勉強会を福岡でやってたときですかね。

banjun:なんかその話聞いたことありますね。NFCの本ってあれですね、オライリーの。

treby:そう。オライリーの『NFC Hacks』っていう本なんですけど、とかやってて。ウェブ系の言語というかPerlとかね、当時あったじゃないですか。今もありますけど。とかPHPとか名前は知ってて、Railsがなんかいけてるらしいぜっていう話は聞くんですけど、自分でこう書いて何かやったっていうことはなくて、素の状態から就職だったんで。

banjun:あれ?なんか歳がばれますけどグリーに入ったときは何年なんですか?

treby:2013年ですね。一番新卒を採ってた頃で何でグリーかって言うと、大学院に行ったんですね。大学院に行ったときに、その大学院の就職とかをインターンシップから就職まで斡旋してあげようみたいなのがあったんですね。

結構有名なところですね、メーカー系企業さんだったりとかNTTデータさんだったりとか、なんか大きいところとか行けて、絶対そこ行くといいよねっていうふうに当時言われているわけですよ。自分の腹にはちょっと合わなくて、そうじゃなくて自分は自分の就職するんだっていう若気の至りみたいなのがありましてですね。

とはいえ何も手札を持っているかっていうと持ってなんですよ、っていうときにあったのが「逆求人フェスティバル」っていってですね、ジースタイラスさんっていう会社がやってたんですけど、その会社とかがやってて。

学生側がブースを出して企業が話を聞きに来て、直接うちに来ないか?みたいなのがあって。普通の就職イベントとかだと企業がブースを出してて、そこに学生が行くっていう構図なんですけど逆なんですね。だから逆求人っていう名前をつけてらっしゃるんですけど、それに行ったんですね。

そこでグリーの方と話してすごい意気投合して縁があって入ったっていう流れですね。自分のバックグラウンドというか、やってることとしては全然ウェブじゃないので、今だったらグリー入れなかったんじゃないのかって思ってるんですけど、タイミングはありました。

福岡で就職しないのは何でかな。何でやろう。なんか東京に1回は出たいっていう気持ちはあったんですね。なんか自分の中で。大体自分の世代とかは同級生が半分東京とかほかの所行って、半分は福岡に残って就職するっていうパターンだったんですけど。なんか東京に1回は出なきゃいけないっていう。

……そうだなんか自己研鑽したいっふうに思ってたんだ。やっぱり自分自身は何も世の中のことを知らないからって、日本の中でエンジニアとしてやっていくためにはやっぱり東京に1回出なきゃいけないよねっていう気持ちとかがあって、もう早6年ですよ。染まっちゃいましたね。

地方で働くことについて

banjun:そうか。逆に東京以外で働いたことっていうのはないわけですね。

treby:ないですね。松本とか行ったことないです。来年楽しみですけどね。

banjun:1回ぐらい働いとくといいかもしれないですね。

treby:本当ですか?何か違うところとかあります?

banjun:違うところですか。勉強会がないとかですかね。

treby:そもそもない?

banjun:そうですね。多分探せばあるにはあるみたいなんですね。だけどまれにしかないと非常に参加は難しいというか。

treby:タイミングが合わない。

banjun:そうですねタイミングっていうのもあるし、なんかしい敷居が上がらないんですか?っていう感じがあって。ごくまれに。それこそもくもく会みたいのとか最近はあるみたいだし、たまにGoogleのイベントとかをライブビューイングするとかなんとかっていうのも、そういうのはあったようですけれど。やっぱり数が少ないからあんまり。

多少何て言うかな、自分と興味のずれた分野とかに参加するかどうかってなって、いや、まあ参加しなくていいかってなるみたいな、そういうのばっかりだった気がしますね。

treby:そうか、私は割と学生のときから勉強会とか行ってたんで、福岡は割とあるほうなんですよね、多分。ただ東京と違うなっていうのは、思ったのは、ジャンルの垣根がないんですよね。大体Androidの勉強会で見た人はインフラの勉強会でも見るし、セキュリティの勉強会でも見るみたいな。

その勉強会の人とかじゃなくて、なんかみんな仲良かったですね。あれからもだいぶ様変わりしましたけどね、福岡も。俺戻っていって戻れるのかしら、ちゃんと受け入れてくれるのかしらって怖いんです。東京に染まっちゃって。

banjun:戻るんですか?

treby:でもいつかは戻りたいっていうふうに思ってますね。その辺で言うと。

banjun:それはリモートワーク的な何かなのか、それとも福岡の企業というか、あるいはオフィスで働くみたいな。

treby:そこはこだわりはないですけど、しいて言うならそうですね。分かんないですけど、福岡に住みたいが近いのかもしれないです、っていうところありますね。こんな感じでこの二人でお伝えして。今話をね、聞いててね、あ、そうだったんだみたいなことはね、やってみてね、分かるみたいなね。

多分都度都度このバックグラウンドみたいな話っていうのは話題に上がって、あ、そうだったんだみたいなのはまたありそうですけどね。結構それはゲストの方とか交えたら変わってくるんじゃないでしょうかという気がしております。

きのこるエフエムを始めたきっかけ(17:17〜)

treby:きのこるエフエム、なんかようやく今日落ち着いて、こう話すっていう感じなんですけど、落ち着いて話すとなったら落ち着いて何を話すよ?みたいなのをね、さっきずっと話してたんですけどね。

きのこるエフエム。きのこるエフエムっていうのは「生き残る」の「きのこる」ですよね。そもそもで言うと先日EMMeetupっていう勉強会で発表してきたスライドが結構流れとしてきれいかなっていうのはあるんですけど。もともとは結局自分の課題意識というか悩みだったんですよね。

今は身の上の話をきましたけど、大もとで言うとエンジニアになったときって、やっぱりクールなコードを書いていきたいなっていうふうにやってきてるんですけれども。6年とかやってますと結構チームを持ったりだとか、マネジメントみたいなことをしたりだとか。

あとはそもそもコードを書かなくてもなんかすごい意味があることをやっている。人とコミュニケーションを取って、じゃあこれはこういうふうなやり方がいいねって。なんならもう別にこれは技術いらないよねっていう話をしたりとか。

これはこれで多分これだけコードを書きましたっていう定量的な評価みたいなのってできないじゃないでしょうか。最終的に仕事がうまくいったかどうかっていう。評価って難しいなっていうところにつながってくるので、多分っていう表現をしたんですけども。評価はしていただいてるんだろうなっていう感覚はあるんですね。

banjun:コードを書かなくても?

treby:うん。それはそれでっていう。ただ原体験というか、もともとクールなコードを書くところに憧れて入った道なのに、数年間やってるとコードを書かないところでも評価をしてもらってるみたいだぞと。それって自分が思ってた強いエンジニアと違うんじゃね?っていうところがあったんですね。

自分がエンジニアとしてですね、自己紹介するときにですね。RubyKaigiとかで登壇しましたっていうのと、チームのリーダーやってましたって言うと、どう考えても前者のほうがエンジニアとしては優秀だよねというか、箔があるよねっていうふうに思うっていうところにすげえ悩みを持ってたんですよ。

チーム、確かに持ってうまくやってるんだろうけど、それっていうのは外から見て見えるのか?っていうところが分かんないっていうのがあって。

banjun:そのすごさがよく分からんっていうことですね。

treby:そうですね。すごいのかどうかも分かんないんですよ。自分がやってることってすごいのかみたいな、っていうのがあったんですけど。

banjun:そうだね。RubyKaigiで登壇しましたって言われると、そのすごさはよく分からんといえば分からんのですけど、分からんなりにすごそう感は分かるっていうね。

treby:っていうのがあったんですよね。最近、自分の悩みとしてね。それはそれとしてbanjunさんとね、年末ぐらいにこう話してたとき話しですかね。なんか戦略についてね、考えていきたいみたいなこと言ってたじゃないですか。

banjun:そうですね。そんな話ししましたね。

シニアなエンジニアはマネジメントを求められる?

treby:マネジメント以外のパスがどんな可能性があるとか言ってたんですけども、そもそも技術全然できるやんっていうふうに自分から見たら見えてたんですよ。行けるっしょっていうふうに。でもね、なんかマネージャーとかやんなきゃいけないんじゃない?みたいな話してて、そんなもんなん?みたいな、全然そのままでいいっしょみたいな。全くタイプが違うからこそそういうふうに見えてたんですよね。

banjun:そうね。やっぱりそもそもマネージャー的な役割を期待されるんじゃないかみたいな不安はありますよね。

treby:期待されることが不安なんですか?

banjun:うん。そうね、やっぱり。マネージャーとか人の管理じゃないですけど、人を動かしてどうこうみたいな。あるいは人に動いてもらったものに対してどうこうみたいな。そういう反応をしていくのってあんまり得意ではないというか、いうのがあって。でもお仕事としてやらなきゃいけないんだったらそろそろやるのか?っていう辺りがやっぱり悩みのもともとの発端ですかね。

treby:それで言うとお仕事としてやらなきゃいけないことが苦手なことだったときに、ちゃんとやれるっていうことがすごいなって思うんですけどね。全然俺できる自信がないです。

banjun:ちょうど年末とかって、僕転職活動してて面接受けて、一応なんか終わったぞみたいな、一段落の時期ではあったんだけれども。とりあえず今回技術に攻めていっても需要はあると分かったわけですが、それは今回がそろそろタイミング的に最後なのか?とかっていうそういう不安も結構あったんですね。

treby:っていうと次の転職のときにはっていうことですか?

banjun:そうそう。

treby:どうなんだろうね、そこは確かに。確かにこれは関連してるかどうか分かんないんですけども、転職するたびに転職ポイントというか、戦い方が変わってるような気がしますよね。

私も2回か3回か転職してるんですけれども、1回目の転職は完全にポテンシャル枠だったんです。やっぱり大企業というか、一部上場企業に勤めてたときの強みっていうのはそのあとに効いてきたんだなって、後日振り返ってみると思うんですけど。

で、2回目とかは転職というかフリーランスになったんですけど、そのときは博打みたいなもんでしたけど最終的には良かったかなって思う。で、今その会社でやってるって感じですかね。

技術に攻めるキャリアに関する不安は消えない

banjun:今はそんな不安感はあるよねというか、転職活動が終わったのにも関わらずそういう不安は別に消えるわけではないっていうか。そういう時期だったわけですね、その年末というのは。

treby:なるほど、これを言ってた時期はそういう時期だったんですね。

banjun:とりあえずしばらくは技術でやっていけるぞって感じだったんだけど、それっていつまで続くの?とかって、そういう不安は別に消えるわけではないというか。

treby:じゃあ転職はしたけれども今も全然こういう悩みはあるってことなんですね。

banjun:まあありますよね。

treby:技術に攻めた場合のロールモデルみたいな方っていたりしないんですか?

banjun:それね、なんか難しいと思っていて。具体的にはいないのかなという気もしてますね。

ロールモデルかどうか分からないけど技術顧問とかっていうのはパターンの一つなのかなとかっていうのは思っていて。この間別のイベントにも呼んでしゃべっていただいたんですが岸川さんとかってそういうポジションで働いていて。普通の本業もあるんですけど本業はめっちゃコード書いてるらしいですけどね。

そういうのもあるのかなとかっていうのは思いつつ、具体的にじゃあそこに向けて目指していくぞっていうふうに踏み切れる段階ではなくて、悩み多きって感じですね。

treby:つまりこうやって自分だけじゃなかったというか、そのキャリアに関する悩みを持ってるのは。また軸はちょっと違ってそうな感じもしますけども、とりあえずキャリアに関する悩みはあるという。結構自分自身はもともと持ってた強いエンジニアってのと違う方向に進んでいるような感じがして、それでいいんだろうか?っていうのが悩みの根源だと思ったんですよね。私から見た強いエンジニアのほうに進んでるのがbanjunさんタイプだと思ってて、だったらそっちのほうに進んでて全然いいじゃんっていうふうに勝手に思ってたんですよね。でも全然それは違うわけじゃないですか。今話をされてましたけど。

banjun:悩みなんかないと思われて。

treby:いやいや、そこまではないですけど。強いエンジニア側に進んでるからむしろ順調なほうなんじゃないの?みたいな。思ってたときに(こういう機会があって)。

まあ、今日この場でも新しい情報とか全然いっぱい出てるから、あ、(banjunさん)松本だった(で働いてた)んだみたいなね。

banjun:そうそう。

treby:そうそう。あ、ゴールデンアイだったんだみたいなね。ハンドルネームがね。意外とね、聞かれないと言わないんだよね、そういうのってね。分かる。聞かれてね、話そうと思わないと話さないんですよね。仲良くてもね、っていうのがあって。

キャリアの話に関して言うと、なんか飲み会の場でテンションが上がってきてするとか。なんなら転職活動中だよみたいな話をするときにしかしないような気がしていて。

じゃあキャリアに興味持ってないの?って言うと、いや、全然そんなことないよねってなるわけですよね。ってなったときに知見共有していきたいよねっていうところで、こういうPodcastをやっているという流れでいいのかな?

banjun:そうですね。Podcastはそうですね。

「The Art of Senior Engineering」開催の経緯

treby:一応その前にですね、気になり始めてイベントをやってたんですよね。

banjun:そう。だからほかの人動いているのかっていうはすごい気になっていたんで、そこをやりたいってなると、まずPodcastじゃないですよね。どう考えても。いろんな人に話を聞きたいっていうのはどうやってやるかっていう。それが別のイベントになっていて。

treby:ですね。前回も0回目でもちょっと話にずっと出してた、「The Art of Senior Engineering」ってやつですね。

banjun:言いにくいやつ。

treby:言いにくいやつ。「ジ・アート・オブ」っていう「ジ」。……「ジ」が駄目なの?

banjun:「ジ」言わなきゃいい。

treby:そう、「Art of Senior Engineering」?ちょっとビートルズみたいな感じ。

banjun:そうそう。「ジ・アイドルマスター」って言わない。「アイドルマスター」って。「Art」から言うことにしよう。「Art of Senior Engineering」。

treby:でもちょっとなんかかっこよくない?「アート」ってね。なんかの方法論じゃないですけど、技術みたいな。

banjun:この名前つけたのはわれわれじゃないっていう噂がありますが。

treby:そうね。いつでもどこでもTTLっていうのでおなじみのRepro株式会社VPoEの三木明がですね。もくもく会っていうのをね、やってるんですけどね。毎週土曜日にね。それの名前が何だったっけ「The Art of programming」かなんか、そういうかっこいい名前つけてて、それからモジっておりますね。まあ何でもよかったんですけどね。タイトル。

banjun:まあね。かっこよければ。

treby:で、これを19人ぐらいでやって。このとき本当基本は声がけていうのも、結構東京の地区だとね、さっきの勉強会が少ない地方に対する東京は、普通にあるっていう見方もできると思うんですけども、逆に多すぎるんですよね。

banjun:そうですね。潜在的な参加者がめっちゃ多い。やっぱり東京で開催すると。

treby:なので、声かけベースで参加してただいたんですね。で、やってみてすげえよかったんですね。結論ね。

banjun:もう声かけにしてますけどオープンにもしたいみたいな。結構イベントをやろうって思ったときに、いろいろ話し合ってた結果、相反する思いがいろいろあって、どうするよ?っていうのはあったんですよね。

treby:あったね。

banjun:だからそういうキャリア上の悩みみたいなのをシェアしたいというのはあって、あるんだけどガンガンに知らない人は参加枠を埋めても困るっていうのがあって。じゃあクローズドにすればいいかって言うと、じゃあシェアしたいと思いとどう折り合いをつけるのかみたいな話もあり。

treby:ありましたね。結構頑張ったと思うよ。

banjun:そうそう。だから結局はconnpassにイベントを置いて公開しておくんで、そこに自由参加していただいていいんだけれども、広く参加してくださいとかって投げるわけじゃなくて、基本的には参加してもらいませんか?という声かけをして動くっていう、そういう感じにしたんですね。

treby:うん。そういう感じにしましたね。そう。結構これね、難しかったですよね。逆に声かけなくってごめんみたいな感じになるけど、別に声かけもすごい恣意っていうか意図があるわけじゃなくて、本当にその場で、この人とか聞きたいよね。

なんならこの前バイネームでいうとpapixさんとか、シニアエンジニアになったよっていうブログを書いてたからシニアエンジニアなんじゃね?みたいな。

banjun:そういう流れあったね。

treby:軽いノリでね。彼もなんか呼ばれたから来ましたみたいな、とかありがとうございます、感じとか。あとは確かpixiv TECH SALONみたいなイベントとかがちょうど会をオープンしてから当日までの間にやって、たまたま(イベントの場にパーソナリティの)両方がいたからそこで一本釣りしたりとかですね。

banjun:そこでちょっと勧誘してましたね。

パネルディスカッション開催の工夫

treby:うん。結果的にいろんな方に参加していただいてですね。あと結構ディープな話をする上って、その人が誰に対して発信してるのかっていう安心感がないとできないんじゃないかっていう仮説を持ってて。多分事実だと思うんですけども。

急に「やあ、始めまして」「僕はこういうことを考えてこういうキャリアを歩んでるんですよ」とか言っても、言う側も気持ち悪いし、受け取り側もその情報もらってどうすればいいの?みたいになっちゃうじゃないですか。

banjun:お互い所属もポジションも知らなくて、なんなら僕はiOSエンジニアだけどどうやらRails書いてる人らしいぐらいの情報しかなくてみたいなっていう。

treby:分かんないと話せないと思ったんですよね。だからそこを埋める仕組みみたいなのがある意味声かけ。誰かに知り合いでやるっていうところと、あとは事前アンケートでしたね。

banjun:そうですね。声かけベースっていうことで少なくとも主催者とその声をかけられた人の間は分かってるはずなんですけれども、その問題は参加者と参加者の間っていうのもある程度知っといてもらわないと結局話ができないので。

treby:そうそう。よくあるのはイベントに登録だけしてるんだけども当日になってから、さあどうしようってことになっちゃうと。話を聞きに行くだけとかだったら全然それでいいと思うし、普通の勉強会はそれぐらいの負荷で全然いいと思うんですけど、パネルディスカッションをしてもらいますっていうところなんで、多少ね。参加する方にも少し協力してもらうところとかはあったのかなっていう。

banjun:まあそうですね。パネルディスカッションにしたいっていうのも結構一つの決断というか選択ではあったんですけどね。

treby:そうですね。パネルディスカッション。やったことなかったもんね。

banjun:そうそう。やったことないのによくやりましたねって感じですけど。

treby:確かにね。よくうまくいったね。でもうまくいくための努力はしたよ、きっと。スライド入れるとかね。細かいところだと工夫は結構いっぱいあったんですけどね。事前アンケートとか。

あとパネルディスカッションでグループ分けって感じなんですね。最初のグループはご家族とかそういうのを持った上でエンジニアどうやってやっていくの?っていう話で。2つ目がスペシャリストに、いわゆるbanjunさんタイプの方々が集まって、3番目がCTOとかVPoEとかも出て、マネジメントに寄ったような感じでって、なんかざっくりね。

たまたまその参加者の方がそれぐらいでグルーピングできるような感じだったので、決めさせてもらったりとかですね。

検討の過程とか全てお送りして、こういう思いがあってやっているのを全部共感してもらった上で、全部共感してもらっているのか、あ、なるほどねっていうふうに思ってるのか。面白いのはらぷらぷさんとかみたいに自分自身はキャリアとかに悩んでないんだけども、その感覚を伝えて行きたいっていう方とかですね。

banjun:そうですね。声かけた中でも特にその傾向が強かったのはらぷらぷさんとか岸川さん。特に悩みとかないんですけれども、お話できることがあるんなら話しますみたいな感じで参加いただいて。

treby:すごいいい人。悩みに固執しては駄目みたいな。ありがたかったです。

banjun:そうですね。突っ込みポイントとしては、現状悩みがないとしても昔から今まで悩みを一度も抱えてないのかとか、そういう話は当然聞ける。

treby:その本人が全然大したことじゃないって思ってることでもね、ほかの人にとっては、え、そうなの?みたいなありそうだし。

banjun:何を持ってその考えに至ったのかとかっていうのは結構気になるところですよね。

treby:なんかこういう悩みを持ってるんだけどって聞いてみたら、じゃあそれはこうすればいいんじゃないっていうアドバイスとかもらったけど、会自体はつつがなく終了したりしたんですけども、懇親会もほぼ100%参加してたりしてね、すごかったですね。10時ぐらいからやったんですけどね。

banjun:やっぱりある程度想定通りというか、イベントの趣旨的に懇親会とセットになる感じだろうなっていう話はあったんですよね。懇親会だけだと当然そのとき話してた人たちの中で情報がクローズされちゃうんで。3、4人の中で共有するみたいなのが何グループかできるみたいな感じにはなっちゃうんですけれども、それはそれでやりたいよっていう。

オープンな場でディスカッションしたあとは、当然そういう欲求が出てくるっていう話かなと思いますかね。

treby:アディショナルタイムですね。

banjun:うん。

パネルディスカッション、そして、きのこるエフエムへ

treby:それでやったんですけども、結構あったのは会自体面白いんですけども、それを毎回続けてやっていくかっていうと開催負荷はそれなりに高いわけですよ。高い割に知見を共有していくっていうところで言うと、20人弱ぐらいの範囲で収っちゃうっていうところで、なんかもったいないんですよね。

すごく興味を持ってもらえるんだけども。それを自分自身が続けていきたいかって言うと、自分自身はそうじゃなかった、私自身は。スポットでやるとかは全然やりますし、やっていくんですけども。

勉強会とか、定期開催とかになっていくと結構開催側の負荷が変に高くなったりとかですね、割に合わない仕事みたいになっちゃうこともなくはないんですよね。好きなやつしかいらないっていうふうに決めてやればいいんですけどね。なかなかそうもいかんところ。

banjun:そうですね。その20人っていうのも例えば、今回19人でやってますけど、その全く同じメンツだったとしてもいくらでも話題はあるというか、掘り下げたい話題はあるんだけど全く同じメンツで何回もやるのは意味がないというか。

それはそれでもったいないが、かと言って人をガラリと変えるとでまた一からやるのもどうなんだろうっていう。いつまでたっても深く掘れないしみたいな、非常に悩ましい、この20人ぐらいやる。毎回人は変えるのか、どれぐらい変えるのかっていう辺りを混ぜると、ちょっとハンドリング難しいですよねっていう。

treby:そうですよね。そうだよね。スポットでやるぐらいがちょうどいいのかなっていうか、あるいは不定期開催ぐらいですね、やるとしたら。

banjun:そうですね。

treby:そもそも定期でやるっていうイメージ感を持ってなくて、一旦やってみようっていう感じでやった会ですよね。本当にこの会の企画というか、発案から開催までで3ヶ月ぐらいかかりましたもんね。

banjun:そうですね。年末に何かアイデア出てからやったのが3月末ですからね。

treby:これフレームワーク化したら楽しいのかな。フレームワーク化してまた面白くなったりするならやってみる価値はあるのかなって、今話しながら思ったんですけどね。これはこれですごいいいイベントだったんじゃないというか。

banjun:その濃度とかそういう問題はあるにしても、多分需要というのはゼロではないはずで。それこそ聞けるなら聞きたいって、参加するだけならしたいとかっていう人はいるはずなんですよね。それを誰がオーガナイズするかっていうのはまた別の話。

treby:それは確かにありそうだな。

それで知見化ですね。知見共有するっていうところをちょっとフォーカスしてみたわけですね。というときに、ずっと考えてて。で、その当時聞いてたのがEM.FMっていうね、Podcastだったわけですよ。

自分の身の回りでPodcastがにわかにブームじゃないですけど聞こえてくるようなタイミングとかが多くて、なんか話をするっていうところ+制限時間ほぼほぼなしみたいな。

さっきのイベント、40分1クールのパネルディスカッションみたいな感じなんで制限時間が決まっちゃってたんですよね。だから深掘りしたいところとかでも次の話題にいかなきゃいけないみたいな。

banjun:そうですね。40分で6人、7人とかだから、そんなに語り続けることはできないですね。

treby:そう。で、実質無制限で話していきたいねっていうところとかで、Podcastっていう手があるんやっていうことで。

banjun:もう話したいのか聞きたいのかどっちなんだっていうのはあるけど。

treby:話すと聞くってほぼほぼ一緒だと思うんですけど。その人呼んできて話を引き出していくっていうのも、話すだし、聞くだしみたいな。さっきで言うと、エプソン5年間いたんですか?みたいな。

banjun:それね。

treby:そう。結構長かったみたいな、俺の中で。

banjun:確かに長いなって振り返ると思うけど。

treby:5年は長いっていう感覚はありますよね。われわれね。

banjun:うん。そうそう。

treby:業界によるのかな。やっぱりWeb系は特に5年は長いですね。3年でも大ベテランです。私そろそろRepro社は3年になりそうですよ。

banjun:何のフラグなんですか?

treby:いや、でもなんか長くいたなって感じ。本当に会社自体も変わってるから面白いですねっていうこともあれ、そういう話でPodcastをやろうっていうのでやったのがこの「きのこるエフエム」というやつですね。思いとしては「The Art of Senior Engineering」と同じ思いですけれども、毎回二人で話すのか、ゲスト呼ぶのかっていうのはあるんですけども続けていきたい。パーソナリティのタイプはバラしてみる感じで、「マネジメントに攻めるRubyistの私trebyと」って。

banjun:もう1回やるの?スペシャリストがいいなと思っているiOSデベロッパーのbanjunでやっていこうかなっていう感じですね。

treby:そうですね。

banjun:パーソナリティーバラしとければね、ゲストで別のタイプの人が来てもそこそこいけるんじゃないかっていうのはある。パーソナリティー二人いてて、ジェネラリストとジェネラリストでスペシャリストの人をゲストに呼びましたっていう、それはそれで面白いかもしれないけどちょっと運営は難しいかもしれない。

treby:そうそう。っていうのはありますね。リスクヘッジみたいなところですね。何か共通しているところとかがね、見つかっていくとそれはそれで楽しいだろうしねっていうことはありますよね。

Podcastの今後について(41:20〜)

treby:はい。じゃあ今後、このきのこるエフエムですね、構成どうしていこうかっていうところを話をしていきますかね。

banjun:ん?構成というのは?

treby:今後Podcastこれから続けていくわけですけど、番組の構成どうしていこうかって。基本的には、最初のオープニングのところをやって、で、いつものコーナー。これ結構考えてるんですけど。

一応構成っていう急に番組っぽくなってきてるのはですね、ちょっとスタッフじゃないですけど。これもまたアイマス友達みたいな方にね、今ね、モメンさんって方に手伝ってもらってるんですけど。「きみ、構成とか作るの好きでしょう?」って言って丸投げして作ってもらってて、今日もちょっとその流れ、フレームワークに乗ってやってみてるんですけど。

banjun:Podcastをやってみたいっていうところを編集とか「分かりますマン」が来て、なんか教えてくれたり、構成やれますっていう人が来て、なんかね構成考えてくれたりしてとかありがてえなみたいな。

treby:皆さんに支えられてて、ちょっとプレッシャーも半端ないですけど。面白いPodcastしていけるのかな。

banjun:分かんないけどだんだん良くしていければいいかな。

treby:していきたいですね。最初のほうとかマジで分かんない。っていうか二人になると急にやっぱりあれですね、何を話せばいいかが急に分からなくなりましたね。今日。

banjun:あ、本当?

treby:そうでもない?

banjun:うん。頑張ってね。

treby:え、あ、はい。頑張ります。

「きのこるエフエム」の構成について

banjun:今のところ考えているいちエピソード当たりの構成っていうのはどうなってるかって言うと。

treby:大体オープニングトークして、いつものコーナーとかホットな物事について話すコーナーとかですね。こういうのをTwitterで話題になってたよねみたいなのを話したりとかしていって、最後、次回これぐらいでやりますっていう。結構これ声優ラジオのね、フレームワークをね、踏襲してる感じしますけど。

banjun:うん。なるほど。声優ラジオに詳しい人が構成を考えているんですね。

treby:そう。っていうのがいいじゃない?

banjun:コーナーというところが要するに本編になるんですかね。

treby:まあそうなりますね。あとこれ面白いなと思ったのは、ちょっと前の私に伝えたいのコーナーってね、いつものコーナーに書いてあってね。最近気付いた自分の改善点、後悔したこと、気付かされたことを言い合う。

banjun:ちょっと前の私。

treby:に伝えたい。ちょっと前ってどれぐらいになる。人によるのかな。

banjun:人による。

treby:最近何だろうな。伝えたいこと意外とないのかもしれない、俺。いいコーナーとか言いながら自分自身は思いつかないっていう。

banjun:え、ないんですか?

treby:何かあります?

banjun:なんだろう、いや、言われると確かに難しいから、これ宿題で書いてこなきゃ厳しいような気もするけどね。

treby:ひねり出さないといけないやつ。

banjun:うん。

パーソナリティの「ちょっと前の私に伝えたい」

treby:ちょっと前で言うとね、まあとりあえずこれは鉄板だけどなかなか難しいこととしてはですね、やったほうがいいことは早くやったほうがいいですよ。例えば、ああ連絡しなきゃいけないなってずっと頭の中に残ってることとかあるじゃないですか。やんなきゃいけないんだけどって、そういうことないですか?あります?

banjun:うん、いや、いっぱいありますね。

treby:思ってること、思ってるだけで頭のリソース使うんですよ。ちゃっちゃっやっちゃえばいいんですけども、なかなかその行動を起こせないっていう人間の特性があるような気がしてて、人間なのか私なのか分かんないですけど。やれるっていうか、もうやることが明快なことはやったほうがいいですね。っていうのはありますね。

最近の具体例で言うと、一緒にお仕事する方とかにコミュニケーション取れば一瞬で終わる話とかを、うーん、自分の中で悩んでこういうふうに言っちゃっていいんだろうかって思うんですけど、話してみると一瞬でね、話が進んだりとかってあるわけなんで。

あとなんかこういう作業ありますっていうときに、あ、これやっときますねって言って、後回しにしていくと、一番怖いのは依頼してる相手側は軽く数時間で戻ってくるを求めてるんだけど、自分的には自分のほかのタスクもあるから今日中にやればいいだろっていう、期待値のずれみたいなのが自然に発生してることってあるような気がしてて。

そういうのはちゃんと期待値をすり合わせるっていうのも大事だし、ちゃっとできることはちゃっとやるとか。ちゃっと着手してみて分かんないことを投げて、自分にボールのない状態にするっていうのは仕事のテクニックとしてあるなってつくづく思いますね。

大抵の場合はなんかそういうふうに、あ、これはこういうふうにすればいいんだなって見えてないことのほうが多くて、なんかふわっとしてるんだけどもいろいろあるみたいな状況なので、それを掘り下げる技術のほうが大事なのかな。

banjun:なんですかね。割と普通の仕事の技術みたいな話になって。

treby:普通の仕事の技術じゃない?やっぱり。技術的な深みってなるとなんかめちゃくちゃデータ量多いところとかからとか、どういうふうな構造になってるかとか、割と会社の現場による話になるからここで話してもなっていう感じはして。

汎用的な話で言うとそうですね。ちゃんと連絡は取るっていうことと、あと直接話すとやっぱりばかにできないなって思いましたけどね。

banjun:なんかね、シニアエンジニアなのに一周回って新卒みたいな感じになってますけど。

treby:でもそうじゃないの?基本ってくそ大事だよ。

banjun:まあね、分かるけど。それはもう普通にできてる前提で話すの?

banjun:どうかね。

自分のキャラが弱みになる?

treby:でもプリミティブなところって意外とできてないって言うか、できてないことに気付いてないことのほうが多いような気がするんですけどね。最近自分が気付いたのは、やっぱり自分のキャラが弱みになることに気付くスキル。

banjun:ん?

treby:自分で言うと、結構グイグイ行くタイプなんですよね。

banjun:はい、はい、はい。

treby:はい、はい、はいってね、ご納得していただいて。

banjun:分かった、分かった。

treby:そう。グイグイ行くときっていうのはグイグイ来られたくない場合があるっていうのの感度がめちゃくちゃ低いんですよ。だからグイグイ行けるんですけど。それがメリットになるもちろんなくはないと言うか、結構世の中的には割と評価されやすい性格ではあるんですね、グイグいくっていうのは。

なんかプロアクティブ、積極性があるとかですねっていう話なんですけども。それはあえて行かないほうがいいってときを割とやらかしがちなんですね、自分の場合。ひっくり返すとね。あえて行かないほうがいいっていうのがもう分かんないんですよね。もともとの性格的に。

分かんないのにじゃあどうするかって言うと、どうやらそれはグイグイ行かないほうがいいらしいっていうのに察知する経験則なのかもしれないですけども、なんか雰囲気を感じ取る力じゃないですけど、を磨いたほうがいいなっていうふうに気付いたのが最近の気付きですね。

具体的なアクション何かって言うと、グイグイ行くとちょっと直接は関連しないかもしれないんですけど、声がめちゃくちゃでかいんですよ。を抑えるようにしてみるとかね。

banjun:それは物理的な音量の話?

treby:音量の話ですね。なんか分かんないですけども、ある程度、声が通りやすいところとかでめちゃくちゃでかい声で、別にネガティブなこととかを言ってるわけじゃないんですけども純粋にうるさいとかいうので、全く関係ない人の気分を害したりするっていうことは割とあり得るわけですよ。

っていうのがあるんだなっていうのに気付かされた。が最近の気付きというか、あ、自分なんか全然駄目だなみたいな。端的に言うと結構ある人に「trebyめちゃくちゃ嫌われてるよ」みたいなの言われてて、全然自分に身に覚えがないんだけどどうやらそれはそうらしいみたいなのがあったんですよ。

結構それでズパンってきて。でもちゃんとそれをちゃんと言ってくれる人っていうのもすごいありがたいなって思ったし、でも何でそうなってんだろうというか、自分の感覚と見られてる姿っていうのが違ってたんですよね。

っていうときにじゃあどこからその差分がくるんだろうって考えたときに、そのさっきの、どうやら自分がこういうふうにしてた行動、確かにそれはしてるよねって思ってるんですけども、それが悪いこととかまずい方向に倒れてるとかっていうのを認識してないんですよ、自分自身では。

なんだけども、そう受け取られてたっていうのがあったらしいっていうかあったんですよ。客観的に言えば。でも自分からすると、あったらしいなんですよ。

banjun:推測だからね。

treby:なぜかって言うと、別に自分自身がそういう効果があるっていうふうに気付いてなくてやってることなんで、っていうのが気付きでしたね。結構不幸だったのは、嫌われてるよって言われて、言ってくれてたらしいんですよ。そのメッセージをね、やんわりね。やっぱり急に嫌うっていうことはしないので、そういうのはまずいよっていうふうに。

ただそのメッセージにすら自分が鈍感だからなのか駄目なのか、気付いてないっていうのがあって。そうなるとどうなるかって言うと相手からするとメッセージを発してるんだけども行動が改善されないから諦めるんですね。もう不幸じゃないですか。

banjun:そうだね。

treby:そう。だからそういうのは本当に言ってくれるっていう人がいるっていうのはすごい幸せなんですけど、一方で自分自身もちゃんと改善できるところはしなきゃいけないなっていう。その性格的な面ですね。

banjun:そうね。

treby:もちろん性格を殺すっていうところとは違うとは思うんですけど。最近あった自分の反省ポイントでしたね。結構一般化すると結構そういうことっていうのは身近にあるような気がしてて、ちゃんとそのメッセージを受け取ろうとするかどうかってところで変わってくるのかなって思います。

っていうところでした。ちょっと前の私に伝えたいのコーナーでやればいいのかな?

banjun:そうですね。そうなのか?

treby:でも重要じゃない?今の話とか。割といい話っぽかった。

banjun:本当かな?

treby:そんなことなかった?

ジェネラリストか、スペシャリストか

treby:banjunさん的に何かあるんですか?

treby:え?なんかいい話は特にないですね。

treby:でもちょっと思い出して、

banjun:僕最近見たのはtrebyがリンク貼ってたんですけど、仕事と給与と評価の関係っていうスライドがあるんですね。これは誰さんのかっていうのはちょっとしゃべれないです。

treby:これなんかFacebookかTwitterかに分かれると思うんですけど。

banjun:杉谷勉さんのですね。っていうの見てて。その中で一番気になってたのはこのスペシャリスト型キャリアとジェネラリスト型キャリアとその間。年齢によって自分の活動量のうち、それがどこへ向いているかっていうのが、割合が変わってきますよねというような。

割合だけじゃなくて量の話もしてるみたいなんですけど。というのがあって、おお、なるほどなあという。これもあえてスペシャリストとジェネラリストとその中間みたいなので別のグラフ書いてくれてるんですけど。

何も考えないで自分だけでイメージしていると、その真ん中にあるジェネラルスペシャリスト型キャリアみたいなほうをイメージが、僕の中のエンジニアのイメージみたいなのと合うんですけど、そうじゃないパターンってやっぱり存在するんだみたいなのは攻めて行きたい部分ですよねっていうような。

treby:あ、そういう見方ですか。

banjun:そういう見方です。

treby:それで言うと、自分の中でジェネラリストかスペシャリストかっていう両極端だったんで、間のこのジェネラルスペシャリスト型キャリアっていうのがあるんだっていうか、自分が意図せずこのキャリアによってるような気がするんですよね、今。

なので、スペシャリティを持つつもジェネラリストみたいなやってるのってありなんだって、気付きだったのは自分のこのスライドに対する気付きなんですけども、banjunさん的にはむしろこのジェネラリストスペシャリスト型キャリアを取らなければいけないんじゃないかっていうのを思ってたので、

banjun:そうそう。

treby:純粋なスペシャリスト型キャリアがあるんだっていう。

banjun:そうですね。ジェネラリスト、スペシャリスト型キャリアがいわゆる普通なのかなって思っているのは、割合の軸としては活動量が自己に向いているのか、自分自身ですね。社外へ向いているのか、社内へ向いているのかみたいな3軸で語られてるんですけども。

すごい簡単に言うと、若い頃はすごい自分で勉強して、それがある程度に達すると社外に対して登壇とかあるいは勉強会に何かやるとか、社外に対する活動が増えていき、ってなってくるんですがやっぱり30過ぎるとそろそろそういうのは一旦おしまいにして社内のことをしっかりやっていきましょうっていう。

マネジメントなのか、教育係なのかは分かんないですけれどみたいな。それってありそうみたいなイメージがあって、ありそうでかつオールドパターンなのかなっていうふうに思っていて、それ以外のパターンってよくつかめていないんですね。

と思ったら別のグラフもあるぞとかって思って。ここではスペシャリスト型キャリアっていうのは自己への投資というか、学習はし続けて、しかも社外働きかけ続けて、それより少ない割合で社内への働きかけをしていくというような図なんですが。

実は32、3歳ぐらいで急に社内への還元というのをちょっと求められるフェーズには一応入りますよって、割合は少ないけどみたいなことを言っていて、ああ、うん、それも確かにもしかしてあるなとかっていうふうに思ってちょっと意識していこうかなって感じです。

treby:社内への働き方が増えていくっていうところに関して言うと、banjunさんの中の意識と変わらないんですけども、割合が自己への働きかけとかを超えていくような感じしかないんじゃないかって思ってたのが、いや、そんなことないやつもあるよっていうのに気付いたっていう。

banjun:そうそう。これも一つの多分例でしかないような気はしてるんだけど、結構言われてみるとそれありそうって思えるようなグラフだからちょっと気になったなっていう。

treby:ジャンル分けってやっぱりそういういいところありますよね。カテゴライズするってね。名前をつけるってやっぱりいいんですよ。ジェネラリスト。自分の中ではね、このジェネラリスト型キャリアっていうので、しゃーなしというか、こっち側なんだろうかなっふうに思ったんですけども。

これのオレ嫌なところは、別に技術いらないじゃんっていうふうになりきっちゃうところなんですよね。自分はそうじゃないっていうところでは、すげえスペシャリストに憧れてるんですよ。憧れてるんですけども、でも自分実際こっち側だよっていうふうに思ってたので。

……いや、そうじゃない、ちゃんとスペシャリストみたいなことを歩んできたからこそ行けるキャリアっていうのもあるんやでっていう。これを見たときに、あ、なんかいいなっていうか。ここを攻めていきたいなってなるんです。ある意味自分自身を否定したくないっていう思いとかもあるのかもしれないですけどね。自分が憧れてきてやって。

banjun:自分自身を否定することはないですからね。

treby:やっぱり不安だったかものしれないね。それで。自分自身はちゃんとやってきてるんだろうっていうふうには思うんですけども、それがなんか気休めでなってほしくないって言ったときに、この間のジェネラリストスペシャリスト型キャリアっていうのは、すごい自分はこれいいなって思ったんですよね。

banjunさん的にはこのスペシャリスト型キャリアいいなというか、あ、こういうのもあるんあるんやって。

banjun:そう。あるんだっていう。

treby:気付きがあったわけですね。いや、よかった。なんかすごいいい感じの番組っぽくなってきたんじゃないですか。

banjun:本当?それがちょっと前の私に伝えたいみたいなコーナーですかね。

treby:素晴らしい。

banjun:番組としてはゲストを呼ぶこともあって、むしろゲスト呼んでいきたいですねって感じだと思うんですけれども。

treby:そうですね。どこで書いたっけ。なんかどこかで書きましたけど。8月ぐらいまではとりあえずPodcastに慣れるっていうことが第一なので、グダグダなこともちょっとお許しいただきつつっていうことなんですけども、中でもゲストの方ね、お呼びしてやっていくこともあるというか。本当にこれも流れになるんですけどね。

banjun:そうですね。ゲスト回の場合はちょっと前の私の伝えたいをやってもいいし、ゲストなんで今回初めての番組に出ていただくっていうことが想定されるので、5年前とか10年前の自分に伝えたいのコーナー、みたいなのをやってもいいかなっていう。

treby:すごいね、これ。ちゃんと考えられてる。

banjun:今の生き方に着地するにあたって5年前に何かね、あったのか。あるいは5年前にこれを知っていたらもしかすると、もうちょっといい位置に着地していたかもしれないとかね。

treby:ですね。

おたより募集してます!

treby:リスナーに求めることというか、お願いしたいこと。シェアしてこのね、きのこるエフエムを少しずつ盛り上げていけたらいいなって、うれしいなっていうふうに思っております。

banjun:そうね。シェアしてほしい。ツイートしてほしいな。

treby:あとは純粋にネタ、ふつおたください。ふつおたのフォームで。

banjun:ふつおたほしいですね。ふつおたというのは?

treby:普通のお便りですね。

banjun:普通のお便りです。

treby:普通のって何やろ?(笑)完全に声優ラジオの考え方です。

banjun:シェアする場合はなんかハッシュタグがあるんですね。

treby:ハッシュタグ「きのこるエフエム」になるのかな。ひらがなで。

banjun:多分リンクが書かれるんでしょう。

treby:きっと。

banjun:ふつおたは何ですかね。ツイートでもいいのかな?

treby:そうですね。ツイートとかでも全然拾っているというか、むしろ書いてもらうだけも恐れ多いんですけどね。こんなね、感じのやつをね。

banjun:何か投稿フォームとか作るんですかね。

treby:作っていきたいですね。

banjun:匿名なのかなとか。

treby:その辺はね。ちゃんと名前で書くとか。どっちかって言うと本当にそういうふうに仕組み化するほどすごい大した感じでも今はないんで。むしろ聞いていただいてるだけでもうありがとうございますっていうところなんで。

banjun:ありがとうございます。

treby:本当に皆さんのね、キャリアとかに貢献していうことが最終ゴールなので。

banjun:献身的。

treby:いや、じゃないとだって聞かないでしょう。だってわれわれさあ、みんなの好きな音楽を聴いてもらう時間にこのPodcastとかを聞いてもらうのを想定しているわけですよ。

じゃあその好きな音楽を聴くのをやめてまでこれを聞いてもらうっていうモチベーションがどこにあるのかっていう気持ちはやっぱり大事だと思うんですよ。じゃないと時間は有限ですからっていうか、何の話をしてるんだ。

banjun:時間は有限は本当そうだと思います。

treby:そうですね。banjunさんとかにしてもさ、忙しい。忙しいのか忙しくないのか分からないですけど。

banjun:忙しいですよ。

treby:10連休中の1日使って収録とかね。対面でやっとるわけですよ。やっぱりその意識を持っていきたいですね。

banjun:はい。

エンディング(57:57〜)

treby:はい。じゃあ今日のところはこんなところですかね。

banjun:そうですね。じゃあ次回の更新はそもそもいつ頃?

treby:この回が大体5月半ばぐらいに出てればいいのかな?

banjun:うん。そのぐらいだと思います。今は5月の半ばですね、半ばって。

treby:録ってるのは10連休中なんですけど。その次の回は大体、隔週で更新できればいいよねって言うんですけど、なかなかこれってね、初心者にはヘビーだと思ってるんですよ。なんですけども、なるべく不定期と言いつつ頑張って月2ぐらいの更新を目指しておりますんで、次回は2週間後ぐらい。また公開していけたらいいなと思っております。

banjun:やっていきましょう。次回はゲスト呼ぶんですか?

treby:次回は、まあそのときになったらまた。

banjun:また?

treby:はい。やっていきたいと思います。はい。それではきのこるエフエム今日の回は以上としたいと思います。番組お伝えしているのはマネジメントに攻めたいRubyistのtrebyと、

banjun:スペシャリストになりたい、いちごが好きなiOSデベロッパーのbanjunでした。

treby:ご清聴ありがとうございました。

banjun:ありがとうございました。

treby:またね。

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