恐怖の前処置
入院の日、病院に着いて受付を終えてしばらく待っていたら診察室に呼ばれて、いきなり術衣に着替えるように言われて最後の内診が行われた。
エコーの映像は前回とほぼ変化はなく、やはり赤ちゃんの心拍は確認できなかった。
そのまま手首の辺りに血管確保の点滴が繋がれ、恐れていたラミナリアを入れる処置が行われた。
もう何かめちゃめちゃ痛いし、子宮をえぐられてる感じが辛かった。全てカーテンの向こうで行われているので実際何をしていたかは分からないが、子宮の入り口を開くための器具を入れられてなんかぐりぐりされてる感じが一番痛くて苦しかった。
一生懸命深呼吸して力を抜いているつもりだったが、先生に『力が入り過ぎてる!力抜いてね。』と何度も言われてしまった。無意識に力が入ってお尻が浮いてしまうくらい痛かったのである。
『痛いですぅ~!』と唸っている間に前処置は終わった。多分15分くらいの出来事だったと思う。
抜け殻のようになって診察室から出てきて、待っていたら看護師さんが来て入院する部屋まで案内してくれた。
部屋がホテルみたいで笑ってしまったが、こんな部屋でゆっくり出来るのも非日常でいいなと思った。個室で部屋にトイレが付いているのもありがたかった。
部屋しばらくテレビを見たり、今回の事を報告した人達と連絡取ったりしてゆっくり過ごしていたら食事が運ばれてきた。
病院で出る食事ってもっと質素なイメージだったので、品数も多くてテンションが上がった。健康的な薄味で、普段自分がどれだけ塩分の高い食事をしていたのかを思い知らされた。
ご飯を食べ終わって、母親や夫に電話しているうちにお腹の痛みが強くなってきていた。
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