悲しみに暮れた日
気になったことや分からないことはすぐネット調べられる時代なので、妊娠についてほとんど無知だった私でもかなり知識がついていた。
知恵袋で私と同じ様な経過の人を探したり、色んな人の体験談を見て一喜一憂する日々だった。
流産の可能性があると分かった時から手術の流れも頭に入っていたし、自然排出してしまう人も少なくないという事が分かった。
今の段階で心拍確認できていないという事は、悲しい結末を覚悟しなきゃいけないんだと思った。
病院から家に帰って、夫の前で子供の様にわんわん泣いた。
なんで私が?という気持ちや、もうこの子はこれ以上育つことなく私のお腹の中で生涯を終えてしまうんだという喪失感、色んな感情がぐちゃぐちゃになってとにかく泣けた。
今まで生きてきた中で、これ程悲しい瞬間はなかった。
1月に神社でひいたおみくじの【出産】の所には【安し 信心して吉】と書いてあったし、2月に友達と行った手相占いでは『いつ子供ができでも大丈夫』と言われていたのにこんな事になって、もう何も信じられないと思った。
私は今まで大きな病気も怪我も一切なく、車で横転しても無傷でぴんぴんしているような、体が丈夫だけが取り柄の女だった。
だからこそ赤ちゃんにも丈夫でいてほしかった。
妊娠発覚から3回ほど検診に行けばほとんどの人が母子手帳をもらっている中、私は次の検診で5回目だった。
生きる糧にします。