高校卒業時のこと
20年以上も前の今日、高校を卒業した。
私は高校生活では
部活にも入ってなかったし
友達はいたけどあまり寂しいという感情はなくて、どちらかというと
新しい生活への期待みたいなものの方が大きかった。
だから、クラスの女子に比べたら
ほとんど泣かなかったし
むしろ、やっと卒業だー!と嬉しく思っていた。
委員会か何かで少し話すぐらいだった
後輩の女の子が声をかけてくれ
手紙をくれたのが嬉しかった。
そんなに親しい後輩はいなかったので
まさか、卒業式に後輩から
手紙を貰えるなんて思ってなかった。
超ド田舎の高校で
卒業式が終わったからといって
打ち上げやカラオケなど
出来る場所はどこにもなく
みんなにお別れの挨拶をした後に
普通に親の車で帰宅したと思う。
私の頭のなかは4月からの
大都会大阪での生活のことでいっぱいだった。
四方八方を山や田畑に囲まれた
実家での生活こそ貴重だったのにと
今では身に沁みて分かるけど。
毎年、3月末辺りや4月の頭に
家電量販店やショッピングセンターで
新生活を送るであろう若い子とその親らしき買い物客を見かけると
なんともいえない気持ちになる。
試練もたくさんあるだろうけど
無限の可能性が垣間見えて眩しい。
まぁ、40代の私にも
無限の可能性はあるんだけど…。
今日、人生の門出を迎えている人
なにも出来ないけど
心の底から応援したい。