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金利についての知識はこれだけ知っていれば十分

FXにはテクニカル分析とファンダメンタルズ分析があり、どちらも重要であり知っているに越した事はないです。

ファンダメンタルズ分析にも様々あるが、金利を理解すればファンダメンタルズ分析の8割を理解したも同然ですのでしっかりと理解しておく必要があります。

ファンダメンタルズを理解する=金利を理解する

という事になります。

ファンダメンタルズ分析の順張り・逆張り

テクニカル分析でも順張り、逆張りがありますが、ファンダメンタルズ分析にも順張り、逆張りが存在します。

簡単にいうと、金利が高い通貨が買われ、金利が低い通貨が売られます。
ですので金利が高い通貨を買うのが順張り、金利が低い通貨を買う事を逆張りという風になります。

テクニカル分析でも順張りでファンダメンタルズ分析でも順張りでトレードする事で圧倒的に勝率を上げることができます。

金利の確かめ方

例えばドル円の金利差を確かめたい時に、ネットで検索すればアメリカの金利と日本の金利をすぐに確かめる事はできますが、実際にチャートで確認する事で長期的に金利がどうなっているのかを確かめることができます。

2022/06/01時点のアメリカの長期金利(トレーディングビューでUS10Y)は、2.864%です。

2022/06/01時点の日本の長期金利(トレーディングビューでJP10Y)は0.231%になります。

ですのでアメリカの方が金利が高いのでドル円チャートは長期的には上昇しているはずです。

ドル円チャートを見ると大きく上昇していることが分かります。
なぜ金利が高い通貨が買われるのかを考えた時に、大口の機関投資家やヘッジファンドはお金を増やしやすい有利なところにお金を移し続けたいからです。

各国の金利差が生まれるからこそ、FXは動きやすくなります。

短期的にみたら買われたり、売られたりしますが、長期的にみた時に、テクニカル分析は上方向で、ファンダも上だとしたら買いを選択するのは理にかなっていると言えます。

どの国の金利が重要なのか

結論から言うとアメリカの金利です。なぜならドルは基軸通貨だからです。

というのも、日本と中東の国が貿易したり、日本とアフリカの国が取引をする時に、日本円でもなくユーロでもなく、米ドルです。

世界に流通している通貨の半分はドルですのでドルの金利が上がるのか、下がるのかは凄く重要になります。

アメリカが利上げ→ドルの流通量が減る(ドル高)

アメリカの利下げ→ドルの流通量が増える(ドル安)

ファンダメンタルズを取り入れる理由

テクニカル分析では、ボラティリティーの急激な変化に対応できなくなるからです。

テクニカルだけでも十分勝てますが、中央銀行が激しく金利を変動させたりする事でテクニカルが一切効かなくなるのです。

結局大口トレーダーの都合でチャートは動くので、金利差はぼんやりでも意識しましょう。

金利の種類

大きく分けると、短期金利長期金利に分けられます。

短期金利とは、短期で貸した時の金利の事を言います。(1~2年ぐらい)例えば誰かに100万円貸した時に、1年後に105万円で返したりする事です。
→アメリカの短期金利であればアメリカの2年国債利回りを見る。
トレーディングビュー=US2Y

長期金利とは、長期で貸した時の金利の事を言います。(10年ぐらい)
例えば住宅ローンなどが例として上げられます。
→アメリカの長期金利であればアメリカの10年国債の利回りを見る。
トレーディングビュー=US10Y

ここで覚えておく事は、短期金利よりも長期金利の方が高いという事です。
なぜなら長期で貸すほうがリスクが高いからです。

3つ目の金利は、政策金利です。

政策金利とは中央銀行が設定する金利です。中央銀行は利上げや利下げを動かす事ができ、銀行同士のお金の貸し借りの時にかかる金利でもあります。

この政策金利は短期金利に分類され、金利を操作する事で1番重要な物価を安定させる事に繋がります。

ですので中央銀行の役割としては金利を操作して物価を安定させる事です。

また短期金利、長期金利は動かすことができませんが、政策金利は中央銀行がダイレクトで動かす事ができます。

利下げ→物価上昇(インフレ)
利上げ→物価下落(デフレ)

FRBの使命は2つあり、デュアルマンデートと言われており、
1つ目が物価の安定で、2つ目が雇用の最大化です。

ここまで色々話してきましたが一言でいうと、米金利が最重要という事になります。

金利が動く材料

金利が動く材料には2つあり、
→政策金利変更
→景気の良し悪し

政策金利変更

ここで重要なのは、噂で買って事実で売るという事。

期待買い・現実売りです。

どういうことかというと経済指標の結果が出て、金利が上がるかもしれないと思ったら、その瞬間から金利が上がります。そして先にドルが買われるのです。
そして実際にドルの金利が発表される時に利上げです!となったらその瞬間に売られるのです。これは良くある事です。

つまりアメリカの雇用統計発表で金利が上がるだろうと予測して買われて、実際のFOMCで買っていた人の利確で売られるのです。

全部が全部そうではありませんが金利が上がったのにドルが下がるパターンとしてこのような事が起こります。

逆もあり、利下げが期待されて先にドルが売られて発表で買われたります。

またもっと上がっても良いとなれば発表通りで更に上げる事もあるので、織り込み具合を見るのが重要です。

つまりすでにチャートに反映されているのか、されていないのかを見る必要があります。

景気の良し悪し

景気の見通しによって金利が動いている時は、主に長期金利になります。

4つのサイクルパターン

短期金利と長期金利の動きに差が生まれる。2つに応じた金利の変化サイクルがあり、4つのパターンで構成されます。

それを知るために、利回り曲線を使って分析していきます。
利回り曲線=イールドカーブ
この変化によって、マーケットがどういう状態なのか、景気が良いのか悪いのか中央銀行が金利を上げてくるのか下げてくるのかを推し量る事ができます。

これらは、経済指標が出た後やチャートが大きく動いた時に金利を見比べて常に確かめる癖をつけましょう。

①ベア・スティープニング
→短期金利、長期金利共に上昇していて短期金利より長期金利の方が上昇幅が大きい。相場サイクルでいうと金融相場という。金融相場は株がめちゃくちゃ上がりやすい。。局面で言うと利下げからの景気回復局面。

②ベア・フラットニング
→短期金利、長期金利両方上昇しているけど、長期金利よりも短期金利の方が上昇幅が大きい。中央銀行による政策金利の利上げが意識されている時になる。相場サイクルでいうと業績相場になる。

③ブル・フラットニング
→短期金利、長期金利ともに低下するけど、短期金利よりも長期金利の方が低下している状態。利上げからの景気後退局面。


④ブル・スティープニング
→短期金利、長期金利ともに低下するけど、短期金利の方がより下落幅が大きい。景気後退からの不況底打ち局面。相場サイクルでいうと、逆業績相場になります。

④が終わったら①に戻る。

名前の覚え方としては、

ベア→金利上昇
ブル→金利低下

本来の意味は、

ブル相場→強気相場
ベア相場→弱気相場

になる。

なぜかというと国債価格と利回りは逆相関だからです。

国債価格低下・金利上昇→ベア
国債価格上昇・金利低下→ブル

このように今大口が何を考えているかをより本質的に理解できるようにしましょう。

まずはアメリカの2年国債利回りと、10年国債利回りをチェックしていき、ファンダメンタルズである金利に逆張りをしない事を意識していき、経済指標の結果を踏まえながら中央銀行が金融政策の発表の日程と合わせて金利の変化をみていく必要があります。

短期では逆の動きをする事もありますが、最終的には金利差をしっかりと反映した動きになります。ですのでファンダに順張りをしていき、テクニカルでトレードのタイミングを測っていきましょう!






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