スワップポイントとは何か?
・スワップポイントってどういう意味?
・よくスワップ投資って聞くけどどういう投資?
この記事ではこういった疑問に答えています。
早速見ていきましょう!
スワップポイントとは?
スワップポイントとは、通貨ペアの金利差から受け払いされる利息の事をいいます。
また、スワップポイントは2国間の政策金利で決まるので当然金利も変動します。ですが金利が変動するとしても年単位レベルですのでさほど変わりません。
例えばUSDJPY(ドル円)を取引した時に2つの国の金利を比べると、
米(ドル) 0.25%
日本(円) -0.1%
だとすると計算式は
0.25-0.1=0.15%
ドルの方が金利が高いのでドルを買って保有し続ければ0.15%分のスワップを毎日受け取る事ができる。
逆にドルを売って円を買えば、日本の金利は-0.1%ですので、マイナススワップになります。
「0.15%分のスワップがもらえるっていうけどどのぐらいもらえるの?」という疑問があると思いますが、スワップポイントを算出するには計算式がありますので簡単に解説していきたいと思います。
スワップポイントの計算式
・為替レート×保有数量×金利差=1年間のスワップポイント
・1年間のスワップポイント÷365日=1日あたりのスワップポイント
先程のドル円を例に数字を当てはめていきましょう。ドル円の金利差は1.5%です。
【1ドル=110円、1万通貨保有の場合】
・110円×1万通貨×1.5%=16,500円
・16,500÷365日=約45円
ということになりますので、1日あたり約45円のスワップが貰えて、1年間保有し続ければ16,500円の利益になります。
10万通貨の場合は、0が1個増えるといった具合です。
(※為替レートや政策金利が上がればスワップも高くなり、逆に下がるとスワップは減ってしまうので注意が必要です。)
スワップポイントが発生するタイミング
スワップポイントは、毎日保有すれば毎日獲得する事ができ、スワップポイントが発生する時間は、NYクローズの午前6時(冬時間は午前7時)をまたいだポジションに対して発生します。
しかし、6時までに決済した場合は発生しません。ですのでスキャルピングやデイトレなど1日で決済する場合は発生しないという事になります。
高金利と低金利の組み合わせ通貨
高金利の通貨と低金利の通貨を選ぶことでスワップポイントを多く獲得する事ができますので紹介していきたいと思います。
2021年4月の金利でいくと、
トルコリラ(19%)/円(-1%)=18% TRY/JPY
ロシアルーブル(5%)/円(-1%)=4% RUB/JPY
メキシコペソ(4%)/円(-1%)=3% MXN/JPY
他にもいくつかありますがこのようになります。せっかくですのでトルコリラ円を先程の計算式に当てはめると下記のようになります。
【1トルコリラ=12円、1万通貨保有の場合】
・12×1万通貨×18%=21,600円
・21,600÷365=約60円
このようになりますので、スワップポイント狙いが目的でトレードしている人は、高金利通貨と低金利通貨の組み合わせを選んでトレードする事が多いです。
とはいえ先程も言いましたが、為替レートや政策金利が上がればスワップが高くなりますが、逆に下がるとスワップは減ってしまいます。
また、スワップポイントをコツコツと貯めていたのに、急に円高方向に為替レートが動き、含み損を抱えてしまうとスワップポイント獲得どころか、資金がマイナスになってしまうので注意が必要です。
まとめ
スワップポイントについて解説していきましたがいかがでしたでしょうか。
「この記事が参考になった」、「分かりやすかった」と思っていただけたら幸いです。
個人的には、スワップポイントを狙ったトレードは一切していません。
その理由としては、仮にポジションを持っていたとしても、ポジションを保有し続ければ毎日スワップポイントを獲得できますが、為替レートが建値より下がった場合は、貯めていたスワップポイントよりも逆に損失になってしまうという可能性も十分あるのでスワップ投資はしていません。
ですので、今後よっぽどトルコリラ円などが、上昇する見込みがない限りは考えてないです。