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クラスター特定後、感染をコントロール下におけなかった事例/ワイヤーカード元取締役、行方はどこに? #92 ウィズコロナとドイツ 2020年.06.29

6月29日(月)のハイライトは、
クラスター特定後、感染をコントロール下におけなかった事例
(ワイヤーカード元取締役、行方はどこに?)

こんにちはキノコ意匠です。本日も動画をごらんくださりありがとうございます。

こちらのシリーズではニュースや公的機関の情報をもとに「ウィズコロナ時代のドイツ社会の変容」について記録していきたいと思います。

定量的な経過を観察するための「ドイツ国内の現状の数値」の報告をしたあとは、ドイツ社会で何が起こっているかをレポートします。
それら以外に突発的な事象が起きた際はこれまで同様データなどを引用しながら触れていきたいと思います。

1. ドイツ国内の現状の数字

■ロベルトコッホインスティテュート(以降 RKI)の報告

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陽性判明者数 193,761名(+262)
死者数 8,961名(+4)
回復者数   178,100名(+400)
直近7日間の住民10万人あたりの陽性判明者数は3.5名

再生産数ですが、4日平均の値を比較した数値と、7日平均の値を比較した数値のそれぞれをお伝えしますと、

4日平均で比較した場合
 R=0.71(変動範囲 0.59~0.84)
7日平均で比較した場合
 R=0.71(変動範囲 0.65~0.77)

ということで、10人の感染者が次に6〜9人に感染させるリスクがあるということになります。

参照元:
https://www.rki.de/DE/Content/InfAZ/N/Neuartiges_Coronavirus/Situationsberichte/2020-06-28-de.pdf?__blob=publicationFile

2.ドイツ社会のできごと

クラスター特定後、感染をコントロール下におけなかった事例

ノルトライン=ヴェストファーレン州の食肉工場で発生した1500人以上の陽性判明が確認されているクラスター対策について、直接この工場と関係のない人の感染例が100人を超えたという報道がありました。

この州のギュタースロー地区のとワレンドルフ地区では6月末までロックダウンを適用予定でしたが、そういった状況から7月以降ロックダウンの終了か延長か見えていないということです。

多くの先進国が外出・接触制限を敷いて大きい範囲で感染拡大を防いだあとは、経済活動の再開+クラスター対策・管理を同時進行させるフェーズに入っているのですが、今回のこのケースはクラスター対策管理が一部狙いどおりのコントロールがあまりうまくいっていないケースということで、ちょっと詳細を見てみたいと思います。

状況
感染状況は工場関係者1500人以上
直接的な関係のない人が107人陽性判明
過去7日間で671件の新規陽性判明となっており、住民10万人当たりで見るとギュタースロー地区で約133人、ノルトライン=ヴェストファーレン州でみると170人となり、ドイツ全土でのしきい値である50人を大幅に超えている。

原因
ここに細かく言及されている記事はそう多くない印象ですが、普通に考えて緩和後の接触増加が原因でしょう。

加えて一部の記事にあった内容なのですが、この工場の労働者の全体検査に当たって約18%の従業員が検査場にやってこなかったとあり、ハンガリーとルーマニア国境で関係者の数人が止められているということも言われています。
こう言った労働者の意識の問題も一部影響をしている可能性もあります。

対応
各種施設などを含む接触制限措置の再開
テスト範囲を広範囲に実する体制を設ける。

今後も見据えた対応として、食肉業界における派遣社員契約などの労働契約を禁止する形にする方針ということで、この一件で完全な労働状況自体を根本的に見直すことになりそうです。
検査を避けた労働者のことを考えると、労働環境・労働条件や契約など質の見直しが必要になるわけですね。

参照元:
https://www.merkur.de/welt/corona-toennies-guetersloh-fleisch-marken-bamberg-kempten-laschet-merkel-lockdown-zahlen-news-zr-13807798.html
https://www.welt.de/politik/deutschland/article210442547/Guetersloh-Arbeiter-wirft-Toennies-Versaeumnisse-bei-der-Corona-Bekaempfung-vor.html

3.そのほか

逮捕状がでてるワイヤーカードのボードメンバーのヤンマルサレクが、フィリピンに行ったのを最後に行方不明になっているという?

ミュンヘンで弁護士を通じて会合を設ける予定だったらしいのですがそれは実施されず、と。
フィリピン入国後、フィリピンの外務大臣によるとそのご中国へ向けて出国したと伝えられています。が、空港のカメラ映像では、彼が出国したということはわかっていないということです。
ちなみに中国も居住地の一つとして報告されているようですね。


参照元:
https://www.spiegel.de/wirtschaft/wirecard-manager-jan-marsalek-will-sich-nicht-der-justiz-stellen-a-16cbc992-7657-4538-b92c-65e211c5d9da
https://www.tagesschau.de/wirtschaft/marsalek-wirecard-101.html
https://www.sueddeutsche.de/wirtschaft/wirecard-marsalek-1.4951042


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