見出し画像

月経が辛くてピルを飲み始めたら超快適になった話(後編)


こんにちは。竹田きのこです。

前編、読んでくださった方々、ありがとうございます。

今回から、実際に私が服用しているピルの話にも移っていこうと思います。

もし前編を読んでないよ、という方がいらっしゃいましたら、是非前編にも目を通して頂けると幸いです✨


前編はこちらからどうぞ。 月経が辛くてピルを飲み始めたら超快適になった話(前編)https://note.com/kinokochan_pon/n/nea2f2b1212b8



実際に私が服用しているのは「ジェミーナ配合錠」


私が服用しているのは「ジェミーナ配合錠」という超低用量ピルです。

長期投与が可能な、保険適用のピル(LEP)です。


画像1


このようにシート状になっていて、中に錠剤が入っています。

シートが色分けされていますが、これはジェミーナに「21錠入りシート」「28錠入りシート」の2タイプが存在するので、間違えないようにする為かと思います。こういう所が一瞬で判別つけやすくて、服用している側としては大変ありがたいですね(n*´ω`*n)


画像2


シートを開くとこのような感じになっています。

写真に写っているのは、「21錠入りシート」の中身です。1週間で1列飲むというようなイメージで、4週目は休薬期間なので、飲まない代わりにシートに穴を開けてカウントします。カレンダーみたいですよね。

自分が飲み始めた日付と曜日を書き込んで、飲み忘れがないかどうか確認できるようになっています。また、ピルは基本、毎日決まった時間に飲むのが鉄則なので、自分が決めた服用時間も記入できるようになっているのが、忘れっぽい私にとっては大変ありがたい😂

また、注意点もシート上部に書いてあって、自分の健康管理のために気をつけねばならないことも確認できます。ここに記載されている副作用については後述していきます。


ジェミーナの飲み方は?


通常、低用量ピルといえば、21日続けて服用後、7日間休薬する、周期投与で服用を続けるのが一般的です。

比べて、ジェミーナは比較的新しいタイプのピルのようで、77日間続けて服用後、7日間休薬する長期投与と、21日間続けて服用後、7日間休薬する周期投与の、2パターンの飲み方を選べるようになっています。凄くないですか?


本人の辛さの度合いや体調に合わせて飲み方を選ぶことができるので、より負担を少なくすることに繋がると思います😊


どちらの飲み方を選んだとしても、休薬期間以外は1日1錠毎日一定時刻に服用します。服用量や服用時刻については、他の低用量ピルの飲み方とさほど大きな差はありません。

ピルは、飲み忘れなく一定時刻にきっちり服用することではじめて効果を発揮するので、飲み忘れを起こさないためにも、シートにカレンダーが付いていて、忘れにくいように配慮がなされています。




副作用は?


皆さんが気になるのは副作用についてだと思いますが、結論から言うと副作用はあります。ピルも薬剤ですので、薬にはベネフィット(薬効)とリスク(副作用)が付きまとうのは当たり前の事です。


副作用は程度なども含めて個人差がかなり大きいですし、ピルには人の体質によって合う・合わないがあります( ノД`)

これは、飲んでみて初めて分かるものでもあるので、気になる症状があれば主治医に相談するようにするのが一番ですが、参考までに私が感じた副作用についてまとめます!


私の場合は吐き気などはあまり感じませんでしたが、乳房の張り感や眠気・倦怠感などはありました。特に乳房の張りに関しては顕著で痛みを感じることも多かったです。また、食欲は増進したように感じます。

主治医によると、飲み始めて1か月程度はこのような副作用は出やすいとのことでした。

それから不正出血。ジェミーナは超低用量ピルに分類されるので、エストロゲン含有量が低いことから不正出血は起こりやすいようですね。


とはいえ、今まで感じていたPMSに比べれば楽になったので、さほど気にはなりませんでした。不正出血もありはしましたが、出血量自体が少なくなったのでつらくもなく、現在では不正出血は収まり、安定しています('ω')


しかし、怖い副作用の一つに「血栓症」があります。これは血液がどろどろの状態の人が起こしやすく、血液の中に血の塊(血栓)が出来ることで血管が詰まってしまう病気です。ふくらはぎなどの足に発現することが多く、心臓や脳に血栓が移動して詰まったりする恐れもあります。命にかかわる重大な副作用です。

ですので、血栓症を起こしにくくするために「水分をしっかり摂る」ことと、「長時間同じ姿勢で居続けない」ことや、「弾性ストッキングなどを着用」することが勧められます◎


血栓症リスクは、飲み始めて数か月が最も高くなります。飲むのを中断してまた再開したりすると、その時にもリスクが上がります。

ピルは中断せず、飲み続けることで血栓症リスクをある程度下げることができるので、継続して正しく定刻通りに飲むことが最も重要です。


画像3


ジェミーナ配合錠を処方されると、血栓症になると現れる症状や、その症状が現れた際の指示が記載されたカードも一緒に渡されます。

これは他のLEPであるヤーズなどでも行われているものですね。

血栓症はピルを飲んでいない人でもなる病気です。ただ、そのリスクはあがるため、初期症状を見逃さず、すぐにかかれる病院を知っておくことが重要です。

早期発見すれば命を落とさずにすむことも多い病気です。

これをお薬手帳や保険証などと一緒に携帯し、これらの気になる症状が出た場合にお薬と共に提示するようにしましょう!



ピルが飲めない人もいる?


低用量ピルは誰でも飲めるというわけではなく、前述した「血栓症」を起こしやすいであろう人は、ピルを服用することによって得られる効果よりも副作用のほうが重大な影響を齎すため、飲むことが出来ないケースがありますので、受診時に主治医に相談するようにしてください。

具体的に示すと

・肥満である(BMIが30を超える方)

・閃輝暗転(目の前がチカチカキラキラする)のあとに頭痛が来る人

・喫煙している

・乳がん・子宮がんがある、または家族に乳がん・子宮がんなどの既往歴がある

・抗リン脂質抗体症候群である


特に抗リン脂質抗体症候群の女性は、服用早期に血栓症を発症するケースが多いため、禁忌となっています。

また、加齢によっても血栓症のリスクはとても高くなるといわれているので、35歳以上の女性で服用経験のない方は、服用できない場合が多いと思います。

その場合は、避妊の意志の有無、血栓症の既往などでも変わりますが、治療だけしたいならノアルテンや、避妊もしたいならミニピル、お産の経験があるならIUDIUSなどの他の選択肢も視野に入りますので、相談してみましょう!



飲み始めて現在…


現在飲み始めてから3クール目に突入していますが、特に目立った問題もなく日々を過ごしています。

出血はほぼなくなり、休薬期間に出血があるぐらいで、快適な毎日を過ごせています!

何より、つらかったPMSや月経痛から解放され、仕事や趣味に集中することが出来るようになりました☺


しかし、ピルは手放しで誰にでも「お勧め!」とはいえない薬剤でもあります。少なからず副作用とは付き合わなければなりませんし、飲み忘れがないか、目的は何か、私の様に治療に用いる場合、それはどうしてもピルでなければならないか、など…

実際、月経困難症の治療にはこのような治療用のピル以外にも「ディナゲスト」などの治療薬は存在します。

また、喫煙している方や肥満の方でも服用することが出来る、黄体ホルモン製剤の「ミニピル」などもあります。

避妊を長期的にするなら、「ミレーナ」などのIUS装着も手段の一つでしょう。

ピル以外にも選べる選択肢はあるのです。

合う・合わないが非常に大きい薬でもありますので、主治医とよく相談したうえで、服用する場合は飲み忘れがないように!気をつけましょうね(*ノωノ)



最後に


私がピルを飲む事になってから、ピルや避妊について詳しく調べるきっかけとなり、そこからとても参考になるウェブサイトを発見しました。


ピルとのつきあい方 http://finedays.org/pill/


ピルの危険性や血栓症について、その処方のされ方など…

ピルについての情報が詰まっています。


ピルはその付き合い方によって安全な薬にも、危険な薬にもなり得ます。


ピル以外の選択肢も一つ見据えつつ、私も自分の身体と向き合うことを続けていこうと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?