伝染性単核球症にかかって死にかけた話~後編~
皆さんこんにちは。
おせんべいにハマってデブ活真っ最中の竹田きのこです。
ほんとすんません
のっけから謝罪になるんですけど…
前回から相当時間あいてしまってる(笑)
ということで、前回に引き続き、伝染性単核球症にかかって死にかけた話をつづっていこうと思います…!
肝臓が腫れてた
大学病院で検査の結果、肝臓が腫れているであろうことが判明。
そして先生は続けてこうおっしゃいました。
「異型リンパ球が増えているね。おそらく、伝染性単核球症でしょう。伝染性単核球症は特効薬もないから休むしかないね。確定診断出すために詳しい血液検査もう一回するので、消化器内科に紹介状を書いて予約を取るね。直近いつ大丈夫?」
ちょちょちょちょちょ
待ってくれやw 話が早すぎるw
取り敢えず職場に診察室内で電話。運よく店長が電話に出てくれたので、事情を説明したものの聞き入れてもらえず、苦痛を感じていたら、
診てくださった医師が「私が代わりますよ」といって、なんと電話で店長と直接やりとりをしてくださった(´;ω;`)ウッ…
結局3日後に予約をしっかりとる事が出来ました。
先生曰く、
「肝臓と脾臓が肥大している恐れが高いので、重たい荷物を持ったり激しく動いたり、腹圧のかかる仕事はだめ」
とのこと。
腹圧がかかるとダメな理由が解らなかったので、何故かと問うと、
「腹圧かけたり転んだりすると最悪腫れてる臓器が破裂するケースがある」
なんて、怖いことをスパッと言われましたw
当時の私は立ち仕事で、販売の関係で重たい商品の入荷もあったので、即診断書を発行して下さり、1週間の休みを取ることが出来ました。
「熱が1週間以上下がらなかったら入院ね」の釘を刺され。
なんだなんだ結構大変なことになったな…と思いながら病院を後にしようとしたものの、倦怠感が辛すぎてタクシーで帰宅。
かなりの時間待たされ、夕方までかかってしまったので、疲れたのかなと思いながら這いつくばるようにしてベッドに行き、熱を測ると、なんと「39.8℃」…
夕方だからってこんなに急に熱上がるかよwwwその日に病院に行ってなかったら間違いなくやばかったです。
そして3日後にまた這いつくばるようにして病院に行き検査をし、消化器内科にて、「伝染性単核球症で間違いないですね」と確定診断をいただきました。
辛い扁桃の痛みと高熱
前編の冒頭で伝染性単核球症の症状については少し触れましたが、私がかかった時の症状で特に辛かったのは、
・極度の倦怠感、疲労感
・扁桃腺の猛烈な腫れと膿みによる痛み
・40℃近い高熱が5日ほど下がらない
この3つでした。ほかにも、リンパ節の腫れもありました。
倦怠感について。
肝臓が腫れているせいで、通常の風邪なんかと比べ物にならないほどのモンスター級の倦怠感が全身に纏わりつきます。
お手洗いに行くためにベッドから起き上がるのすら辛い、本当に何もできない状態でした。
まるで、地球の重力が自分のところだけ5倍になったように感じました。
余りにも辛すぎて、雷句誠先生の大人気漫画「金色のガッシュ!!」に出てくるブラゴがここにいて、「ブラゴにグラビレイをかけられてる…」と思ってなんとか耐える作戦に出たほどでした(笑)
そして扁桃腺の腫れ。腫れすぎて、赤いどころか真っ白な膿みが扁桃腺に沢山付着していました。
どれ程の痛みかというと、水を飲みこむのすら激痛で、固形物を飲み込むことが出来ませんでした。熱いものなんて断じてNGという状態。
膿みが取れるまで、ゼリーや優し目のスープでなんとか乗り切りました。
高熱に関しては、恐ろしいことに5日ほど下がりませんでした。
医師にも言われましたが、伝染性単核球症を引き起こすEBウイルスはヘルペスウイルスの仲間のようですが、これに効く特効薬は存在しません。
ですので、これらの猛烈な症状には「よく寝る、食べる、水分をとる」の養生と共に体力で対応していくしかありません。
解熱鎮痛剤などはその時の対症療法でしかないので、とにかく休むしかないのがこの病気の怖いところでもあるのです。自宅でよくなる傾向になければ入院治療となるのもうなづけます。
大抵の予後は良好だが…
EBウイルスはありふれたウイルスでもあるので、基本的に伝染性単核球症を引き起こしても、大抵後遺症などが残る事もなく治癒します。
しかし、MSDマニュアル家庭版の伝染性単核球症のページを見ると、
「EBウイルスはまれに、バーキットリンパ腫や、鼻やのどに発生するある種のがん(上咽頭がん)など、まれな種類のがんが発生する一因になることがあります。EBウイルスの特定の遺伝子が、感染した細胞の細胞分裂周期を変化させ、細胞をがん化させると考えられています。」
との記載があります。非常に稀なケースではあると思いますが、気を付けなければならない情報です。
また、どのくらいで治るかについて医師からは
「基本2週間ぐらいで活動できるようになる人が多いけど、治るまでの時間はその人の体力にもよるので、長い人だと数か月かかることもある」
と言われました。
実際私の場合は症状がほぼなくなるまでに3週間を要し、重たい荷物の移動などは血液検査の結果が正常になるまで禁じられました。それには1か月ほどはかかったと思います。
つまり、3週間まるまるお休みになったということです。
良く寝ることの大切さ
兎に角治るまでに時間がかかることもある、伝染性単核球症。
早く治すためには体力をつけることが重要でもありました。
主にキスやペットボトルの飲みまわしなどで移ることが解っているので、そのような行為に身に覚えがある場合は、念のため血液検査もしてもらうと良いでしょう。
ベッドから離れられなくなったあの時、眠りたいのに眠れないジレンマに襲われたりもしました。
でもしっかり寝ると、少しはお水も飲もうかな…とか、ちょっと動画でもみながら気分を変えようかな…とか、向き合う気持ちが出てきました。
具合が悪い時は自分のその体調の悪さに心が折れそうになるものですが、このような時代で頼れるアイテムがあることで、寝た後にも少し気分転換がつけられます。寝なさいと言われても眠れないとき、そういった時間を過ごしながら水分を摂ったりできたので、ありがたい限りです。
仕事で疲れてベッドに入ってすぐ眠れる幸せに気づかされました。
これがきっかけで仕事を辞めた
3週間もお休みをしてしまった私。実は、その前から退職しようと思っていました。そんな矢先にこのような状態に陥ったのです。
通院が必要になったりもしたのですが、月シフト制の勤務だった私は安定した通院もできない職場で働き続けるのは難しいと感じ、退職。
からの転職を経て、今は固定の休みがあることで通院が楽になりました。
いつ、どんな時に病気になるかはわからないものですが、ちょっとした体調の変化を見逃さず、かかりつけ医を持っておくことで、柔軟な対処が出来ると思います。通院が出来る環境にあるか、ないかは、その人の健康的な生活に大きな影響を齎すと学んだのでした。
今は新型コロナウイルスも騒がれているご時世なので、大きな病院はどこも逼迫した状態であることは容易に想像できます。
だからこそ、罹れるかかりつけ医を持っておくに越したことはない、と私は心から思います。