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国家資格を捨てるときの足枷
お疲れ様です。きのこです。
私は新卒で地方では有名な大学病院にコメディカルとして勤めていました。
しかし病院を退職し、国家資格を捨て、今は一般企業の営業として勤めています。
病院を辞めて転職すると決めるまで約1年悩みました。
悩みの種はたくさんあったけれど、
転職に踏み切る際に足枷となったのは大きく分けて3つだったと思います。
国家資格を捨てて異業種転職をするときの足枷
①これまで医療に関わってきた時間と経験
周りの友達が学生生活をエンジョイしている中、歯を食いしばって国家資格の勉強していた時間。
命と向き合い必死に働いてきた時間。その中で得てきた経験。
転職をしてしまったら、これらがすべて無駄になるんではないか。
そんなことを考えていると次第に学校や職場での楽しい出来事が頭の中に浮かんてきて、
異業種転職はこの楽しい思い出も併せて捨てる行為なんじゃないか。
なんて拡大解釈な足枷が生み出されます。
②医療職を続けるのが当たり前という環境
これまで同じ職場で働いてきた人たちは、全員自分と同じ資格取得者。
ずっと医療現場で戦ってきた人たちです。
もちろん転職をしたことがある人もいます。
しかし、以前の就職先はもちろん医療現場。
異業種から転職してきた人は医療現場には全くと言っていいほどいません。
転職を考えていると話すと
「次はどんな病院がいいの?」と聞かれます。
そんな環境にいると、このまま医療と関わっていくべきなのではないか。
という足枷のごとき気持ちが芽生えます。
③社会的信用
「病院で働き、患者さんを救う手助けをしています。」
なんて輝かしい言葉でしょう。
医療者は人や社会の役に立つことが出来る仕事です。
そしてこれを否定する人はいません。
社会的な信用も高くローンも組みやすいです。
誰しもが仕事内容をイメージでき、凄いねと言ってくれる仕事なんてこの世には多くはありません。
こんな環境にいると、自分は価値のある人間なんだなんて無意識に思ったりしてしまいます。
異業種に転職するということは、これらを捨てて何者か分からない自分になるという事。
捨てたほうがいいプライドが足枷になります。
これらの足枷を外し、外の世界へ出た後に気づきました。
自分が勝手に重くて頑丈で大切な足枷だと思っていたものは、
大したことないちっぽけなものだったという事を。