切ないカメラロール
大学時代、好きだった人がいた
だけど、コミュニティが近すぎて
他の目が気になってしまって
付き合うことはしなかった
この前、その人と会った
「実は好きだったんだよね」
「あの時、告白してたらどうなってた?」
なんて、話していた時、
その気持ちは徐々に離れていった
恋愛はタイミングで
もう私たちに未来はなくて
今日で会うのは最後にしようとだけ決めて
男の友人というものはどちらかに好意がある時点で存在しないのだと実感してしまった
両方なら尚更だ
相手に全てを話してしまった昨日
私は彼のことを忘れることにした
相手に全てを伝えてしまった時
好意はなくなっていく
ずるい、やつめ
カメラロールの私は
悲しいほど楽しそうで
それを見ながら一枚ずつ消していくのが
ものすごく
切なかった
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