
優秀な人や企業ほど、”競争しない”理由
シュンです。
今日は競争の話!
まずはこちらの写真をご覧ください。

猿です。
厳密には、仲間から奪い取ったリンゴを
水たまりで丁寧に洗って遊び
美味しく食べた
餌の奪い合いに勝利した猿です。
奪われた側の猿は、
寂しそうな顔で逃げました。
動物の世界にあるのが生存競争。
餌を手に入れられない、
逃げることが出来ないのであれば
生きていくことが出来きない世界。
まさに競争の世界です。
僕ら人間も競争しています。
例えば、勉強・受験。
幼いころから
「誰かと比較すること」を教わってきました。
自分の価値を測るものさしとして、
点数・成績・偏差値・順位などの数値が現れ、
親や先生が比較で褒めてきます。
クラスの〇〇君はすごいよね、
学年トップだし。
それに対してこの点数はなんだ。
本当に勉強したのか。
勝たないと親に認められないと
必死に勉強をしていました。
本来、勉学は知的好奇心を育むもの
であるべきなのに
誰かに認めてもらう
承認欲求を糧に勉強していました。
社会人になってからは
昇進競争に入ります。
〇〇さんは来年から部長に昇進するらしいけど
隣の課長は社内政治が下手だったから、
競争に負けたらしい
一生懸命に働いているにも関わらず、
昇進・昇格という基準によって
勝ち負けを決められる。
この競争社会が僕らの心を締め付けている。
競争に拘らないと生きていけないのか。
☑受験競争に心を痛めている
☑誰かと比較することに疲れた
☑自分の価値が低くてつらい
競争でストレスを抱えなければ
生きていけないのか。
実は、
優秀な人ほど競争をしません。
優秀な企業も競走しません。
競争は必要なのかについて深掘りします。
▬ ▬ ▬ ▬ ▬ オススメ記事はこちら ▬ ▬ ▬ ▬ ▬
▬ ▬ ▬ ▬ ▬ オススメ記事はこちら ▬ ▬ ▬ ▬ ▬
優秀な人・企業ほど競争しない
まずは、孫子の言葉を借ります。
百戦百勝は、善の善なるものに非ざるなり。
戦いにおいては、自分も相手も傷つかないように勝つことを考えなければならない。どちらが勝っても負けても、傷つけば疲弊し、回復に大変な時間と労力がかかるからだ。だから一番いい勝ち方は、戦わずに勝敗を決することなのである。
ビジネスの世界に置き換えると
競合他社との値段の叩き合いで
ボロボロになる状況は
互いに良くないよねという話です。
実際に叩き合いによって、
荒れてしまったのが厨房機器の市場です。
日本フードサービス協会のコラムには、
厨房業界の叩き合いによる実情が
記載されています。
1950年の戦後から日本の厨房機器は、
米国の影響を受けて進歩してきたものの、
機器のほとんどが当時から少し良くなっただけ。
日本市場そのものが性能重視ではなく
値段の叩き合いによる
過当競争の渦に巻き込まれた結果、
良いものは要らない安いものを持ってこい
という流れの中で新規開発という
概念自体がなくなってしまったのでは。
と、言っています。
競合参入が激化して、
互いに市場を作り上げるどころか
安さを売りすぎたことで
市場全体で価値を下げてしまった。
競争激化による悪い例です。
競争によって、他社に目を向けすぎて
価値を見失ってしまった。
池辰彦さんのnoteで、トップ人財が
競争しない理由をまとめていました。
●働きがいとお客さん満足(成果)に目を向けている
●凡人であることを受け入れている
●相談できる仲間をつくっていく
こうした思考が、偉業を成し遂げつつ、愛される人になっていく
競争から縛られないことによって
自己理解と価値を考える余裕ができ、
無駄なプライドに邪魔されず
偉業を成せるということでしょう。
本質は、競争しないこと
競合と競争しない戦略とはどういうことか。
経営学者マイケル・ポーターは、
競争しない状況を作り出すことで
高い利益率が得られるという
「競争しない競争戦略」を提唱しています。
一橋ビジネススクール楠木教授は、
ポーター氏は2種類のタイプに
分けて考えていると言います。
タイプ1:ベター
▶︎AはBより速い、性能がいいという比較
タイプ2:ディファレント
▶︎あなたが南に行くなら北に行く
競争戦略とは、
競争相手に対して「ベター」ではなく
「ディファレント」になること。
つまり、
南に向かって競争しているのに対し
「南には行かない」選択をとることです。
何かを選択する代わりに
何かをやめる。
トレードオフの選択が
戦略の本質ということです。
この戦略を活かしている企業が
星野リゾートです。
あんでぃさんのnoteにまとめられています。
星野リゾートは「教科書通りに経営する」を掲げ
経営戦略でもトレードオフの考えを唱っています。
戦略の基本概念は、マイケル・ポーターの競争理論を教科書にしています。
生産性のフロンティアを達成し、トレードオフをともなう活動を選択し、それら活動間のフィット感を醸成する。
この理論に忠実であることを通して、競合他社に真似されにくいポジションを確保し、世界的に展開しているホテル運営会社が多く存在する中においても、収益率を高く維持しながら成長できると考えています。
温泉旅館やホテルの経営には
施設の所有と運営の2つの側面があります。
それぞれ違うビジネスモデルです。
星野リゾートは運営だけに特化したことで
不動産収益のポテンシャルを捨て
成長スピードを買う
トレードオフの選択をしました。
トレードオフの選択によって、
他社と常に自分たちを比較することなく、
自分たちが行いたい市場づくりができます。
ここまでをまとめると
・競争を重視しすぎると価値を見失う
・他社と比較するのは競争戦略の本質ではない
ということ。
メッシは競争していなかった
競争を考えすぎると、
比較相手ばかり気にして
自己理解が出来なくなってしまう。
・自分は何をやりたいのだろう
・何に価値を感じながら行動しているのか
・もっと褒められるにはどうしたらいいだろう
競争心と向上心が混在し、
他人からの承認を得るために
行動するようになります。
受験、昇進、婚活などにおける競争です。
世界最高峰のサッカープレイヤー、
リオネル・メッシ選手。
世界年間最優秀選手に贈られる
バロンドール賞を最も受賞しました。
彼は、2014年にクリスティアーノ・ロナウドとのライバル関係について問われ、「僕はクリスティアーノと競争しているわけじゃない」と語っています。
メッシは
自分自身に競争心を持っていました。
自分自身が何者かを常に理解しながら
日々、ベストを尽くすトレーニングを
していました。
僕らが今、他人と比較して競争しても
上には上がいて、
競争が終わることはありません。
世界最高峰のプレーヤーさえ、
他人と比較せずに、
自身と競争心を持って成長しているわけです。
勘違いしてはいけないのが、
「競争しない=協調性だ」という考えです。
協調性は他人と歩幅を併せる考えですが、
比較しながら自分の立ち位置を
考えることになります。
外資系企業から日系企業に転職しましたが、
日系企業は特に協調性を強く感じます。
一方、昇進の話になると競争だと言いはじめる。
ストレスを抱えるのも当然かなと。
まとめ
競争に拘らないことについて書きました~。
・競争しようとせず、向上すること
・競争しない競争論が本質
・自己理解を徹底し、得意な分野を広げる
・価値を忘れない
noteでいえば、フォロワーの数で競い合っても
闘い疲れるだけということ。
毎日更新しなきゃ~
スキをたくさん押さなきゃ~
フォローどんどんしなくちゃ~
負けてられない~
では、ストレスが溜まって継続できません。
noteを楽しむ価値を忘れず、
自己理解をしながら成長していきましょう。
それじゃぁ。
■■■■おすすめnote↓↓■■■■
【あなたの記事が売れるコツはこちら】
売れるnoteを書く人がもつ視点がわかれば
あなたのnoteは売れます。
【文章と縁がなかった僕がnoteに出会って2年】
150回以上記事を購入いただくまでの
すべてをまとめました。
■■■■おすすめnote■■■
いいなと思ったら応援しよう!
