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【スペイン旅行 #5】夢だったサグラダ・ファミリアをこの目で見て
人生初の海外旅行にて、長年の夢だったサクラダファミリアに行ってきた。
スペインに来たなら、この建築物は絶対に見るべきと誰もが思うガウディーの名作。スペイン滞在4日目の朝、マドリードからバルセロナに移動する。
マドリードからバルセロナへ
▶アトーチャ駅
スペイン滞在4日目の朝。
青く澄んだスペインの空、今日はバルセロナに移動する。
残りのスペイン滞在をバルセロナで過ごす。
マドリードのホテルに別れを告げ、
最寄りからアトーチャ駅に向かう。
マドリードからバルセロナへ移動する新幹線は11:00頃出発。
お昼ご飯は、アトーチャ駅で購入したサンドイッチとドーナッツ。
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チョコドーナッツで1つ2.5€ 410円。なかなか良いお値段がする。これも円安の影響だろう。
▶renfeの手荷物検査
手荷物検査を行い乗車。
スペインの歴史には悲惨な事件がある。
2004年3月11日に発生した「スペイン鉄道爆破テロ」だ。犠牲者191人・負傷者2000人という大きな事件だ。政権が大きく変わるほど、スペインの歴史では忘れてはいけない出来事となっている。
2004年3月11日7時ごろ(現地時間、正確には7時36分から7時40分までの間)、マドリード市内のセルカニーアス(近郊鉄道)のアトーチャ駅に入線してきた列車で大きな爆発が発生し、それから1分以内に同じ列車で2回の爆発が発生した[2]。時を同じくしてマドリード市内にあるエル・ポソ駅に停車していた列車で2回[2]、サンタ・エウヘニア駅で1回の爆発が発生し、車両が破壊された[2]。7時39分にはアトーチャ駅から500mの地点において、他の列車で4回の爆発が発生した[2]。合計で10回にわたる爆発によって駅の建物や列車は激しく損壊し、通勤ラッシュの時間帯のため人的被害も拡大し、191人が死亡、2,000人以上が負傷する大惨事となった。爆破された列車は、すべてアルカラ・デ・エナーレスとアトーチャ駅を結ぶ路線の同じ方向の列車であった[2]。
日本も安心できない。記憶に新しいものだと小田急線の事件など。また、東海道新幹線の事件なども当時ニュースで話題となった。
いずれ日本も鉄道に乗る際、手荷物検査が実施されるのだろうか。
▶長距離新幹線AVE
長距離新幹線AVEということもあって座席がグリーン車のようだった。もちろんコンセントがついている。
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昨日と同じように永遠と広がる大地を眺めながら3時間電車に乗る。
▶オリーブ畑
Windows の画像にありそうな景色だ。所々でオリーブ畑を目にすることもできた。
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スペインで栽培されるオリーブの品種は200種類以上ある。それぞれ独特な味わいと香りをもつようだ。
スペインのレストランでは、お通しとしてオリーブの実が提供される。南部アンダルシア州ではスペイン全体の生産量75%を占めている。
スペイン産のオリーブオイルは風味豊かでまろやかな味が特徴だ。そして、オリーブオイルなだけあって、意外とお腹がもたれていない。食べ過ぎたら話は別だが。
▶本のバレンタイン
バルセロナに到着する。
ホテルのあるカタルーニャ広場近くに鉄道を乗り換えて移動する。日本と同じで、マドリードからAVEで来れば市内の切符を改めて購入する必要はない。
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この日のスペインは「本のバレンタイン」と呼ばれるサン・ジョルディの日
街の至る所でバラ・本の販売店が並んでいた。男性は女性にバラを贈り、女性は御礼に本でお返しする。
素敵な文化だ。
私も奥さんにバラを買った。
他国の文化とはいえ、大切な人への贈り物は渡した方も嬉しく感じてくる。
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駅にもバラを持つたくさんの女性がいた。
▶海外ホテルのトイレ
ホテルに入る。
気さくな受付が案内してくれたが、最初の部屋はまるで逃げ出したかのように荒れた部屋、さらに虫が飛んでいた。
「おっと、ごめん!部屋を間違えた。君たちの部屋はワングレード上だよ」
まるでコメディー映画のような反応だった。
とても綺麗な部屋だった。
しかもテラス付きの豪華な部屋。HISさんありがとう。
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初海外の私にとって気になったのはトイレ。左側のトイレはわかる。右側のやつはなんだろうと調べたらビデだった。
日本のようにボタン1つで完結する環境がどれだけ幸せなことかを実感した。初海外でいろいろ考えさせられたのがトイレ事情。旅行で来るなら我慢できるが、住むとなるといろいろ大変そうだ。
念願のサグラダ・ファミリア
▶サグラダ・ファミリアへ
16:45から予約していた、サクラダファミリアツアーに向かう。ツアーといってもガイドなしで、自分たちだけで見学するもの。
地下鉄で移動し、見上げればサクラダファミリアが目の前に聳え立つ。
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大学生の頃に憧れた建物が目の前にあった。一生見ることがないかもしれないと勝手に諦めていたが、こうしてサクラダファミリアの前に立つと、「人の想像力とは面白い」と感じた。
興奮しながら写真を撮る
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▶ガウディに最も近い日本人
サグラダ・ファミリアは、2026年に完成する。
ガウディ没後100年の記念すべき年だ。
ガウディは1926年にこの世を去り、その10年後スペイン内戦によってガウディが描いたサグラダ・ファミリアの設計図は消失した。
残ったのはスケッチと模型のみ。
ガウディの想いを受け継ぎ、彫刻を掘り続けるのが実は日本人だ。それが、外尾悦郎さんである。
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生誕のファサードや、生誕の門扉などの彫刻作品は外尾さんの作品だ。
世界遺産として名高いサグラダ・ファミリアの建築に日本人が関わっているということはすごいことだ。
▶美しいステンドグラス
手荷物検査を終え入場する。
内部に一歩入ると眩い光が包んでくる。
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自然光の光を通した数々のステンドグラス。
思わず深くため息が出てしまった。
観光客の騒めき、音楽が流れているにも関わらず、私の頭の中は静寂だった。まるで時が止まったかのようだった。
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誰も見たことがない”神の世界”を創造できるのか。その創造に答えなどなく、個人の頭の中に描くものを、ただ対外的に表現しているにすぎない。
創造とはエゴイズムでしかない。
想像にどれだけアプローチし、そして物体で表現できるかが創造。サグラダ・ファミリアはガウディの頭の中のようだ。
▶樹木のような柱
柱の形状は非常に独創的だ。
ガウディは自然界の摂理に従った研究を行った。天井に行くにつれて内側にカーブを描く。
それはまるで樹木だ。
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この柱はガウディがこの世を去る1924年に考案されたらしい。
木々が分散するように作られた柱は、建物の荷重を支えるうえ構造の役割としてとても重要だ。
▶︎中央の祭壇
中央祭壇の上部には大きな天蓋が吊されていた。
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この天蓋は、ガウディが以前にマヨルカ大聖堂の改修プロジェクトで制作した天蓋が元になっているそう。
中央にはキリストの磔刑像が吊るされている。真下には中央祭壇、その隣に生まれたばかりのキリストが横たわっている。
さらに、地下礼拝堂には初代建築主任ビリャールと2代目建築主任ガウディの遺体が眠っている。
まるで古墳だ。
生誕の塔
▶︎リュック持ち込み禁止トラブル
今回、生誕の塔を登るツアーを予約していた。受難の塔も人気とのことだったが、美しいステンドグラスに満足していたので、さらに塔を登れることにウキウキしていた。
ここでのトラブルは、リュックの持ち込みができないことだった。
コインロッカーはあるが1ユーロかかるし、両替機がどこにもない。
手荷物検査のお兄さんに声をかけた。
「ちゃんとコイン準備しなきゃだめだよーって冗談!ほら、これ使いな」ときっと言っていた。
コインを模倣したプラスチックをくれた。
「あとで返しなよ」
ありがとう、お兄さん。
ただ、エレベーターは4人乗り
なかなかの行列ができていた。
▶︎いざ塔へ
エレベーターを降りると、
そこにはバルセロナの絶景。
自分は今、サグラダ・ファミリアに登っているのだと感銘しつつも、通路が狭いのでゆっくりしている時間はない。
ここから48m降るらしく、階段もかなり狭いので気をつけなければいけない。
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階段をよく見ると段数が刻まれている
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途中、窓際にコインが置かれていた。
日本でも神社仏閣に行くと、池に小銭が投げ入れられていたりしているが、スペインも一緒なんだなと感じた。
下までは螺旋階段になっており、下を覗けば蟻地獄のような光景。
高所恐怖症の人は覗くのをやめた方がいいだろう。
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48mなので、結構時間がかかるのではと思っていたが、実際は割とすぐだった。感覚的には10分歩いただろうかという感じ。
最後にステンドグラスを楽しんでサグラダ・ファミリアを後にした。
この日はサン・ジョルディの日なので、特別仕様になっていたので撮影。
バラに包まれていてかわいらしい。
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サグラダ・ファミリアに惹かれて
私も建築をかじっている人間であるため、少なからず建物には関心がある。だからこそ、サグラダ・ファミリアは一度この目で見たかった建築物だった。
しかし、これは建築物というよりアート作品であり、アートの中に私たちがミニチュアになって入ったような感じだった。
さらにいえば、まるで母胎の中に戻ったかのように、「生」というものを考えさせられる空間だったように思う。
そして、一言で表すことができる
サグラダ・ファミリアは
美しい。
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あ、スリが多いので絶対に携帯はお尻ポッケに入れないこと。
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