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おじちゃんから学んだ、繋がりを伝える大切さ

シュンです。
小説でもフィクションでもなく、
すべて実話です。

ホラーではありません。
僕の、家族のお話です。

僕は東北の田舎町の生まれです。近くのコンビニまで車で10分、アパートすら近くにありません。夜19時には誰も出歩いていません。ただ、自然が豊かで水がきれい。お米が美味しくて、田園が広がる素敵な田舎です。


僕には、35年間引っかかっていたことがあります。一緒に暮らしていた知らない家族のことです。僕は、彼のことをおじちゃんと呼んでいました。

引っかかりが急に呼び覚まされたのは、弟の結婚式のために帰省したのがきっかけでした。妻と一緒に僕の実家に帰省し、ひと段落していると幼い頃のアルバムを妻が見始めました。

生まれた時の写真や、両親に連れられて行った旅行の写真。その中で、4歳頃の写真を見た妻が、

「家族がいっぱいいるね」
 と言いました。

まだ曾祖母が生きていた頃。当時は8人で暮らしていました。妻に関係を図示しながら説明。

こんな感じだよ。
と、紙に書いた家系図を見せると。


あれ・・・7人じゃない?
でも、写真は8人じゃん。


確かに7人。写真には8人いる。
そう、8人目がおじちゃんでした。

□□□□□

おじちゃん(Y氏)は、小学3年生のころまで一緒に暮らしていました。新築に建て替えるタイミングでおじちゃんが一人暮らしをすることになり、車で30分ほど離れたアパートに引っ越しました。

それまでは、我が家の一室に「おじちゃんの部屋」があり、夜は部屋に籠ってラジオを聞きながら生活し、昼は畑に出かけて夕方頃に帰ってきていました。幼い頃だったので、何も疑問を持たず一緒に暮らしていましたが、大人になるとどこに繋がりがあるのか疑問になりました。しかし、幼い頃の僕はわからず、大事な家族として接していました。


2014年、おじちゃんはこの世を去りました。

僕は上京していたので、亡くなった報告は親から電話で受けました。そのタイミングは、すでに通夜や葬儀を一通り執り行われた後でした。

僕の記憶に残るおじちゃんの顔は、高校生の頃に親とアパートに様子を見に行った時の顔です。

椅子に座りながら窓の外を眺め、机の上に置かれたポケットラジオから流れるお昼のラジオショッピングをBGMに、大好きな緑茶をマグカップに入れて飲んでいました。学校生活はどうだと聞かれ、楽しいと答えたのが記憶に残っている最後の会話です。無精髭を生やしながら、笑顔で頷いてました。

おじちゃんは優しかった。
幼いころ親に怒られると、すぐにおじちゃんの部屋に行き慰めてもらっていました。隠れてお菓子を食べたのもあの部屋でした。ラジオを一緒に聞きながら寝たのも、あの部屋でした。


おじちゃんは家族だったけど、
おじちゃんが誰かは知らなかった。


2024年。
謎が解けました。


□□□□□

弟の結婚式が終わった後、参加した親戚たちが実家に集まりました。遠方から来た親戚もいて、なかなか顔が揃う機会がなかったので実家にきて談笑しました。

父親が、祖父の若いころの写真が載ったアルバムを親戚に見せ、実家の周辺の話や家系の話などを話していました。


聞くなら今しかないと思い、

おじちゃんって誰だったの
と、父親に聞きました。


大きいばあちゃんの義子だよ。

ここで整理します。
僕がずっと曾祖母と思っていた女性は、
祖父の母の妹でした。

つまり、
ひいばあちゃんの妹です。

そして、おじちゃんは義子。
直接の血のつながりがない息子だったわけです。

昔は、旦那と離婚したり死別した時に頼る場所は家族だけでした。今より情報がとても少ない時代です。1人で生きていこうはなかなか困難でした。僕が曾祖母と思っていた「大きいばあちゃん」は、5歳の時に亡くなりました。だから、僕の記憶上で勝手に曾祖母になっていました。

ようやくわかった家族の謎。同時に、いつかは繋がりを記録として残すべきだなと感じました。何かに残さないと、いつの間にか繋がりがわかならくなる。すると、知らない親戚や家族が生まれる。いつか誰かが記録に残さなければいけない。

2024年に学んだことであり、未来に残すべきものと感じました。

おじちゃんが教えてくれた大切な学びです。

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