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マーケティングで農家の収益アップに貢献したい

はじめまして!
2021年10月に和歌山県紀の川市にUターン移住しましたサヤカと申します。
この文章は私の移住した経緯とこれから挑戦したいことについて書いています。

ミッドライフクライシス

2021年春、38歳を目前にして急に将来への不安が襲ってきた。
20代は仕事に邁進し、30代は子育てに必死。
31歳でシングルマザーになり、親や親戚も遠方で頼れる人が近くにいない私は、完全一馬力、常時ワンオペ。仕事をして保育園に通わせて家事をして…。正直、余計なことを考える余裕がずっとなかった。

幸い、あっという間にモーレツに手がかかる乳幼児期が終わり、子育てに余裕が出てきて立ち止まったのが37歳。「もうすぐ40歳になるんだ…」というやや飛躍しすぎともとれる考えで、将来のことを考えてみたら「このままだとダメだ」という漠然とした不安に襲われた。後から知ったのだが、これをミッドライフクライシスと呼ぶらしく、中年期(とハッキリ言われるとちょっと悲しい)の80%の人が経験してきた心の葛藤、不安定な心理状態のことらしい。

子育てと仕事だけの日々

それまでは子ども最優先で生きてきた。子どもに寂しい思いをさせないこと、不自由なく生活できること、そして情操教育を意識していたのか、様々な経験をさせることをモットーに走り続けてきた。
子育てと仕事だけの日々。その仕事も、子どものため、いわゆるマミートラックに乗っていた。

「マミートラック」とは、産休・育休から復帰した女性が比較的責任の軽い仕事の担当になる、昇進・出世コースから外れるといった状況になることを指す。

日本最大級の人事ポータルHRproより

何も残らない自分になる不安

でもこの先、子どもがいつか巣立つ日が来る。このままじゃ、子どもが巣立った後、何も残らない私になってしまう、自分の人生を生きなきゃ、という焦りを感じ始めた。

私自身のためもだけれど、子どもが目指したくなるような、「かっこいい大人の背中」を見せたいという思いも同時に湧いてきた。

ライフワーク?転職?

「よしじゃあ、働くかっこいいお母さんの背中を見せよう!」と意気込んでみても、当時の仕事はライスワークではあるけれどライフワークではないと気付いた。じゃあ、私はまず、何をライフワークにしていきたいの?心からやりたいことを仕事にできそうなところに転職してみようか?と、実はとあるNPO団体の採用試験を受けてみた。結果、落ちてしまったのだけれど、受かっていても飛び込めなかったことは確信している。給与、勤務時間など、基本的な労働条件がネックだった。いつか巣立つとはいえ、現時点ではまだまだ子どもに手がかかる。子どもを最優先にしたいという考え自体は変わらないので、勤務時間が伸びて給与が一時的にでも下がることは正直考えられなかった。今の生活水準を下げることは難しい。

でも、当時の日々の延長線上に明るい未来が見えないことは確かだった。何か新しいことに挑戦することが必要だ、と焦燥感に駆られていた。

新しい挑戦の方向性

自分の2つの軸

そこで、本を買って人生の棚卸しをした。自己分析に取り組んだ。そして見えてきたことは2つ、「自分の得意を活かして人の役に立ちたい」という実は昔から変わらない強い思いと、「自然の中に身を置いた方が自分らしく伸び伸びできるんじゃないか」ということ。気づけばもう14年も東京にいて、最も長く住んだ地になっていた。

なんちゃって農家、8割を捨てている

2つの軸を叶えられる挑戦とは…と考えていた時に閃いたのが、実家の桃畑を手伝うこと。私の父は桃畑は持っているけれど”なんちゃって農家”だった。

「家を建てる土地を買ったら桃畑が付いていた」と言っているが冗談ではないらしく、遊び半分で桃作りを始め20年ほど経っていた。遊び半分とは父にも本物の農家さんにも失礼な表現になってしまったかもしれないが、父は完全無肥料、農薬も一回散布のみという、珍しい方法で桃を作り続けていたのだ。
それは味や安全性を優先しての選択らしいが、聞けば、その特殊な農法ゆえ、ほとんどが出荷できずに畑に捨てているのだとか…!2割しか収穫していない父を農家と呼ぶのは相応しくないように思い”なんちゃって農家”と表現したというわけだ。

得意を活かして人の役に立つことができる

話を戻して、捨てざるを得ない8割の桃も、味は変わらず美味しいし、もちろん安全。じゃあまずは、その捨てられている8割の子達をどうにかしてほしい人に食べてもらうことに挑戦しよう。幸い、私の本業はマーケティング。マーケティングとは、売れる仕組みを作る活動。あれ、ひょっとして、「自分の得意を活かして人の役に立ちたい」ができるんじゃない?

価値を正しく伝えて販路を増やす

じゃあ、どうやったら売れるのか、私の考えでは、その価値を正しく伝えること。価値っていうのは、どういう思いで作っているかという理念や、どんな環境で実際にどのように桃たちが育っていくのか、季節の変化をどんなことから感じるのか。そういう情報を伝えることが価値だと思っている。
その価値ある情報を伝えるためには、やっぱり自分が桃を作る体験をしないと本物の言葉にならないと思う。現場で手を動かして桃を作ることで、私の考えるマーケティングが実現する。

そうだ 和歌山、行こう!

となると、現場である和歌山の実家に行かねば。そうすると自動的に2つ目の軸、自然の中に身を置きたいという希望も叶えられる。
幸い、コロナ禍で仕事はリモートワークに変わって1年以上経っていた。感染拡大防止のため、ほとんど電車に乗らない日々。宣言が出たり、施設が閉まっていたりするので、徒歩圏内を散歩する以外は家で過ごさざるを得ない。そんな毎日が1年以上続き、さすがに「なんのために高い家賃払って狭い部屋に閉じこもってるんだっけ…」とフラストレーションも限界に近づいていた頃。
それでも、大きく環境を変えることはとっても勇気のいる決断だったけれど、もう、私の頭の中には環境を変える以外の選択肢はなかった。

農業×マーケティング

自治体のバックアップに後押しされて

移住に向けて情報収集をしていると、紀の川市って移住者にとっても優しいことが分かってきた。六次産業化のセミナー兼ワークショップも市が主催。しかも無料。なんと、六次産業って、まさに私が挑戦したいと思っていたことだった。参加するしかない。
それまでは六次産業という言葉はもちろん、右も左も分からないけれどとにかくやってみる、といったふわふわした考えだったのが、一気に現実味を帯びてきた気がした。ワークショップという体系立った学びの場が用意されていることに加え、ワークショップに参加する農業従事者さん達との横の繋がりができることが楽しみだった。

ワークショップに参加し希望に燃えていると、とんとん拍子に話が進み、2か月後には引っ越しを終えていた。
移住後、アンテナを張って新規就農や農業に関する情報をインプットしていると、六次産業化はこれからの時代、売り手にも買い手にも求められている=追い風が吹いていることがわかってきた。
実家だけでなく、既存の農家さんにマーケティングでお手伝いすることで、収益アップにも貢献できるんじゃないか!そんな気がしている。

取材させてください!(お願い)

じゃあ、具体的にどうやって貢献できるのか?まだまだ、圧倒的な経験不足ゆえ、今思い描いていることはすべて机上の空論に過ぎないと思う。でも、だからこそ、早く経験を積んで具体的な提案をどんどんしていける人になりたい。

そこでまず、農家さんの話を聞かせてもらいたいです。そして、あなたや農園の魅力を、文字と写真と時には音声や動画で、形にするお手伝いをさせてください。

取材する時期は、その農園のタイミングに合わせるのでご指定ください。花が咲いている時期、実がなる時期、または作物作りをお休みして時間がある時期でも。

今の私に足りない「経験」であり「実績」が私の対価になります。とりあえず今年いっぱいは無償でなんでもやらせていただきたいと思っています。その代わり、取材した内容は私のnoteでも発信させてください。もちろん、了承を得た内容のみ公開します。

最後に、「コイツになら取材させてやってもいいかな」と思っていただけるように、私がマーケティングでやってきたことの一部を簡単に紹介させていただきます。

私のマーケティング経歴(の一部)

  • 英語学習塾に通う子ども達50人、バイリンガル教師30人に取材し成長ストーリーを執筆 https://study.catal.jp/?author=4

  • メルマガの運用(週2回の配信)

  • メールコミュニケーションで見込み客の育成(情報を伝えることでファン化していく)

  • オンラインセミナーの企画立案・実行…セミナーに参加していただくことで強力なファン化し、購入につなげる)

など、「お客様はどう感じているか?今何を考えているか?」を想像してその人が買いたいと思うために何をすべきか考えて行動することが楽しい!と感じています。



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