学校健診で側弯症が疑われたら
娘が学校健診で引っかかったときのことを振り返って、あのとき知っていればと思ったことを、保護者目線で書きます。
結論から言うと、「コブ角(こぶかく)を聞け!」です😅
まずは整形外科に
学校健診の運動器健診で「脊柱の状態に異常の疑いあり・要検査」の結果が出たら (健診で指摘されなくても、もしかしたらと思ったら)、なるべく早めに整形外科(できれば側弯症を診られる病院)に行きましょう。
検診結果の用紙を持って受付に出せば、その日に検査(目視による確認・レントゲン撮影など)をして、学校提出用に結果を書いて返してくれます。
この結果が「異常なし」であれば、(よほどドクターに問題がなければ)大丈夫です。
側弯症と言われたら
側弯症は、超簡単に言うと背骨(脊柱)がねじれて左右に曲がってしまう病気です。
軽度であれば「経過観察」のみで診察が終わることが多いです。
ただ、軽度だから経過観察だけでいいと言われても、不安だし何かできることをしてほしいと思いますよね。
でもドクターとしては本当に定期的にチェックする他は何もしようがないので、話は終わりになってしまいます。
時間があって丁寧に説明してくれるドクターならいいのですが、その場では保護者がショックで軽いパニックになっている場合もあるので、話を聞いても納得のいかないままになることも多いようです。
コブ角を聞く
では、どうすれば納得できるかというと、お子さんの病状をちゃんと把握することだと思います。
レントゲンでわかる、脊椎の曲がりの角度「コブ角」が何度なのかを医師に教えてもらえれば、判断の基準になります。
コブ角が10度以上であれば、定義上では側弯症と診断されます。
ただし、20度未満であれば治療は必要ありません(軽度)。
そのまま何事もなく生活できる人が大半で、自然に治ることもあります。
が、進行する場合もあるので、角度が進行しないか定期的に経過を観察する必要があります。
発症年齢が低いほど注意が必要です。
20度以上であれば、進行具合は中等度になるので、専門医に診てもらう必要があります。
放っておかないで、専門医や 側弯症外来がある大きな病院を受診してください(普通は紹介状を書いてくれます)。
参考&画像 : 日本側彎症学会HP
コブ角を教えてもらえなかったら
側弯症の疑いや要経過観察と言われて、コブ角を聞いても教えてもらえないなら、側弯症を診られる別の整形外科を探してサッサとそちらに行っていいと思います。
整形外科のドクターだからと言って、側弯症に詳しいとは限りません。
合わないなと思う病院は変えた方がストレスが減ります。
他を受診して心配しすぎだとわかれば安心だし、経過観察の重要性も、これからどうすればいいかも冷静に調べることができます。
病状を理解することで、ドクターと相談したり、希望する医療を受けやすくなるんじゃないかな、と思います(プロ患者への道?)。
正確な病状がわからない不安な状態のままでいろいろ調べていると、あやしい民間療法に引っかかってしまう恐れがあります。
ぶら下がり健康器にぶら下がっても、側弯症は治りません。
サプリでも水でも壺でも印鑑でも治りません・・・😣
※⚠️ 診断がついてから紹介状なしに他の病院に行くと重複受診で保険外診療になってしまう場合があるので注意してください。
参考記事
思春期特発性側弯症(成長期に発症する側弯症)についてわかりやすい、神奈川県立こども医療センターのページ
学校健診の精度
基本的に、わちゃわちゃした児童たちを一気に診る学校健診で、側弯症は見落とされる可能性のほうが高いです。
にもかかわらす、「疑い」があるとなると、なるべく早く側弯症を診られる病院でしっかり確認してもらうことが重要だと思います。
医療機関一覧
日本側彎症学会に所属している医療機関一覧です(全国から探せます)
⚠️この記事についての注意
この記事は、医学的資格のある者が書いたものではありません。
わけのわからないまま病院探しをしたのが不安でたまらなかったイチ保護者の私見です。
決して、「こうしないとダメ!」「絶対!」というようなものではありませんのでご理解ください🙇♀️
学校健診で要検査の紙をお子さんが持ち帰ってきたけど不安!💦という保護者さんの選択肢のひとつになればと思います。