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2024年11月にクリアしたSteamゲーム【14本】
今月も読んでくれている人ありがとう。時期も時期だしSteam オータムセール / ウィンターセールの参考にしてくれたら嬉しいな。
寒くなってきたのでSteamフレンド登録も待ってます。Steamフレンドが1人増えるごとに部屋の温度が1度ずつ上がるらしい。
ではいきましょう。今月は14本。
Lil Gator Game
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定価2300円→最安値1150円
プレイ時間: 6時間
やってよかった度 ★★★★★
オススメ度 ★★★★★ (※日本語非対応)
大学生になって遊んでくれなくなったお姉ちゃんに振り向いてもらうため、広い広い島を冒険して仲間を集める小さなワニの男の子が主人公のオープンワールドアドベンチャー。
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グラフィック、音楽、物語。全部全部全部が最高。
青い青い海に囲まれた広大な島。山のテッペンに登った時聞こえる心地いい風の音。見てるこちらが恥ずかしくなるくらいまっすぐで恐れ知らずなワニくん。
今年は『Loddlenaut』や『Smushi Come Home』など、戦闘が発生しない隠れた名作オープンワールドアドベンチャーとの出会いがありました。
それらも沢山の感情をもたらしてくれましたが、この『Lil Gator Game』の読後感?ゲーム後感?が一番気持ちよかった。端的に言うと大泣きしました。今年73歳なのに。
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ワニくんが「遊ぼう!」って何度話しかけても、お姉ちゃんは大学の課題に追われていて相手にしてくれない。でも昔はたくさん遊んでくれたんだろうな……という2人の大切な記憶が島のあちこちに転がっている。
その1つ1つを拾っていく過程が楽しくもあり切なくもあり、自分にも拾えるだけの大切な記憶がいくつあるのだろう、と立ち止まるきっかけにもなった。
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細かいところでは、収集要素がこれまでプレイしてきたどんなゲームより親切で、それもシステムも含めて『Lil Gator Game』を大好きになった部分。
『Pokémon LEGENDS アルセウス』の「ともしび」という最悪のゲーム体験があって。オープンワールドの世界各地に107個のともしびが浮かんでいて、それらを全部集めると特定のポケモンに出会えるイベントなのですが、どのともしびを確保してどのともしびを確保していないかが確認できないために攻略サイトにある「ともしびチェッカー」なるものを使わないとほぼコンプリート出来ないような代物でした。本当に「作業」でしかなかった。
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一方、この『Lil Gator Game』はそういった収集要素をゲーム内で解決してくれる仕組みがありました。(若干ネタバレも含むので、興味があったら是非プレイして自分の目で確かめてみてください。)
全実績を解除するのは容易ではありませんでしたが、外部情報に頼らずゲーム内の情報だけですべての要素を回収できる仕組みはもっともっと広まるといいな~~と思ってます。これがあったから最後までストレスなく、本編ストーリーの思い出に傷をつけることがなくゲームを終えることが出来ました。
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ペタっと座りながらアイス舐めてるのかわいいね
Game*Sparkのインタビュー記事によると日本語の翻訳も考えているとのことでしたが、発売から丸2年経った今も音沙汰がないので現状日本語で遊べる見込みがなく、オススメしにくいことだけが残念。
英語も簡単かと思いきや、割と日常会話的なスラングが挟まるのでちょっと頑張らないといけないかもしれない。こんな素敵なゲームが日本で広がらないのが残念でならないので、毎日開発者の方角向いて祈っておきます。
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Is This Game Trying To Kill Me?
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定価1700円→最安値1445円
プレイ時間: 3.5時間
やってよかった度 ★★★★★
オススメ度 ★★★★☆
小屋に閉じ込められた主人公が、なぜかそこに置いてあるデスクトップPCでゲームを進めて小屋からの脱出を図る脱出パズルホラー。でも全然怖くない。
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『Is This Game Trying To Kill Me?』(このゲームは私を殺そうとしてるの???)
ゲーム内の現実と、ゲーム内ゲームを行き来する設定と併せてなかなかメタな名前なゲーム。本当に殺されそうになった。ゲーム体験として面白くて。
例えば、ゲーム中で締め切ってあるドアが出てきて、鍵やスイッチが見つからない。
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そんな時にふと現実世界で周りを見渡すとレバーが見つかる。
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レバーを下すと
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ゲーム側での扉が開く。
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それのなにがおもろいねんという声も飛んできそうだけど、これはギリギリ載せられる場面を載せてるので許して。とにかく、現実を進めるとゲームの突破口が見えて、ゲームを遊んでいると現実の鍵が見つかる。DNAの二重らせん構造のように絡まり合いながら進んでいくシステムがなかなか秀逸だった。
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人生で遊んだゲームの中で3本の指に入るレベルでInscryptionという脱出ホラーが好きなのですが、なかなか正統なフォロワーゲームが出てこない印象がありました。(グラフィック面ではBuckshot Rouletteの開発者 Mike KlubnikaがInscryptionからの影響を公言している。)
このゲームはギミックの面でもグラフィックの面でもInscryptionの血を正統に後継しているように感じたのでInscryptionファンは触れてみて欲しいし、Inscryptionやったことない人はまずInscryptionプレイしてみてください。
以上、Inscryptionの布教 『Is This Game Trying To Kill Me?』のレビューでした。
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カルドアンシェル
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定価3480円→最安値3132円
プレイ時間: 29時間
やってよかった度 ★★★★★
オススメ度 ★★★☆☆
Slay the Spireのカード要素×ロックマンエグゼのマス移動を取り入れた、架空のゲーム世界を旅して「ディーヴァ」による歌の応援で戦うローグライトデッキ構築RPG。
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ロックマンゼロ・ゼクスシリーズ開発などで有名なインティクリエイツの新作。
ロックマンエグゼシリーズで育ち、Slay the Spireに人生を壊された人間なので発売日に飛びついてプレイしました。
面白い!!!!!!
(※ロックマンエグゼとSlay the Spireが大好きな人間なので
感想が偏っている恐れがあります。)
ロックマンエグゼ×Slay the Spireといえば『One Step From Eden』が有名ですが、あちらはロックマンエグゼ寄りなリアルタイムアクションだったのに対して、『カルドアンシェル』はじっくり考えながら限られたリソースを活かすSlay the Spire寄りな立ち回りが求められる。
同じオマージュ元ながらも、全然違うプレイ体験が出来てどちらも面白い。幸せすぎる。
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140時間プレイしてました。
敵を倒すとカードを仲間に出来て、
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ディーヴァと呼ばれる中ボスを倒すと、歌による特殊能力が付与されて
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最終的にめちゃくちゃカードが引けたり、めちゃくちゃな大ダメージを出せたりする。
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それぞれが別の特殊能力を付与してくれる
この「めちゃくちゃさ」が楽しさに直結していて、楽しさの質的には『Goat Simulator』や『塊魂』に近い。カードとディーヴァの掛け合わせで超新星爆発が起こる。
わかる人に説明するとSlay the Spireでも屈指の完成形ビルド「燃えさしの小枝×堕落ビルド」のプレイ体験を狙って出来る。毎回。
かと思えば高難易度ダンジョンでは針に糸を通すような絶妙なプレイングが必要になる。このめちゃくちゃなゲームで、こんな絶妙なレベルデザインに脱帽した。
でもでもでも、このゲームの「めちゃくちゃさ」はこれだけではない。
このゲームの狂気は
能力の異なる50人ものディーヴァ全てに一枚絵が存在していて、
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全てのディーヴァとカードがフルボイスで
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50人すべてのディーヴァにキャラクターソングがついている。
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とにかくクリエイティブへのリソースが尋常ではない。そら定価3400円するわ、といったレベルでこれでもかとクリエイティブが発揮されている。
よくこんな企画通ったな……
あとなんかディーヴァがエッチです。
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メニュー画面でヒロインに膝枕してもらえます。
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本格デッキ構築型ローグライト『カルドアンシェル』をよろしくお願いします。
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Arctic Eggs
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定価1200円→最安値840円
プレイ時間: 3.4時間
やってよかった度 ★★★★★
オススメ度 ★★★★☆
時は西暦2081年。ディストピアとなった南極で、腹を空かした住人達に目玉焼きを振る舞うクッキングシミュレーター。
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目玉焼きを焼くだけのゲーム。字面からして底が見えているような気がするが、このゲームの醍醐味は具材追加による難易度上昇。
やけに長いソーセージや破裂する魚の缶詰に始まり、タバコや火のついた弾丸、果てはピョンピョン飛び跳ねるゴ〇ブリを同時に調理する。
そんなものを調理する意味なんてちっとも分からないんだけど、2081年の南極ならそういうこともあるか~~~と納得してしまう雰囲気がこのゲームにはある。
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住人たちもフレーバーに富んでいて、ペレストロイカの旧ソ連市民のような政府批判を、アメリカンジョークの軽さで繰り出すアベコベ感、ディストピア化した世界への諦念が滲み出る。
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パイプに繋がれた身体、サイボーグ化した頭、機械と化したイルカ。
その昔、読み物の中でしか綴られなかったディストピアなサイバーパンクの世界を、その世界の住民になりきって好きなだけ散歩できる。
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誰にでも勧められる訳ではないけど、唯一無二性がこれでもかというほど発揮されている世界観が好きな人にはとっても刺さると思う。一緒に2081年まで生き延びて南極を見届けましょう。
Miniatures ミニチュア
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定価700円→最安値630円
プレイ時間: 0.5時間
やってよかった度 ★★★★★
オススメ度 ★★★★☆
幼少の不思議な体験の記憶を詰め合わせたオムニバスなポイント&クリックパズル。
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木箱に入ったおもちゃに触れると、それぞれ趣向の違った短い物語が始まる。共通しているのは「幼い時の不思議な記憶」。
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ほぼ映像作品にポイント&クリックの要素を入れたような、人によってはゲームと認識しないような作りになっている。すべての物語を終えても30分ちょっと。
ほとんど映像作品だと言っても、自分の操作が物語を進めるきっかけになるぶん鑑賞するだけの映像作品よりも物語への没入感は高い。
ゲーム自体が短いと言っても、私は未だ人生のふとした瞬間でそれぞれの物語の意味を考え続けている。
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月並みな表現ながら、受け取る人の数だけ解釈があると思う。
それぞれが持つ幼少期の記憶が引数となって、この物語を通した出力が戻り値になって帰ってくる。どんな物語もそうであるはずだけれど、Miniaturesはそんな構造を浮き彫りにしてくれる。
私は、Miniaturesのほの暗い物語と、その解釈に囚われ続けるだけの時間を気に入っています。
RATSHAKER™
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定価、最安値ともに350円
プレイ時間: 1時間
やってよかった度 ★★★★★
オススメ度 ★★★★★ (※日本語非対応)
ネズミを握って腕を上下にシェイクすれば人生の悩みなんて消え去るよ!ほら!な、ホラーアドベンチャー。日本語非対応。
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プレイヤーに与えられたコマンドは「ネズミを振る」「ネズミを絞る」「移動」の3つのみ。ネズミを虐めるたび、ネズミは野太いおっさんの声で泣き叫ぶ。
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https://x.com/kinoita_shiro/status/1861397756541313184
このゲームの目的は、「罪で築かれた家」の中に入って、ある真実を見つけ出すこと。
「ネズミを振るゲーム?面白そうやんw」と軽い気持ちでプレイしたら本当に後悔した。眼を背けたくなる光景が広がっていても、ネズミを振ってネズミを握って前に進むしかない。
秀逸なビジュアルと醜悪なコンセプト、そしてネズミの「罪」とは。
「罪」に辿り着くまでの祈り、「罪」に辿り着いた時の胸糞さ。
今年遊んだ中でも特に最悪なゲームでした。あなたもネズミを振って最悪の仲間入りを。
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nekowater
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定価235円→最安値157円
プレイ時間: 1時間
やってよかった度 ★★★★☆
オススメ度 ★★☆☆☆
ネコになって、すべてが水没したディストピア都市を散策する3Dウォーキングシミュレーター。
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ゆるやかな音楽、やわらかなタッチの登場人物とは裏腹に、世界のほとんどが水没してしまっている希望のない世界。なぜ世界はほとんど滅んでしまったのか、彼女たちはなぜ生き残っているのか。そんな事情もいざ知らず、主人公であるネコは水没した「かつて街であった場所」を自由気ままに歩き回る。
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災害で水没したディストピアにロマンを感じてしまうのは、きっとエヴァンゲリオンのせい。でもネコはそんなオタクアニメのことなんて知らないので、水没した世界が当たり前であるかのようにずんずん歩く。
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エンディングに到達しても意味はハッキリしないし、そもそもネコは画面に一度も出てこない。
操作の手触りが独特で、視点移動も激しいので画面酔いも誘発しやすい。
でも、そんな不自由さにこそインディーゲームやっててよかったな、を感じる気がする。人が不便と感じる要素にこそ、譲れないものが宿るように。
Milk inside a bag of milk inside a bag of milk
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定価176円→最安値36円
プレイ時間: 0.4時間
やってよかった度 ★★★★★
オススメ度 ★★★☆☆
少女と牛乳を買いに行って家に帰るだけのたった10分で終わるホラービジュアルノベル。
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ビジュアルノベルのレビューは毎回どこまで書いていいのか悩んでしまう。たった10分のゲームプレイで強烈な精神的恐怖体験。
唐突な自分語りを許してほしい。
昔から、「そんなのありなんだ」と思うような表現が好きだった。ゲームにハマる前はそういった表現を探すためにずっと音楽を聴いていた。
LOWPOPLTD. というソロ音楽プロジェクトの曲『Ultra』を初めて聴いた時、このリリックに触れた瞬間の、硬い鉄の瓶で殴られたような衝撃を覚えている。
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「してはいけないとされている」ことは、「本来的には出来てしまう」ことであって、でも社会生活を営む中で育まれる刷り込みの結果「してはいけない」と思い込んでしまう。
刷り込まれた「してはいけないとされている」ことを暗にすり抜ける作品が「そんなのありなんだ」という表現に昇華されるのではないかという、ごく当たり前にも聞こえるような発見をLOWPOPLTD.の『Ultra』と『Milk inside a bag of milk inside a bag of milk』から感じ取った。重い追体験。
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ゲームの内容に触れているようで触れていない自分語りに付き合ってくれてありがとう。過去の記憶を掘り返してくる程に、衝撃の強いゲームだった。
この作品は『Milk outside a bag of milk outside a bag of milk』に続くようなので、来月プレイしてみようと思っています。
続けてプレイできなかった、緩衝になる時間が欲しかった。
Recollection
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定価680円→最安値261円
プレイ時間: 1.2時間
やってよかった度 ★★★★☆
オススメ度 ★★★☆☆
何もない世界を「見る」ことで世界をRecollection (集めなおし)する ウォーキングシミュレーター。
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代り映えしない日常を生きる主人公の視点を操作して、世界の美しさを一つずつ再発見していく。
主人公が美しさを再発見するたびに画面内の描写とBGMが華やいで、それがプレイヤー自身にもちゃんと「世界の美しさ」を感じさせる演出でしっかり心が動いた。世界を見つけるたびに重なっていく音が気持ち良すぎる。
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失われたものを取り戻すゲームは沢山あれど、現実の私達自身の心にまっすぐ還元される色と光に溢れていた。愛。
Slay the Princess - The Pristine Cut
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定価2000円→最安値1500円
プレイ時間: 2.8時間
やってよかった度 ★★★☆☆
オススメ度 ★★★★☆
小屋の地下室に閉じ込められたプリンセスを倒さなければならない。でなければ世界は滅びてしまうだろう。な、選択式ADV。
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Steamで圧倒的好評の作品。今年の10月に㊗日本語化!めちゃくちゃ楽しみにしてた作品だった。
森の中でナレーターと呼ばれる謎の人物の声で目を覚ます。ナレーターが言うには、「この先の小屋の地下室にプリンセスがいる。そいつを殺しに行け。」
姫を殺すも助けるも自分の選択次第。自分の選択によってプリンセスの顛末は大きく変わり、同じルートを選んだとしても多様な結末が待っている。
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物語中の会話では哲学的、抽象的な話が多分に含まれていて人を選ぶような展開も少なくなかった。哲学的な対話、分岐するビジュアルノベルという点で、先月プレイして今年一番のお気に入りとなった「Inverted Angel」に通底するところがあったし、そもそも読み物として面白かった。
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ただ、個人的に合わなかった点として、自分が出来る行動はクリックのみで到達する結末は100を超えること、さらにそれぞれの結末には抽象的で膨大な文章量が用意されているため、途中から色々なエンディングをマウスポチポチしながら回収する作業に感じてしまった。
せっかく用意された文章を100%で感じ取ることが出来てないな、と思う瞬間が増えてきてしまってエンディング全部回収するまで気力が続かなかった。
とはいうものの、やっぱりSteamの圧倒的好評ゲームは圧倒的好評になるべくしてなっているな、と思わされるだけのゲームであることに間違いなかった。オススメです。
Proverbs
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定価1000円→最安値900円
プレイ時間: 18.4時間 (デモ版込みで22.8時間)
やってよかった度 ★★★☆☆
オススメ度 ★★★☆☆
マインスイーパーを
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ありえない広さでプレイできる狂ったゲーム。
本当にありえない、今月このゲームだけで20時間近く溶かした。
10分程度の隙間時間でも起動してプレイしちゃうし、夜寝る前にちょっとプレイしよ~~と思っていたらなんか1時間過ぎててワロタ、みたいなこともザラにあった。
このゲームをプレイしていなければその時間であと1, 2本プレイできるゲームがあったなという心と、マインスイーパーを解くことでしか得られない脳内麻薬最高!!!!!!!!!という心が2つある。
The Case of the Golden Idol
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定価1840円→最安値1104円
プレイ時間: 14.4時間
やってよかった度 ★★☆☆☆
オススメ度 ★★★☆☆
中世ヨーロッパ風な世界観を舞台に、伝説の遺物である黄金の像を巡った数々の事件の顛末を刮目する推理アドベンチャー。
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こちらもSteamで圧倒的好評な推理アドベンチャー。
ワクワクしながらプレイし始めたものの、正直のめりこんでプレイすることが出来なかった。
思い当たる節としては、公式翻訳版をプレイしたこと。
レビューを見る限り公式翻訳版の質が良くなく、整合性が取れないような場面もあるらしい。確かにそんな場面にいくつか遭遇した。推理ゲームなのに……
有志翻訳が優れているようで、そちらをプレイすればよかったという後悔があるものの、もう一度最初からプレイしようと思えるほどの愛着が湧かなかった。次回作である『The Rise of the Golden Idol』が最近発売されたもののそちらへの興味も薄れてしまった……ローカライズって大事ですね。
Rusty Lake: Roots
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定価470円→最安値101円
プレイ時間: 5.3時間
やってよかった度 ★★★★☆
オススメ度 ★★☆☆☆
今ではポイント&クリックパズルゲームの旗手となった Rusty Lake シリーズ2作目。
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33ステージ+隠しステージからなるポイント&クリックパズルを通して、Rusty Lake に住むヴァンダーブーム家の家系を辿っていく。
パズルは1日で解ききれるぐらいの量で、かつ難しすぎるということもないのでちょうどよかった。ヴァンダーブーム家に渦巻くほの暗いドロドロとした怨念が、今後もプレイするであろう Rusty Lake シリーズへの興味を湧きたたせた。
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1作目の Rusty Lake Hotel と比べてここに書けないような生理的に厳しい表現が多かった。そこを含めて Rusty Lake の味だな、と思えるか思えないかでこのゲームへの評価が一変しそう。
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あまり人には勧められないけど、インスタントに嫌な気持ちを摂取したい人にオススメしたい。
あと隠しステージのパズルだけ意味わかんなすぎる、というRusty Lake: Roots あるあるを共有したいのでプレイしてみてください。一緒にRusty Lake: Roots の悪口で盛り上がろう。
Zup! XS, Zup! Z, Zup! Zero, Zup! Zero 2, Zup! Y
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定価235円→最安値63円
プレイ時間: 5時間ほど
やってよかった度 ★★★☆☆
オススメ度 ★★☆☆☆
実績が沢山解除できるパズルゲーム。
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今年の7月からZup! シリーズをプレイし始めて、11月でZup! シリーズ全18本をクリアすることが出来た。多分20000実績ほど解除しました。
あとこれは仮想通貨っぽい話で共有するべきか迷う情報なのですが、
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Zup! シリーズはバンドル購入すると1つ63円で買えるうえ、
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1枚あたり20円前後のトレーディングカードが3枚ドロップするので、実質ほぼタダで遊べます。キラカードがドロップしたら多分黒字になるレベル。
ということで皆も タダで Zup! やって実績20000個ぐらい増やしましょう。
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今月は2664実績かさ増しました。Zup! シリーズをコンプリートしたので来月からは同じ開発元が開発したパズルゲーム 『qop』で実績をかさ増しする欺瞞を重ねたいと思います。
終わりに
今月は唯一無二な世界観のゲームを沢山遊べて良い月だった~~~~
暗めのゲームチョイスが多かっただけに、『Lil Gator Game』のまぶしいほどの朗らかさがより一層際立ってる気がする。Switch版も出てるみたいだしお布施に買ってもいいな……
あとは、今回のレビューの
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『Arctic Eggs』 ~ 『Recollection』のゲームは特に、どれもこれも"インディーゲームならではの体験" があって嬉しかった。インディーゲームは大作ゲームに比べればすぐにクリアしてしまうけれど、その短さゆえに生じた余白に思いを馳せることが出来る。そのゲームについて考える時間はプレイ時間に反映されないけれど、プレイしている時と同じくらい充実した時間のように感じる。これも毎月レビューを書き続けている理由かもしれない。
ということで最後まで読んでくれたあなたのゲームレビューも楽しみにしています。レビューは軽率に書いていこう。
ちょうどいいのでこのあたりで今月のnoteを〆ます。
読んでいただきありがとうございました。来月もまた見に来てね。