ハウスは人生の成長ステージ物語③
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7ハウスのカスプを超えて、ついに6ハウスへ。
6ハウスからは日没後の世界。社会的であることから、よりプライベートなステージに入っていく。
6ハウスは「自分」を表に出そうとしない働きと労い
現在の占星術で6ハウスの意味は
仕事(雇われる労働/ライスワーク)、奉仕、健康と言われている。
10ハウスは自分の才能を活かし、同じ志を持つ仲間と共に目指した結果得られる社会的成功・名声・名誉といった、公共的な「無私の場所」だった。
6ハウスが意味する仕事・労働は、社会的成功には至らないような、些細な奉仕・貢献。7ハウスで継承する相手との契約をした後の、簡単な実務作業。そして社会的まではいかないが、他者のためにすることが自分の喜びになるという貢献。隠居した後でも他者への僅かな貢献をすることで、自分の喜びになるという意味合いを持つ。
(古典占星術では奴隷の部屋とも言われた)
(そして健康の意味は、奉仕に傾きすぎたり、日没後の一番疲労が溜まっている時間帯を指すことから、健康や病気にまつわる意味も持っていた)
5ハウスは目的を持たない遊びから生まれる創造性
5ハウスになると日没後〜深夜に入る前、眠る前の時間を意味する。
眠る前、役割を終えた後の時間は何にも縛られず、自分の思うままに好きなことができる。よって個人的な「遊び」の意味を持つ。
そして自由に気ままに遊ぶことは型にはまらない「自己表現」でもある。
実用性や目的意識は持たず、好きなことに没頭したりする遊び心は、豊かさや進化、文化を生み、そしてそれはアートやデザインという芸術や創造性にも繋がっていく。遊び心は意図せずに何かをクリエイトしていく。
「子ども」や「子育て」を意味するのは下記のような諸説がある。
・自由さ、無邪気さ、遊び心の象徴=子ども
・人間が創造するもの=子ども、子育て
・寝る前=子作りの時間
そして家庭を作り、家庭に入り、家族・ルーツとなっていく…
いかがでしたでしょうか?
4ハウスから始まる時計回りのハウスの成長ステージ。
私的には、この古典ベースの考え方がとても覚えやすく、しっくりきています。もちろん古典はベースなだけで、現代の西洋占星術や心理占星術的な解釈も入っています。そして、それが良いとも感じています。
時代と共に、ハウス含めた占星術の概念は変化していくもの。
今回のベースとなる古典占星術は2世紀ごろの読み方だそうです。
時代によって、ハウスの読み方が変化していった歴史も知りたい。
近日、ハウス熱があるうちに、ハウスと天体のつながりを読むハウス・コネクションやディスポジスターという概念についても記録したいと考えています。