NVCはタイムマシンにもなれる
【6歳の息子の内側で起こっていたこと】
~NVCカードはタイムマシンにもなるという話~
発達理論の定義によると、
幼児期は前頭葉が未発達なため
「いま、ココ」に生きており、
過去や未来の概念を持ちながら思考する機能が
完全ではない…らしい。
それならば、
「あの時」や「あの場面」の
彼にいきづいていた思いや考えを聞くには
どうしたら良いのだろうか?
✎︎____________
息子は天邪鬼だ。
とずっと思っていて、
それは彼のN金星が逆行しているからだ
ということにしていた。
(で、どうすればよいか?という解は、まだない)
具体的には
👦🏻「ゆいくん、○○やる!」
👩🏻「はいどうぞ」
👦🏻「やだ!やらない!」
…と、
「勝手にしたらええがな、もうええわ」
と幕を閉じたくなるような、
私のイライラポイントが数秒で埋まる
ポイント2倍デーのような、
そんなやりとりが定期的に繰り広げられている。
今日もそんなやりとりがあった。
(喉乾いた→ジュースかう→どうぞ
→自分でミルクティ買った→飲まない!オコ
→なんでやねん)
息子は言葉の覚えが早く、口が達者になり、
こちらが聞き返すような大人びた単語も使う。
(要するにさ、とか、
1歩間違えば、とか言ったりする。
YouTubeの影響ってすごい)
そんな一丁前な返答がくるもんだから、
ついつい全部がわかっているのだという
つもりになってしまうのだが、
よくよく聞いてみるとよくわかっていないことも多い。
👩🏻「なぜあの時、自分で飲むって買ったのに
飲まないと言ったの?」
👦🏻「ガマンしなきゃダメと思ったから」
なにゆえ?なぜ?
どこからガマンがきたのか、
ハハには見当もつかなくなって途方に暮れた。
✎︎____________
表面的に表現されている
息子の言葉に惑わされているのかも知れない、
息子の放つ言葉と私が想像しているものが
違うのかも知れない、と思い
その時のことを図にしながら一緒に思い出してみた。
・喉が渇いた→ジュース買いたい→自分で買う
…これは素直な気持ち(ニーズ)
・ミルクティー買った→飲まない
…ここは素直じゃなさそう(?)
👩🏻「買ったのに飲まないのところが
素直じゃなさそうだね。この時はどう思ってたの?」
👦🏻「リンゴのジュースにすれば良かったなって思ったけど、
ダメって言われると思った」
👩🏻「そうか、やっぱり違うのが良かったかもって焦ったんだね。その後はどう思ったの?」
👦🏻「欲しいなって思ったけど、2つ買ったらだめかなって思った」
👩🏻「そうか、それはどうしていいかわからなくなって困ったんだね。だから最後はミルクティーを飲まないって言ったのかな?」
👦🏻「うん、そう。本当はりんごジュースが飲みたかった」
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図にして、文字にして書きながら
「どうしていいかわからない時は聞いていいこと」
そして
「2つ買っていい時もあるし、ガマンが必要な時もあること」
を伝え、
「飲まない!」と怒る代わりに
「やっぱりリンゴジュースが良かったんだけど、
買ってもいい?」と聞いてくれると
君の気持ちがよくわかるからありがたいよ、
ということも伝えた。
そしてNVCカード
@cocoholistique_asami
を使って「その時の感情」を一緒に探すこともできた。
彼の望みは「選択肢を持つこと」。
私にできることは、
息子に伝えたことを守ること。
(選択肢を持てるかを彼に問われた時には、
「男に二言はねぇ」とは言わない)
いつもこう穏やかに話せたらと思うが、
必ず冒頭はドンパチやってしまう。
だが、それでも良いと思っている。
ドンパチがあるから、ちゃんと聞こうと思えるのだ。
こうしてお互いの感情とニーズを知り合うことが、
ドンパチせずとも伝え合えるようになるための
必要な通過点だと願って。